【妊婦さんのギモン】医薬品・漢方・サプリとの付き合い方~漢方編~

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妊娠中は初期、中期、末期とそれぞれの段階があります。

特に妊娠初期であれば赤ちゃんの中枢神経や心臓、消化器や四肢などの重要な器官の形成に関わってくる時期ですので、医薬品の影響を受けやすい時期であると言われています(※1)

それでは、妊娠中は全ての医薬品を飲んではいけないのか、漢方薬やサプリメントはどうなのか、よくわからない部分もあるかと思います。

そこで今回は【漢方編】として、漢方薬との基本的な“向き合い方”をご紹介します。

「西洋の医薬品」とは性質が異なる漢方薬

医薬品は大きく分けて、西洋の薬と東洋の薬(漢方薬)に分けられます。

西洋のお薬はいわゆる錠剤のものが多く、“何かしらの病気に対して治癒や緩和を目指すもの”です。
一方、漢方薬は“体のバランスを整え自然治癒力を高めていく”ということが目的です(※2)

ちなみに、世の中では漢方薬と、漢方薬にも入っていることがある生薬(高麗人参など)を用いた“健康食品”とがそれぞれ存在します。

それぞれの違いですが、“漢方薬”は薬機法(旧薬事法)に基づいて厚生労働大臣が認可する“日本薬局方”(医薬品の製法や効果・効能などを示した規格書)に記載されているもののみを指します(※3)

一方、日本薬局方に掲載されていない製品は全てが“健康食品”で、パッケージなどに“●●が治る”、“●●に効く”といった効果・効能を記載することはできません。

ですが、漢方薬であっても副作用が全く無いわけではありません。基本的には自己判断で服薬せず、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

以下ではその注意点について触れていきます。

 

妊娠中は必ず医師・薬剤師に相談を

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例えば、ほとんどの方がつらい思いをする妊娠悪阻。漢方薬では、“半夏加茯苓湯”や“二陳湯”、“半夏厚朴湯”や“人参湯”などさまざまな薬が用いられています。

また切迫流産などであれば“当帰芍薬散”、便秘で悩む場合は“小建中湯”や“桂枝加芍薬湯”など、使用する漢方薬は多岐に渡ります。

一方、「少し便秘かな?」と思って“大黄”という成分を飲んでしまうと下痢になってしまい、切迫流産など危険因子を助長する可能性も否定できません(※4)

薬局で購入できる漢方薬も多々ありますが、妊娠中は必ず現在の気になっているところを医師に相談して処方してもらうようにして下さい。

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

 

【参考・画像】
※1 坂井建雄・河原克雅(2012)『カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 生殖器 妊娠・分娩<改訂第2版>』p454-455日本医事新報社
※2 漢方薬とは – 漢方薬師堂
※3 「日本薬局方」ホームページ – 厚生労働省
※4 妊娠中の漢方治療 – 堀産婦人科

※ Africa Studio、Milkovasa / Shutterstock

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