コホコホとゴホゴホの違いは?小児科医が教える「咳の原因と対処法」

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咳は、発熱に次いで小児科外来の患者さんに多い症状です。

咳をしたことがない子どもはいないでしょう。特にこれからの季節は気温も下がるため、患者さんの数が増えてくる時期です。

そこで今回は小児科医である筆者が、“子どもの咳”をどのように対応しているのかをお伝えします。

 

まずは知っておいて!「咳の役割」

鼻や口から肺に至るまでの空気の通り道のことを「気道」といいます。この気道に空気以外の余計なものが入らないように防ぐのが、咳の役割です(※1)

咳が出なければ気道の細菌やウイルスを排出できずに、肺炎になってしまうかもしれません。

また咳で痰(たん)を排除できず起動が閉塞してしまい、肺に空気が入らず「無気肺」と呼ばれる状態になる可能性もあります。

咳は正常な呼吸を維持するという重要な役割があります。咳をすることで気道をクリニーングし、体を守ってくれているのです。

 

コンコン!ゴホンゴホン!「咳の原因」は?

咳には非常にたくさんの原因があります。子どもに多いのは、やはり「風邪」による咳でしょう(※1)

風邪による咳の一般的な経過は、最初の2、3日「コンコン」とした乾いた咳で、その後「ゴホンゴホン」と“痰が絡んだ咳”が1~2週間続きます。

アレルギー性鼻炎や気管支喘息による咳もよくみられますが、これらは症状として咳だけが前面に出ることは少ないので、他の症状や経過と照らし合わせて診断します。

 

ママ必見!「受診の目安」で子どもの咳を見極めて

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受診の目安は、子どもが苦しそうなら受診しましょう。

咳をしていても、日常生活に大きく差し支えなければ様子見で良いでしょう。経過も大切です。

数日見て、だんだんと治ってくる場合は“様子見”でよいでしょう。

ですが、だんだん酷くなってくる場合は医療機関を受診しましょう。

また、咳以外の他の症状も重要です。発熱を伴ってから2~3日様子をみても熱が下がらない場合は受診をオススメます。

呼吸が苦しそうな場合や、咳き込んで夜が眠れない場合、また咳き込んで水分が摂れず尿量が減ってくる場合も受診したほうがよいでしょう。

 

多くの小児科では「咳止めを積極的に使おうとはしない」!?

筆者は基本的に、“咳は呼吸を維持するために重要である”という考えを持って治療しています。

ガイドラインでも中枢性の鎮咳薬をできるだけ控えるように示されており(※1)、多くの小児科医が咳止めを積極的には使おうとしません。

去痰薬(きょたんやく)で痰を取り除きやすくしたり、鼻汁を吸引したりするでしょう。

また、鼻汁が喉に垂れ込むと咳が出る場合もあるので、鼻汁吸引をすると咳が減ることもあります(※1)

咳は気道の異物を取り除くために出ていますので、気道の異物がとれると咳は改善するでしょう。

病院を受診しても、なかなか咳が治まらないと思われるママもいるかもしれません。咳を止めてあげたい気持ちは筆者もよく理解できます。

ですが必要な咳はしっかりとさせて、子どもが肺炎や呼吸不全から守られることが第一の目標であると考えていますので、外来では繰り返し評価しながら咳を少しずつ軽くしてあげるようにしています。

 

いかがでしたか?

この記事を読み、親御さんが子どもの咳に対して適切な対応をできるようになることを望みます。

 

【画像・参考】
※1 咳嗽に関するガイドライン第2版 – 日本呼吸器学会
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