突然の【閉店のご挨拶】3歳児の反応は…? ゴローパパ #38

 
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出典: It Mama(イットママ)

ウチの3歳になる息子・グラ太は銭湯が大好きだ。

週に3回は通っている、彼のお気に入りの“K”という銭湯がある。先日、そこが潰れた。

今日はこの銭湯での思い出と息子がプレゼントしてくれたこと、そして子育てについてお話します。

保育園から10分のベスト銭湯

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興味のない方には目に映らないと思うが、都内でも銭湯というのはたくさんある。僕は無類の銭湯好きなので、グラ太が1歳になる前から都内数十ヶ所の銭湯に連れまわしていた。

ひと口に銭湯といっても、様々なタイプがある。湯の熱いところ・ぬるいところ、中高年向け・ファミリー向け……。

グラ太が喜ぶようなところはないかと散々探した結果、“K”というベスト銭湯を見つけたのだ。そこは保育園から自転車で10分ばかりいったところにあった。

 

デパートの屋上のような銭湯

このKという銭湯、とにかく変わっている。

広い休憩所に、なんと子ども向けの遊具が置いてあるのだ。

公園にあるような、スプリングを揺らして遊ぶバイク型の遊具。そしてデパートの屋上にあるような、100円を入れると動く大きめな車の遊具まである。

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公園にある遊具ならまだしも、この車の遊具もタダなのだ。よく見れば、数台置いてある本格的なマッサージチェアもタダ。

商売っ気がないのか、人がいいのか、まず僕はその時点で射貫かれてしまった。それはグラ太も同様で、憑りつかれたように車の遊具で運転を遊んでいる。

こんなものがあるのだから、その日以来グラ太は「うんてんのおふろ、いこ」と僕にせがむようになり、Kに通うようになったのだ。

 

突然の閉店、3歳児の反応は…?

通い出して1年ほど経った先日、いつものようにグラ太とKに行くと軒先に1枚の貼り紙が。

【閉店のご挨拶】
この度、十月三十一日をもちまして、閉店させて頂くことになりました

えっ!? マジかっ!

老夫婦がやっている店で跡取りがいる気配もなかったので、いつかこの日が来るとは思っていたけど、こんなに早く……。

店に入ると、常連のおじさんたちが次々に、僕とグラ太に話しかけてくる。

「今月いっぱいで終わりだってよ。ボク、元気でな」

「よお、チビ、今日も来たか! もう会えなくなっちゃうな。おじさん寂しいよ」

 

こうやって常連さんが僕に話しかけてくれるようになったのも、実はグラ太のおかげだ。

グラ太は盆踊りが大好きなので、脱衣所にあるベンチを中心にし、素っ裸で備え付けのうちわを持ち、「あー、よいよい!」と歌いながら東京音頭を踊り出したのだ。

これを見たおじさん連中は大爆笑。「おもしれーガキだな!」と、以来グラ太にちょっかいを出してくれるようになった。

つまりこのKという銭湯との思い出、おじさんたちとの交流、すべてをグラ太が僕にプレゼントしてくれたのだ。

その店が潰れてしまう。

グラ太がとても愛した店が、彼の記憶にとどまる前に、消えてなくなってしまう。そのことを思うと、親として胸の奥がぎゅうっとなるほどの悲しみと切なさが襲ってきた。

 

「ねえグラ太、ここなくなっちゃうんだって。マンションになっちゃうんだよ」

「おうちになっちゃうの? ねえ、こうじは? こうじはいつから?」

 

興味は、大好きな重機のほうにいってしまったようだ……。

やはり彼には、まだわかっていないようだ。

グラ太はまだ3歳、子育てが長い旅路なら僕はまだ最初の駅の自動改札を通ったぐらいの青さだろう。これからいろんな思い出、記憶をグラ太はプレゼントしてくれ、その度に何かを失っていく。

子育てには大きな喜びと、切なさがつきまとう。

Kの営業最終日、グラ太はそれが最後の「うんてんのおふろ」とも知らず、一心不乱に車の遊具のハンドルを回して遊んでいた。

 

【画像】
※ 著者提供

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