【医学博士が解説】帯状疱疹って子どもはなるの? 水疱瘡との違いと症状

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子どもの肌に赤いブツブツの発疹がでて、かゆがることがあります。

そういうとき、「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」の可能性もあると言われたりしますが、よく聞く帯状疱疹とは、どんな病気なのでしょうか?

医学博士の川上智史先生に、詳しくわかりやく説明していただきます。

帯状疱疹ってどんな病気?

帯状疱疹は、赤いプツプツ(水疱)が肌にいくつもできる病気です。痛みやかゆみを伴い、さらに帯状に広がっていきます。

帯状疱疹が出て来る2~3日前には

・チクチクとした痛み

・痒み

などが起こることがあり、それが帯状に赤くなってきます。そしてその赤くなった部分にプツプツができるようになります。

またこの赤くなったところは、少しの刺激によって強い痛みを生じることがあります。プツプツは3~5日で形成されて、おおよそ5日経過した後にはそのプツプツはかさぶたに変わってきます。

帯状疱疹はウイルス感染なので、発熱や頭痛も伴うこともあります。まれにですが、神経症状として脳炎やけいれんを起こすこともあるので注意が必要です。

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帯状疱疹の原因は? 水疱瘡との関係は?

肌にプツプツができる病気というと、「水疱瘡(みずぼうそう)」というのもありますが、実は原因となっているのは同じウイルスで、正式には“水痘帯状疱疹ウイルス(すいとうたいじょうほうしんウイルス)”と言います。これは「ヘルペスウイルス」の一種です。

最初にこのウイルスに感染して症状を起こした場合は水疱瘡になり、次に症状が出てきたときには帯状疱疹となります。水疱瘡が治っても、完治したわけではなく、ウイルスは身体の中に残っていて、ウイルスの働きが抑えられているだけなのです。

このような状態を不顕性感染(ふけんせいかんせん)と言い、普段は免疫細胞を中心とした白血球などでそれらのウイルスを抑え込んでいるために、症状として出てこないのです。

しかし、何かしらの病気になったり、ストレスや栄養不良状態になると免疫が弱くなり、ウイルスが再活性化すると今度は帯状疱疹として症状が出てきます。

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子どもでも帯状疱疹になるの?

子どもがよくかかるのは、帯状疱疹ではなくウイルスの初回感染による水疱瘡のほうです。

国立感染症研究所の『1999年4月の感染症法施行後の感染症発生動向調査』によると、約3,000の小児科定点医療機関から毎週1,300〜9,500例の報告があり、季節的には毎12月〜7月に多く、罹患(りかん)年齢はほとんどが9歳以下であるとされています(※1)

水疱瘡の症状が治まったあと、なんらかの事情でウイルスが再活性化したものが帯状疱疹ですが、一部の研究によると子供の急性帯状疱疹は、年間1,000人当たり1.6人と言われています(※2)。つまり、子どもでも帯状疱疹にかかることがあるのです。

帯状疱疹の症状は、大人も子どもも大きな差はありません。しかし大人に比べると子どもの方が症状は弱いとされています。

なお、帯状疱疹として症状が出た場合は、それに対する抗体が出来上がるために2回以上かかることは少ないとされております。

 

帯状疱疹や水疱瘡で気をつけたいこと

ウイルスが原因であるということから、周囲の人に免疫がない場合や、免疫が弱くなっている場合には、感染してしまう可能性があります。

感染してしまうと、このウイルスは第2種の感染症に指定されているために、症状が良くなるまでは保育園や幼稚園などへ登園停止となります。

もし帯状疱疹かもしれないと思ったら、早めに皮膚科へ受診するようにさせてください。家族間での感染も多くあるので、予防を心がけるようにしましょう。

また、免疫のない人は、大人でも子どもでも、水疱瘡ワクチンの予防接種を受けて、感染を予防していくことが大切です。

 

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【参考・画像】
※1 https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/392-encyclopedia/418-varicella-intro.html”>国立感染症研究所, 水痘とは
※2 Petursson G, et al:Herpes zoster in children and adolescents. Pediatr Infect Dis J 17:905-908,1998

※ CokaPoka, TopKatai, Angel Simon / Shutterstock

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