10万部超えのヒット絵本「いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」【原案者インタビュー】

出典:https://itmama.jp/

ご飯を食べる時の「いただきます」食べ終わると「ごちそうさま」という言葉。これは、作ってくれた方への感謝の言葉だけではない、私たちの体をつくってくれる肉、野菜、命そのものへの感謝の言葉です。

そして、その命を届けてくれる方々がいるということを改めて考えるきっかけをくれる絵本『いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日』の原案者&本の主人公となった坂本義喜さんにインタビューしてきましたのでご紹介します。

 

10万部を超える大ヒット絵本「いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」

絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日 (講談社の創作絵本)出典:https://www.amazon.co.jp/

実話をもとに作られたこちらの絵本。

食肉センターで牛の命を”解く”仕事をしている主人公の坂本義喜さん。牛たちの命を解く。来る日もくる日も、この仕事を辞めようと葛藤している時、息子さんが学校の授業参観で父親の仕事を人に言うことができず「お肉屋さん」と言ってしまう。

しかし、担任の先生からお父さんの仕事が命を受け継ぐ大切なものだということを学びます。

そんなある日のこと、食肉センターに一頭の牛と女の子が坂本さんの前に現れました。牛の名前は「みいちゃん」女の子が赤ちゃんの時から一緒に育った牛。その牛の命を解いてもらいたいと連れてこられ……。

こちらの絵本は10万部を超える大ヒット。今も多くの学校で人権学習や読み聞かせの題材として選ばれています。そこで今回は、原案者&主人公でもある坂本義喜さんに筆者がインタビューをしてきましたのでご紹介します。

 

坂本さんとみいちゃんが絵本になったきっかけは?

作者でもある内田美智子さんも命の尊さを多くの人に伝える活動をしていて、偶然、僕の講演を聞いてくれた内田さんが「命の伝え方に感動した」と言ってくれ、「この話を絵本にして多くの人に伝えよう」と提案してくれたんですよ。

10冊売れたらいい方だと思っていたのですが、今は多くの人に読んでいただき感謝しかありません。内田さんからは「私たちは出会うべきして出会ったのよ。これからもたくさんの人との出会いを楽しんで」との言葉をもらい嬉しかったです。

 

絵本の中で牛の命を奪うことを「解く」と表現しているのはなぜですか?

出典:https://itmama.jp/

この仕事をして僕が感じたことは、動物たちはとても敏感で感が鋭いんですよ。現場に連れてこられたら「ここは何かある」と、落ち着きがなくなる。作業場に連れてこられる牛たちは逃げたくて暴れ、とても恐くてつらい気持ちになっています。

本当にいキツイ思いをしている、そのつらさやキツさを解き放ってあげると言う意味で「解く」と言う言葉を使っています。子ども達の前でリアルな現場の話をするのは悩みました。また、他の大人もこの様な話は子どもにはまだ早いのではないかと言うんですが、子ども達はこの話を聞いて「お肉食べたくなった」と言ってくれる。素直に受け取り命の大切さを自分なりの解釈で見つけてくれるんです。

 

読み聞かせのコツは?

自分の言葉で伝えてほしいと思います。地方により方言や訛りがあります。絵本の通りに読むのではなく自分達がいつも使う言葉で話すと気持ちも伝わる。お母さんがいつも子どもに話しかける様に自分の言葉で自分らしく読んでほしいですね。

 

絵本を読んだ読者からの反響を聞かせてください。

出典:https://itmama.jp/

絵本を読んでくださった多くの人からお手紙や電話をいただきます。野菜が苦手だった子どもが「野菜さんからも命をもらってるんだね」と顔をくしゃくしゃにして一生懸命食べるようになった。お肉が嫌いな子どもだったのに坂本さんのお陰で少しづつだけど食べるようになったとの声を頂くのは本当に嬉しいです。

実は、お母さん達からの声の中で多いのが「子どもにこの絵本を教えてもらいました」との声です。学校の図書館や授業で使われ家に持って帰った子どもから教えてもらうそうです。「子どもから食べ物が命になることを改めて教えてもらったような気がします。」との声がとても印象的です。
 

育児に頑張るママさん達へ一言お願いします

できれば、お子さんに自分の家庭の味を伝えてほしいですね。おいしいとかマズイとかではない。お母さんの味は大人になっても食べれば思い出す。そして、その味が次の世代へ継がれていきます。そうすることで、食べ物を大切にする、食べ物から命の大切さを学んでくれると僕は思います。

 

いかがでしたか?

「いただきます。」「ごちそうさま」という言葉は日本ならではの言葉、大切な想いがたくさん詰まっています。

命をいただくということを原案者が語る絵本、「いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」は育児中のママにきっといろいろなメッセージが詰まった1冊だと思います。ぜひ、お子さんとの読み聞かせ絵本に加えてみてはいかがでしょうか。
 

【取材協力】

坂本義喜・・・元熊本市食肉解体作業員。食肉解体の現場を舞台にした絵本『いのちをいただく』の原案者&主人公。人のために命を捧げてくれた家畜たちの想いを伝えるため講演活動を行う。Facebook:https://www.facebook.com/yoshiki.sakamoto.5836

【参考・画像】

※ 内田 美智子『絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日』(2013)講談社

※ 著者撮影

【関連記事】

※ 絵本の読み聞かせ中に親が子どもに「言ってはいけないこと」

絵本大好き!そんな子どもに育てる「読み聞かせルール」4つ

※ 眠りスイッチが入りやすくなる!? パパおすすめの「読み聞かせ絵本」3選

※ 【お腹についた憎き脂肪】今年も水着は無理…と諦めているあなたに![PR]

【元保育園園長】直伝!専門家目線でオススメできる万能おもちゃとは?[PR]

LINEで送る