子どもが病気!でも「会社を休む」のはママじゃなくても良い理由

今年もインフルエンザ流行のニュースが流れ始めました。働くママにとって、職場にかかってくる保育所からの電話に「もしや……」とドキっとする方も多いのではないでしょうか。 

子どもがインフルエンザと診断された場合、解熱から3日経過しないと登園できない保育所や幼稚園が多いため、「子どもが心配だけど、休んでばかりで職場での肩身が狭い……」というジレンマを感じる方も多いでしょう。 

あなたの家庭では子どもが体調を崩した時、パパとママ、どちらがお迎えに行きますか? 

今回は、夫婦における育児と家事の分担について考えてみました。

 

■「男が家事・育児」が当たり前の時代に

旭化成ホームズの『共働き家族研究所』によると、25年前と比較して、パパが家事や育児にかかわる時間が大幅に増えているそうです。 フルタイムで働く妻を持つ夫を調査したところ、子どもが急病になった時に「自分(夫)が仕事を休む。または休んだ」と回答した割合が6割にのぼったということ。 

ちなみに25年前は「主に妻が休む」場合が6割を占め、「夫婦交代で休む」も2割弱。以前より夫が積極的に育児に参加するようになったことが分かります。 

 

■それでもパパは「イイとこどり」?

同調査によると、25年前に比べてパパの育児や家事への参加率の上昇が見られるものの、家事をカンペキにこなせる夫は3割にすぎず、まだまだ育児や家事の面倒くさい部分は“ママ任せ”のパパも多いという現実が浮き彫りに。

竹信三恵子さんは著書『家事労働ハラスメント』の中で

茶碗を洗ったり、縫い物をしたりすることは、適度に自発的に行う時は、癒しや自己回復の営みになる。だが、その分配が過重になるとき、「家事」はその担い手を破壊しかねない

 と述べていますが、日本では家事や育児にまつわるサービスを積極的に売買の対象とすることをなんとなくタブーとする雰囲気があり、“女性ができて当たり前”という見えないプレッシャーがあることは否めません。

そういったプレッシャーから、働くママが無理して多くを背負ってしまうと、体も心も疲れてはててしまうという事態になりかねないのです。

  

■「良妻賢母神話」が仕事や育児の足かせに!?

ニッセイ基礎研究所の天野馨南子さんの論文によると、出生率の高いスウェーデンでは、男性の“良妻賢母支持率”が13%なのに対し、日本では、45%と高い割合であることがわかりました。 

このことから、天野さんはご自身の論文の中で日本人の“良妻賢母好き”が、出生率や女性の社会進出にブレーキをかけているのではないか、と推測しています。 

「働いていても、育児や家事の手を抜いてはいけない」という“良妻賢母”の無言のプレッシャー、皆さんも感じていませんか?

 

多くを1人で背負い込まず、誰かに頼ることに後ろめたさを感じることなく、甘え上手になって負担を減らしていくことが大切です。本当はツラいのに「良い妻、良い母でいなくちゃ!」といつもしんどそうにしているママよりも、元気なママのほうが子どもも、周りの人もハッピーなのではないでしょうか。

 

【関連記事】

※ 偶然じゃなかった!「用事」があるときに限って子どもが発熱する理由

※ 子どもが親の言うことをコロッと聞くようになる究極の「言い回し」2つ

 「万病の元」なんて噂は大嘘!風邪は薬なしでも治るものだった

※ 判明!「パパ」と20分以上の入浴が子どもに及ぼす好影響

※ 驚くほど夫婦喧嘩がなくなる!黄金の「会話テクニック」

 

【参考】

※ いまどき30代夫の家事参加の実態と意識 – 旭化成ホームズ

※ 竹信三恵子(2013)『家事労働ハラスメント – 生きづらさの根にあるもの』 (岩波新書)

まずは「良妻賢母」好きをやめてみる – ニッセイ基礎研究所

LINEで送る