20歳までの感染率90%!? 年末年始に要注意の「キス病」とは

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寒くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今回は小児科医の筆者が“キス病”について書きたいと思います。

パーティや帰省など、多くの親戚や友人たちと集まる機会の多い年末年始には、特に気をつけたい病気ですよ。

 

20歳までに感染する人は90%もいる「キス病」!

“キス病”について、皆さんこの病気をご存知でしょうか?

名前を聞くと何だろう? と思いますが、正式な病名は「伝染性単核球症」です。

その名の通り、キスや飲み物の回し飲み、口移しなど、唾液を通して感染する病気で、「Epstein-Barrウイルス(エプスタインバールウイルス:EBウイルス)」が原因となります。

日本では、2〜3歳までに70%、20歳までには90%が感染していると言われています。

小児期は、症状が出ずに知らない間に感染している場合(不顕性感染)も多くあります。

 

どんな症状がある?「キス病の症状」3つ

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EBウイルスの潜伏期間は6〜8週間と長いです。主な症状としては、発熱・扁桃腺の腫れ・リンパ節の腫れの3つ。

乳幼児で初めて感染した場合では、発熱や扁桃腺が腫れて、扁桃腺の表面に白い膿が付いたりする程度です。

病院を受診すると、「扁桃腺炎」と診断されている事が多いです。数日で自然に良くなってしまうため、EBウイルスが原因かどうかの検査は特に必要ありません。

年長児から青年期で初めて感染した場合は、乳幼児よりは症状は重くなります。

発熱、扁桃腺の腫脹や膿の付着に加えて、全身のだるさや鼻詰まり、首や全身のリンパ節の腫れ、肝臓や脾臓の腫大がみられたりします。

発熱が長く続いたり、症状が悪化してくる場合は、他の病気(悪性腫瘍やリンパ節自体の病気など)がないか、血液検査やリンパ節の生検をすることもあります。

判断に迷う場合は、病院を必ず受診しましょう。

 

もし感染してしまったらどうすればいいの?

EBウイルス感染かどうかの検査は、血液検査で分かります。

一般の血液検査では、異形リンパ球が増加したり、肝臓の数値が高かったりします。

EBウイルスの抗体検査をすれば、初めての感染なのか、既に感染しているのか、だいたいの感染時期を推測することができます。

ただ、EBウイルスの感染症だったとしても、残念な事に有効な治療方法はありません。

対症療法で、症状が良くなってくるのを待つしかないのです。

小児だと、喉が痛くて食事や水分が摂れなくなって、脱水になることもあります。

塩分や糖分の含まれている飲み物を、こまめに摂っていくようにしましょう。

ぐったりしている場合は、点滴が必要となることもあるので、病院を受診しましょう。

抗生剤ですが、EBウイルス感染症の場合は効果がありません。

ペニシリン系の抗生剤は発疹を誘発することもありますので、自主判断での内服は危険ですので、避けましょう。

 

“キス病”について、理解いただけたでしょうか?

あまり恐れることのない病気ではありますが、症状が疑わしい場合は、小児科を必ず受診しましょう。

唾液を介してうつる病気はEBウイルス以外もあるので、年末年始にかけて、パーティなどの回数も増えますが、回し飲みや口移しには注意してくださいね。

(2016年12月25日の記事を再掲載しています。)

【参考・画像】
※ どんな病気? ―伝染性単核球症(キス病)の概要― – STD研究所
※ Alena Ozerova / Shutterstock

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