2人目の命~小さな出産~【不育症シリーズ #5】

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妊娠はできるけれども、流産や死産を繰り返してしまうことを「不育症」と呼びます。

2度の流産・子宮内掻爬(しきゅうないそうは)手術を経験し、「不育症」と診断された過去をもつ保育士の筆者が、不育症について自身の体験エピソードをもとにお伝えしてく連載第5回目。

今回は“2人目の命~小さな出産~”です。

▼2人目の命を授かる

手術から数ヶ月後、なんと、新しい命がきてくれました。

「今度こそ無事に育って欲しい」とドキドキしながら、あれこれ考えすぎないようにと心がけました。

妊娠7週と思われる頃、少量でしたが出血が!!かなりあわてて産婦人科へ駆け込みましたが、赤ちゃんは順調。そして、チカチカと可愛く光る小さな小さな鼓動を見ることができました。

前回の妊娠では確認することができなかった心拍。夫婦で心から感激し、安心しました。

「大丈夫、赤ちゃんは頑張ってる!赤ちゃんを信じよう!」

出血は様子を見ることになり、帰宅してとにかく安静にしようと努めました。

 

▼小さな出産

……あっという間のことでした。

心拍確認から2日後、出血が増え、腹痛が出てきました。すぐに診察にいきましたが、初期の流産を防ぐことはできません。

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「もし血の塊が出てしまっても慌てないでね」「深夜に来られても何もできないから、診察時間内に来てね」と念を押されてしまいました。

夫は「まだ、わからないよ」と励ましてくれましたが、もう希望を持つことも辛い。

まだお腹にいてくれている赤ちゃんを思うと、母親の自分が諦めたらいけないと思うのですが…

「どうしてなのか、また何も出来ないのか……。」

頭の中はパニック状態でした。

そして、いよいよ腹痛も強くなり、呼吸も荒くなり、トイレに籠って自分のことでいっぱいいっぱいになってきた頃、塊がツルンと出たのがわかりました。

 

割れそうに痛かった腰がスッと楽になったので、今思い返すと、あれはまさに小さな出産だったのだと思います。

「もしかしたら……」と思いつつも確信が持てなかった当時は、トイレでしばらく考え、何度も何度も謝って、手を合わせて、流してしまったのでした。

再びエコーでの診察。赤ちゃんはいなくなっていました。

 

▼再び悲しい結果に

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もうお腹に赤ちゃんがいないことを告げられて、心がポッキリ折れました。この妊娠で、前の流産からも立ち直れる気がしていたのに……。

先生から話を聞いても頭に入らず、涙が止まりませんでした。夫が一緒にいてくれたことも手伝って、人目を気にする余裕がなくなっていくのがわかり、速足で診察室を出ました。

出た先は、妊婦さんや産後の検診に来たママと赤ちゃんたちでいっぱいの待合室。自分のことしか考えられなくなっている私には、耐えられない空間でした。

会計は夫に任せて、車に駆け込んで叫びました。

半年足らずのうちに、2度の流産。あまりにも悲しすぎて、泣きながら怒っていました。

「なんで私だけ!!?」 「どうして育てられないの!!」

「私のからだがいけないの?」 「なんなのこれは!!!」

珍しいことではないといっても、妊娠の喜びから一転、突然お腹の中の命が亡くなってしまうことの落差は想像以上でした。

この時はつくづく、ある程度待合室を分けて欲しいと思いました。

せめて、腹痛や出血のある人や、悲しい思いをした人に、人目につかない窓口や出入口があったなら……。産婦人科医不足の今、難しいことだとは思いますが。

 

結果、2度目の妊娠はわずか7週で終わってしまいました。

 

【参考・画像】
※ Rachata Teyparsit、Emily frost, liza54500 / Shutterstock

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