【妊婦さんのギモン】医薬品・漢方・サプリとの付き合い方~サプリ編~

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妊娠中は初期、中期、末期とそれぞれの段階があります。

特に妊娠初期であれば赤ちゃんの中枢神経や心臓、消化器や四肢などの重要な器官の形成に関わってくる時期ですので、医薬品の影響を受けやすい時期であると言われています(※1)

それでは、妊娠中は全ての医薬品を飲んではいけないのか、漢方薬やサプリメントはどうなのか、よくわからない部分もあるかと思います。

今回は【サプリ編】として、妊婦の皆さんがサプリの活用も含めて摂るべき栄養素や、逆に摂りすぎ禁物な栄養素をご紹介します。

サプリ=栄養素の摂りすぎには注意!

サプリメントは製品の分類としては医薬品ではなく“健康食品”を指し、通常の食品と同じ扱いです。健康の維持・増進を目的としたものが多く、特定の栄養素の摂取を補うことを目的としています。

商品パッケージをよく見てみると、“一日何錠”という表現ではなく“一日何粒を目安に”という表現になっているかと思います。

医薬品ではないため効果効能は薬機法の関係でパッケージなどに記載することはできません。

なお、妊婦の方に関しては、この後紹介する“葉酸”以外、通常の食事でビタミンやミネラルが摂取できていれば過剰摂取になる懸念も大きいため、特段サプリで補う必要はないのではないでしょうか?

もし気になる方は、医師や薬剤師に相談してください。

なかでも妊娠中になるべくサプリメントとして過剰摂取を避けるべき成分はビタミンD、A、K、Eといった“脂溶性ビタミン”です。

例えば、ビタミンAの過剰摂取には注意が必要です。厚生労働省の資料『日本人の食事摂取基準』(2015年版)によると、摂取しすぎてしまった場合、ビタミンAの過剰摂取を原因とする胎児奇形の問題も報告されています(※2,3,4)

 

大切なのは、適切な摂取量を把握すること

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例えば前出のビタミンAも必要な栄養素です。

全く摂ってはいけないというわけではなく、目安量として一日当たり、ビタミンDであれば一日あたり7.0μg(0.007mg)、ビタミンEであれば6.5mg(0.0065mg)、ビタミンKであれば15μg(0.015mg)という目安量があります(※2)

ビタミンAは多く摂取しすぎると上記のような奇形の問題も出てきますが、胎児の発育に必要な成分ですので摂取する必要自体はあるのが難しいところです。

厚生労働省の資料によると「推定平均必要量」として妊娠初期・中期では0、妊娠後期では60(μgRAE(レチノール活性当量)/日)3、「推奨量」として妊娠初期・中期では0、妊娠後期では80(μgRAE/日)3とされています(※5)。

一方、文部科学省の『食品成分データベース』で、“レチノール活性当量”が多く含まれている食品ランキングを見ても、基本的に日々の食事で食べるようなものが多いです(※6)

そのためサプリメントなどで追加で摂取する必要はないでしょう。

 

葉酸は必須の栄養素!ただやっぱり推奨量には気をつけて

一方、妊娠中にサプリなどを通して唯一積極的に摂っていただきたい成分は“葉酸”です。

葉酸は胎児の「神経管閉鎖障害」という先天奇形のリスクを下げるということがわかっています(※7)

ただし、妊婦に良いからといって、葉酸についても飲み過ぎるのは良くありません。

一般的に葉酸の推奨量は一日当たり0.4mgとされていますので(※8)、選ぶ際の一つの目安としてください。

 

まずは「規則正しい生活習慣」づくりを

妊娠中は規則正しい生活が必要です。加えてバランスの良い栄養素を摂取するように心がけましょう。

適度な食事による栄養素の摂取、適度な睡眠が免疫系を強くしてくれることで“お薬いらず”の母体に近づいていきます。

最後に、妊娠中は生体内部環境に大きく変化が現れるため、つい多く食事をしてしまうということがあります。

ですが、あまり食べすぎてしまうと妊婦・赤ちゃんともにさまざまな病気を併発する「妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)」になってしまう危険性もあるため、食生活にも気を付けてください(※9)

 

丈夫で健康な赤ちゃんと会えるまで大変なことも多いかもしれませんが、妊娠中は意識的に生活習慣を改善してみてくださいね。

 

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

 

【参考・画像】
※1 坂井建雄・河原克雅(2012)『カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 生殖器 妊娠・分娩<改訂第2版>』p454-455日本医事新報社
※2 「日本人の食事摂取基準」(2015年版) ビタミン(脂溶性ビタミン) – 厚生労働省
※3 Penniston KL, Tanumihardjo SA. The acute and chronic toxic effects of vitamin A. Am J Clin Nutr 2006 ; 83 : 191─201.
※4 Azais-Braesco V, Pascal G. Vitamin A in pregnancy: requirements and safety limits. Am J Clin Nutr 2000 ; 71: 1325S-33S.
※5 《参考資料 1》 対象特性 妊婦・授乳婦 – 厚生労働省
※6 食品成分データベース – 文部科学省
※7 e-ヘルスネット 葉酸とサプリメント ‐ 神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果 – 厚生労働省
※8 葉酸サプリメントの摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクを減らしましょう – 日本先天異常学会
※9 妊娠高血圧症候群Q&A – 日本妊娠高血圧学会
※ nata-lunata、Dmitry Melnikov / Shutterstock

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