搾乳した母乳の保存方法と、最適な保存期間は?

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母乳で赤ちゃんを育てているママの悩みのひとつに、「母乳をあげていると、なかなか子どもを預けられない……」と思うことがあると思います。

そんな時、実は母乳は搾って保存しておくことができることをご存知ですか?

母乳を保存しておけば、ママ以外の人に授乳をお願いすることができます。

そこで今回は母乳を保存する際のポイントについて、国際認定ラクテーションコンサルタントの石坂晶さん監修のもと管理栄養士の筆者が経験を元にご紹介します。

▼母乳を保存するには?

母乳を保存するには、搾乳をする必要があります。

搾乳の方法には手を使う方法と、搾乳器を使う方法があります。

どちらの場合も手や器具を清潔にします。乳房は洗ったり拭いたりする必要はありません(※1)

搾った母乳を保存する容器はいろいろなメーカーから販売されています。哺乳瓶をセットできる搾乳器もあります。

冷凍保存する場合は、ジッパー付きの袋状のものが便利でしょう。

袋状のものにそのまま搾るのは難しいので、他の器に搾乳し、移してから冷凍しましょう。

冷凍すると母乳は膨張するので、袋いっぱい入れるのではなく、余裕をもって入れます。空気をしっかり抜いてから蓋をするのがポイント(※2)

手動(もしくは電動)の搾乳器を使用する場合と、手で搾乳する場合のどちらも、それぞれメリットとコツがありますので、産院で指導がなかった場合は、近くの母乳育児支援をしている施設や助産師に相談してみると良いでしょう。

 

▼搾乳した母乳の保存方法と、最適な保存期間は?

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保存母乳を赤ちゃんに与える優先順位は、新鮮非冷蔵母乳(搾乳してそのままの新鮮な母乳)→新鮮冷蔵母乳(搾乳して冷蔵保存中の母乳)→解凍母乳(冷蔵庫内で解凍中の母乳)の順です。(※3)

これは母乳を冷凍することで生きた細胞が減ってしまうことや保存方法で成分が変化することによります。搾乳した母乳の保存方法を、3種類それぞれご紹介します。

(1)室温(16~29度)での保存方法

正産期の乳児の場合は6時間以内、NICU入院児の場合は4時間以内であれば保存可能です(※1)

(※NICU入院児の基準は、施設ごとに違うこともありますので必ず確認をしてください。)

 

(2)冷蔵(4度以下)での保存方法

正期産児の場合は5日以内、NICU入院児の場合は2~4日保存可能です(※1)。ただし、冷蔵庫のドアポケットは開け閉め時に温度の変化が激しいので、冷蔵庫の奥の方で保存するようにしましょう。

 

(3)冷凍(マイナス20度以下)での保存方法

母乳を冷凍すると、3ヶ月程度保存することができます(※1)

最近では冷凍母乳を受け入れてくれる保育園が増えてきました。保育園で使用する場合は園の基準があることが多いのでそれに従いましょう。

ライフスタイルや赤ちゃんを預けるタイミングなどを考慮し、柔軟に保存方法を変化させてみることをおすすめします。(※3)

 

▼母乳を保存しておく「メリット」は?

育児用ミルクは“ミルクアレルギー”を起こすことがありますが、搾乳した母乳であれば、その心配はありません。

また、母乳を直接あげる機会が減っても、搾ることで“分泌維持”や“トラブル予防”もできるため、ママにもメリットがあるのです。

もし、ママが授乳中禁忌の薬を飲まなければいけないときでも、薬を飲む前の母乳を保存しておけば赤ちゃんに飲ませることができます。

「預ける=ミルクではなきゃだめ」と思わずに、無理のない範囲で搾乳を試してみて下さいね。

 

なかなか休むことができないと思っている母乳育児中のママも、母乳を冷凍しておくと役に立つことがあるかもしれません。

搾乳があることで、ママの気持ちが少しでも楽になるといいですね。

 

【この記事の監修】


石坂あき・・・助産師・保健師・看護師 現在、助産師として妊娠・出産・産後に関わる。
国際認定ラクテーションコンサルタント(2011年認定)。
だっことおんぶの研究所認定ベビーウェアリングコンシェルジュ。
日々ママが「自分自身が大切にされている」ことを感じられるように関わることをモットーとしている。

ママが幸せを感じながら子育てができるような講座の開催もしている。
母と赤ちゃんのためのサロン「ひだまりははこ」主宰。自身も2児の母

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

【参考・画像】
※1 公益社団法人 日本助産師会 母乳育児支援業務基準検討特別委員会「写真で見る 赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援」(2016)株式会社日本助産師会出版
※2 メデラ株式会社「母乳の保存と解凍」
※3  水野克己著「よくわかる母乳育児改訂第2版」(2012) – へるす出版
※ Narong Jongsirikul,Karunyapas / Shutterstock

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