ライフネット生命創業者・出口治明氏に聞く!「幼少期の読書の大切さ」

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2020年に大学入試センター試験は、「知識」を問う今までのものから、「思考力・判断力・表現力」を中心に評価する「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」に変わるそうです(※1)

これは、答えが1つに定まらない問題に自ら解を見いだしていく思考力・判断力・表現力等の能力を伸ばす教育に変化しているとも言えるのではないでしょうか(※2)

子ども達の教育は“いい大学を目指すための教育”ではなく、“自分で考え、社会人として働き続けることができるという目的のため”に変わってきているようです。

では、これからの変化の時代に子ども達が将来働くときに必要な力を伸ばすために母親ができる教育は何でしょうか?

今回は、心理学博士の山本ユキコが実際活躍されている経営者の方に子ども時代のことと、子育てについてインタビューをしてきました。

山本ユキコ

 

著作は30冊以上!ライフネット生命創業者・出口治明氏の「本好き」な子ども時代

今回は、還暦でライフネット生命を開業した出口治明さんにお話をお聞きしました。

起業家であり、無類の本好きとして知られており、ご自身の著作は生命保険から歴史、リーダー論などなんと30冊超えだそう!

現在は、会社代表を退き、創業者として講演活動や後進の育成に当たっています。

出口さんのお話は、母親の気持ちをホッとラクにしてくれる言葉であふれています。ぜひ、ご覧ください。

(c)出口治明
出典: It Mama(イットママ)

ー早速ですが出口さんは、どのような子ども時代を過ごされていましたか?

出口治明さん(以下、出口):「三重と奈良の県境の“美杉村”で生まれ、その後18歳まで“伊賀”で暮らしていました。山の中で、民家が4~5件の田舎です。

お天気の日は山でカブトムシや、セミを取ったり、マツタケや柿を取ったり、池でフナを釣ったり。そして、喧嘩をよくしていた子ども時代でした。雨の日はよく本を読んでいましたね。」

 

ー本好きで知られた出口さん、子どものころから本を読まれていたのですね。本とはどのように出会われたのでしょうか?

出口:「ぼんやりと空を見上げていたら、月や星に比べて大きくて重そうな太陽が、空から落ちてこないのはなぜか不思議になり、親に尋ねたら、本を持ってきてくれたのです。

説明するのが面倒だったのかもしれないですね(笑)

その本に、『石にひもをつけてぐるぐる回してみてください。すると、落ちてこないでしょう、ひもが引力です。それがあるおかげで、太陽や月は落ちてこないのです』と、理由が説明してありました。

それから「本を読んだら、なんでも分かる」と気が付いて、本を読むようになりました。

草の名前や虫の名前を知るために、保育社の原色日本図鑑シリーズもよく読んでいましたね。

今日は、実家に貝の図鑑と子どものころに読んでいた本があったので持ってきました。」

Photo by Auther
出典: It Mama(イットママ)

とても美しい本!

親御さんも、そんな子どもの理解をちょうど助けるような、ピンポイントのいい本を選んで持ってこられるのが素晴らしいですね。

 

出口氏が子育て支援を重視した理由

ーところで出口さんは、“会社の成り立ち”にも“子育て”について謳っていますが、子育て支援を重視されたきっかけはなにかありますか?

◆ライフネット生命の沿革

ライフネット生命は、「若い世代の保険料を半分にして、安心して子どもを産み育てることができる社会を作りたい」という出口治明の思いで立ちあがった生命保険会社です。(※3)

出口:「僕は本から受けた影響がすごく多かったのですが、子育てに関してもその1つです。

『人(に会う)・本(を読む)・旅(をする)』でしか、人は賢くならないと思っています。

僕の配分は『人: 25 % 本: 50 % 旅: 25 %』です。これで計100%。

 

つまり考え方などに関しても、本の影響が強いですね。

毎日本を読んでいく中で、人はなんで生きているのか、どこからきてどこへ行くのか、などと考えるようになります。

さらに、毎日コツコツと歴史から宇宙論から読み続けていると、自分の考えが固まってきて、いろいろなことが分かるようになってきます。

子育てに関しては、僕は“ダーウィンの論”から今の考えに行き着きました。

人間が生きている意味ですが、人間は動物だから次の世代のために生きているのです。

子育てを重視するのは動物として当然。古今東西、沈む船から逃げるためのボートに乗る順番は、子ども・女性・男性・高齢者の順ですから。」

 

いかがでしたか?

今回の出口さんのお話で、自分の頭で考える子どもに育てるため方法の1つに本を読むことが大切であることが分かったように思います。

子どもが何か疑問に感じたときに、親は、その解説がある本を渡してあげられると理想的ですね。

ありがたいことに、読書家の出口さんのおすすめの児童書とその解説を書いた「教養は児童書で学べ」という本が、光文社新書から出されています。

「はらぺこあおむし」・「モモ」など10冊の詳細な解説と、おすすめ本66冊が紹介されています。

「何度も子どもに読んでいた絵本にそんなヒミツがあったとは!」と、思わずエリック・カールの本をすべて買いに走りそうになってしまいます。

子どもに特別な習い事をさせるなど何か目新しいことをする必要はなく、いい本を一緒に読んであげることが、親としてできる第一歩なのかもしれませんね。

 

【参考・画像】
※1 高等教育政策室(2014)新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)(中教審第177号) - 文部科学省
※2 高大接続改革プロジェクトチーム(2016)高大接続システム改革会議「最終報告」の公表について – 文部科学省HP
※3 会社沿革 – ライフネット生命
出口治明(2017)『教養は児童書で学べ』 光文社新書
※  Tomsickova Tatyana /  Shutterstock
※ 著者撮影

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