【Q&A】おしゃぶりが「歯並びに悪影響」ってウワサは本当?

出典:https://www.shutterstock.com

歯科でよく質問されるのが、

「おしゃぶりって使った方がいいですか?」

「おしゃぶりを使うと歯並びに悪いって聞いたけど、使わない方がいいですか?」

といった“おしゃぶりに関する疑問”です。

そこで今回は、4児のママであり歯科医である筆者がおしゃぶりは歯並びに影響するのか? についてお答えします。

歯科医が答える!「おしゃぶり」にまつわるママの質問3つ

Q1:おしゃぶりは「骨格や歯並び」に影響が出るって本当ですか?

A:影響がないとは言えません。

長期間使用するうちに、噛んだ時に奥歯は噛み合っているのに前歯が重ならない開咬(かいこう)や、かみ合わせがズレてしまう乳臼歯交叉咬合(にゅうきゅうしこうさこうごう)になる恐れがあります(※1)

おしゃぶりや指しゃぶりがかみ合わせに及ぼす影響を調べた研究によれば、2歳の子どもでは、おしゃぶり群で開咬が高頻度にみられ、5歳児ではこの傾向がもっと増えたと報告されています(※2)

また、別の研究では、おしゃぶり群は指しゃぶり群に比べて軽度ですが、年齢が高くなるまで長期間に渡って使い続けると、乳歯の前歯が開咬になりやすいという報告もあります(※3)

これらの研究から、おしゃぶりを長い間使い続けると、かみ合わせに影響を及ぼすことが示唆されています

 

Q2:おしゃぶり卒業の目安があれば教えてください。

A:目安は2歳のお誕生日頃です。

なぜかというと、1番奥の第2乳臼歯が生える2歳半、3歳過ぎまで常に使っていると、かみ合わせの異常がその後も残りやすいと言われているからです(※1)

2歳までにやめた場合は、かみ合わせの異常は成長とともに比較的改善しやすいと考えられています(※1)

離乳期を過ぎたら、少しずつ使う頻度を減らしていきましょう。

言葉が出始める時期ですので、子どもと会話でコミュニケーションをはかりましょう。2歳のお誕生日を過ぎたら、子どもと一緒に準備して、“おしゃぶり卒業記念パーティー”をしてもいいですね。

もし、4歳以降になってもおしゃぶりを卒業できない場合は、かかりつけの小児科医に相談してみましょう(※1)

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Q3:気をつけるべきポイントはありますか?

A:おしゃぶりの気をつけたいポイントとしては、“手放せないほど習慣づけないようにする”という点です(※1)

ママが卒業する時期を決め、普段から“長時間使いっぱなし”にしないように気をつけていきましょう。

おしゃぶりが習慣づかないようにするには、おしゃぶりを使っているときであっても、子どもに話しかけ、一緒に遊ぶように心がけてみましょう。

1歳のお誕生日を過ぎたら、おしゃぶりのホルダーを外して、常に使い続けることはやめましょう。

それは発語や言葉を覚えはじめるためでもあります(※1)

 

いかがでしたか?

おしゃぶりは、上手に期間を決めて使うといいですね。

もし歯並びが心配なときは、早めに小児歯科で相談してみてください。

 

【参考】
※1 おしゃぶりについての考え方 – 日本小児歯科学会
※2 Yonezu T., Kurosu M., Ushida N., Yakushiji M : Effect of prolonged non 〜 nutritive sucking on occlusal characteristics in the primary dentition. Dentistry in Japan 41 : 107 〜 112, 2005

※3 今村節子、前田径枝、今村基尊、他:おしゃぶりと吸指癖が乳前歯の咬合に及ぼす影響ー小児歯科学雑誌42(2):295,2004
※  Dynamicfoto、maxriesg / Shutterstock

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