【助産師に聞いた】職場復帰後ママの「おっぱいタイムの大切さ」

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出典: It Mama(イットママ)

今まで24時間一緒にいたママと赤ちゃん。

しかし、ママが仕事に復帰すると、赤ちゃんに接していた時間はもちろん、ママも赤ちゃんも置かれる環境に変化が生じますね。そうなってくると母乳育児を続けていくか迷うママもいると思います。

そこで今回は、仕事復帰をしながらも“母乳育児を継続するメリット”と“母乳育児を続けるためのヒント”を、助産師・国際認定ラクテーションコンサルタントとしての経験や学びからお伝えしていきます。

▼仕事をしながら母乳育児を続けるメリットとは

(1)お互いにとっての安心基地「おっぱいタイム」

お母さんの仕事復帰をきっかけに、ママにもお子さんにも生じるのは“環境変化”です。

ママ自身の環境変化に気持ちが行きがちですが、お子さんも保育園などの新しい環境に飛び込むことになるので当然ストレスが伴います。

そんな時“おっぱいタイム”というママとお子さんだけの変わらぬ時間は、お子さんにとって精神的な安定のよりどころとなります。

また筆者の経験からも、復帰後の“おっぱいタイム”は、実はママにとっても、とても大事な“充電タイム”となります。

保育園登園前、そして保育園にお迎え後と夜間・休日はお子さんの欲しいままにおっぱいをあげましょう。特に保育園から帰宅後の1時間はわが子とのスキンシップタイムと位置付けて親子共々存分におっぱいタイムに浸ってくださいね。

関連記事:【1歳~】おっぱい離れしない…「保育園入園前」にどうする?

 

(2)母乳が赤ちゃんをバイ菌から守ってくれる

保育園に行き出したお子さんは、特に最初の1年は本当によく病気をもらってきます。

母乳には、例えば保育園でもらってきやすいロタウイルス感染(下痢)やRSウイルスによる呼吸器感染症(気管支炎・肺炎)などの感染を予防したり、感染してしまった場合の重症化を防ぐ効果があることが分かっています。(※1)

他にも中耳炎や尿路感染の予防にも役立ちます。母乳に含まれる物質“オリゴ糖”は、粘膜感染(呼吸器感染症・下痢・中耳炎)からお子さんを守る作用があるんです(※1)

口や鼻の粘膜から入ってきたバイ菌が付着するのを防ぐ働きをしてくれます(※1)

 

(3)仕事を休むストレスが軽減する

このように母乳育児を続けることで、お子さんの病気が軽く済む可能性が増えます。

そうすると、お母さんも仕事を早退したり休んだり、病気の時に預け先を探したりすることが少なくなる可能性があります。

夜間は添い乳をすることで仕事で疲れたお母さんの身体を休めることもできます。

関連記事:職場復帰後も母乳育児は続ける?「断乳と卒乳の違い」とは

 

▼「仕事と母乳育児を両立する」3つのヒント

source:https://www.shutterstock.com/

保育園が決まり、正式に復帰が決まったら、しておくとよいこと、知っておくと役立つことをお伝えします。

(1)職場に母乳育児を継続していくことを伝える

復帰前に職場の上司に仕事復帰後も母乳育児を続けていくことを一言伝え、搾乳のための時間や場所について相談しておきましょう。

また実際に復帰したら、授乳しやすい服での出勤や、わが子の写真をみながら搾乳するなどすぐにリラックスしながら搾乳できる工夫もあるとよいですね。

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(2)預け先の母乳の取り扱い方針を確認

保育園によっては冷凍母乳を母乳パックに入れて持ち込めるところもあります。

しかし、保育所保育指針にも母乳育児を希望する保護者のための記載はあるものの、冷凍母乳を取り扱っていない保育園が多いのも事実。

大切なことは“保育園でミルクを飲んでいても、母乳育児を細く長く継続することで子どもは母乳の利点を受け取ることができる”ということです。

慣らし保育は短時間から始めて前後は直接授乳を。コップや哺乳瓶で与える練習は保育者にお願いしましょう。

お母さんは手搾乳ができるようになっておきましょう。

 

(3)最初は勤務中に搾乳を

復帰前の授乳回数や母乳分泌量にもよりますが、お子さんと離れる時間ができる分、最初は直接授乳できない時間に合わせて搾乳する必要があります。文献(※2)によると、

子どもと離れる時間が
・4時間未満:搾乳は不要
・4~6時間:最低1回搾乳(最後に授乳した2~3時間後)
・8時間以上:3時間ごとの搾乳

とあります。

搾乳時間が取りにくい場合は、出勤前後の直接授乳にプラスして、昼休みに15~20分かけて搾乳と午前午後に1回ずつ乳房の張り感を取るために約5分搾乳でも構いません。

個人差はありますが、働き始めてしばらくすると、お子さんと一緒にいる時はたくさん母乳が出て、仕事中はそんなに張らなくなってきますので、その都度搾乳をしなくても分泌が維持されるようになります。

もちろん一緒に居られる夜間や休日は存分に直接おっぱいを楽しんでくださいね。

 

【参考・画像】
※1 水野克己『よくわかる母乳育児 改訂第2版』(2012)‐ へるす出版
※2 母乳育児Q&A 仕事と保育園ー母乳育児の継続について – NPO法人日本ラクテーション・コンサルタント協会
※ 画像・著者提供、 buriburi / Shutterstock

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