「じっとしてなさい!」と怒る前に試したい米国式メソッド4つ

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子どもは、年齢が低いほど、じっと静かにしていることは難しいものです。

それでも中にはママの目が回るほど、朝から晩まで動き続けているようにみえる子もいます。

毎日つき合うママもヘトヘト……。静かに座る必要のある場でも、ソワソワと落ち着きのない子を前に、思わずイラっとし「もう! じっとしてなさい!」と叫んでしまうこともあるのではないでしょうか。

この記事では、18年間様々な立場から教育に携わる筆者が、研究結果と自らの体験、そして米国の幼稚園や小学校で用いられているメソッドを元に、「じっとしなさい!」と叫ぶ前に試してみたいことをお伝えします!

長岡真意子

「じっとしていない子」は可能性に溢れている!?

「じっとしていない子」は、身体と共に、頭も活発に動き続けていることが多いものです。

例えば、壁のスイッチを見ても、人が出入りするドアを見ても、「押したらどうなるのかな?」、「ドアの向こうには何があるんだろう?」と次から次へと興味がわきあがり、とにかく自分でも手当たり次第、試してみたくてしょうがなかったりします。

こうした“強い好奇心”は、その後の学習を支える土台となり得ます。

好奇心が強い子ほど、難しい問題にぶつかっても「なんでだろう?」と自ら考え工夫し、解決へと突き進んでいけるのです。

また身体を動かすことが大好きな子も多いですから、筆者の周りでもスポーツで力を発揮する子を多く見かけます。

じっとしない子の持つこうした可能性を大切に、伸ばしてあげたいですね。そのためにできる対策をご紹介します!

 

「じっとしない子」への4つの対策

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◆対策1:「しっかりと身体を動かすこと」を日課にする

走り回ったり飛び跳ねたりと、思う存分身体を動かせる機会を日々のスケジュールになるべく欠かさず組み入れるようにします。

地域のスポーツチームに入るのも一つの方法です。

日々しっかりと身体を動かすことで、より落ち着いて物事へ向き合うこともできるようになります。

また多動を特徴とする「ADHD(注意欠陥多動性障害)」の症状でさえ、まとまった運動を日課とすることで、緩和することが分かっています。(※1)

 

◆対策2:ある程度動くことを許す

昨今の研究では、「じっとしなさい!」と強制するよりも、ある程度動くことを許した方がより長い間集中して物事に向かうことができる子もいるということが分かっています。(※2)

米国の公立の幼稚園や小学校でも、教室内で椅子の代わりにヨガボールに座ることを選択できるクラスもあります。

すると、ほとんどの子が、ボールに座ることを選んでいます。

こうした方法を取り入れている先生方にお話を聞くと、みなさん口を揃えて以下のように仰っていました。

「少しだけ揺れたり跳ねたりと動きながら授業を受けた方が、生徒の学習効果もアップします。頭も活発に動いているのだから、身体も少しでも動けるようにした方が自然なんですよ。」

また、輪ゴムを指先で伸び縮みさせたり、ストレスボールを握ったり、椅子の足をつないでロープを張り、その上に足をのせブラブラとさせる……などの方法もあるんだとか。

 

◆対策3:ママもゆったりと動作しスキンシップをたっぷりとる

大好きなママがいつも忙しく“せかせかした様子”だと、元々じっとしていないタイプの子は、ますます落ち着きがなくなることがあります。

スケジュールを見直したり、その子の傍にいる時は、少し意識してゆったりと動いてみます。

また話すときは、その子の目を見てなるべく穏やかに、少しペースを落として話すようにしてみてください。

ぎゅーと抱きしめるなど、スキンシップをたっぷりとってあげることも落ち着き効果があるようです。

 

◆対策4:呼吸に集中する

米国の公立小学校で、生徒たちがザワザワと落ち着かなくなると用いられている方法です。

3つ数えながら息を吸い、2つ数えながら息を止め、6つ数えながら息を吐きます。これを3回繰り返します。

横になってお腹の上にぬいぐるみをのせ、吸ったり吐いたりする度に、ぬいぐるみが上下する様子を見ながら実行するのも良いそうです。

絶え間なく動き回る子も、リラックスして、すっと落ち着くことがありますよ。

 

いかがでしたか?

じっとしない子には、頼もしい可能性がたくさんあります。

「じっとしなさい!」と叫び、ママのイライラも増大! となる前に、ぜひこの4つを試しみてくださいね。

 

【参考・画像】
(※ 1) Betsy Hoza, Alan L. Smith, Erin K. Shoulberg, Kate S. Linnea, Travis E. Dorsch, Jordan A. Blazo, Caitlin M. Alerding, George P. McCabe. 「A Randomized Trial Examining the Effects of Aerobic Physical Activity on Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder Symptoms in Young Children.(ADHDの子どもにみる有酸素運動の効果)」 Journal of Abnormal Child Psychology, 2014; 
(※2)M. J. Kofler, D. E. Sarver, E. L. Wells. 「Working Memory and Increased Activity Level (Hyperactivity) in ADHD: Experimental Evidence for a Functional Relation. (ADHDの子にみられるワーキングメモリーと多動のレベル」Journal of Attention Disorders, 2015; DOI: 
※ Radharani、 Liderina / Shutterstock

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