90%以上が現状に不満!保育士の悲鳴が刻まれた調査結果

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保育士の待遇改善に関して、政府としても対策案や政策を実施しているものの、現場の保育士と提案されている政策案はかみ合っていないのが現状です。

保育士・幼稚園教諭を対象とした求人情報サイト『FINE!保育士』を運営する株式会社ネオキャリアは、2017年にサービスの登録者に対して「国や自治体の保育士不足に対する政策についてのアンケート」を実施しました。

アンケートに回答したのは首都圏と関西在住の10代から60代の男女保育士および保育士経験者312人です。

彼・彼女たちから得られたアンケート結果は非常に興味深く、そして切実な結果を浮き彫りにしています。

そこで元保育士の筆者が思う、保育士が増えない続かない理由を考えてみます。

 

保育士の要求と国の政策の行き違い

政府は保育職に向けて政策や対策を実施したり実施予定があるとしていても、保育現場には響いていないというのが現状です。

アンケートの回答結果にかなりはっきりとした傾向が見られ、筆者を含め保育現場経験者や現役保育士は納得する結果となっています。

設問1の「国や自治体の保育士不足に対する政策は、「ズレている、効果がない」と思いますか?」という質問に「とてもそう思う」と回答したのが62.2%、「まあまあそう思う」と回答したのが30.8%で、合計すると93%にも上ります。

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また、設問2「段階的に行われている「保育士の処遇改善」。実際に受け取っていると感じますか?」という質問には「まったく感じない」と回答したのが62.2%、「あまり感じない」と回答したのが22.8%という結果でした。

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さらに設問5「国や自治体の保育士不足に対する政策で、不満に思うことは何ですか?いくつでも選んでください(複数回答可)」という質問では「賃金アップの額が少なすぎる」(266件)がダントツでトップ。

さらに「まず現場をよく調査して理解してほしい」(223件)、「保育施設をやみくもに増やしても意味がないと思う」(211件)と続きます。

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やはり給与面に関する不満が悲鳴のように噴出しており、「その他」の自由回答には「中途半端に給料をあげられると、馬鹿にされているのかと思う」とまで書かれてしまっています。

これらを見ても明確にわかる通り、保育現場が求めている政策はあるものの、それに対する国や地方自治体の政策がほとんど現場に反映されていないといった結果です。

政府や地方自治体が保育職に何らかの政策案を出してくれること自体は歓迎したいところですが、内容が保育現場で働く側の沿っていない、という現状がアンケート結果から見えてきます。

 

現場からのホンネにもっと目を向けて

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現場で現役保育士として働いている方の声は、保育現場の”今”が反映されています。

アンケートの最終部分での自由回答に寄せられた「保育士はやりがいのある仕事です。資格があるのにコンビニと変わらない賃金。 資格があるのに、なくても保育の現場に立てるならなんのための資格なのか。何かあった時だけ資格のある者の責任にされるのは間違っている(後略)」という回答は、保育現場に関わりを持った人ならば誰しも思ったことのある内容です。

そのほかにも、長すぎる職場の拘束時間や有給休暇の取りにくさなどの問題も保育現場が慢性的に抱えています。

筆者自身が保育士として働いていた時も、やはり給料の少なさ、残業代の低さを感じていました。

保育職は子どもの未来を育む、大切な職業です。男性保育士でも保育現場でも長く活躍できるくらいの給料があれば、男性の保育職離れの歯止めになるのではないかと思います。

子どもの未来の為にも、保育職の待遇改善が早急に求められますし、こうした現状をもっと多くの人に知って欲しいと思います。

 

【参考・画像】

国や自治体の保育士不足に対する政策についてのアンケート結果 – FINE!保育士 

※ 保育士の研修内容を統一 厚労省、質高め待遇改善狙う – 日本経済新聞

※ 保育士の精神ケア必要3割 6割で支援体制整わず 厚労省、全国施設調査 – 産経新聞

※ DGLimages / Shutterstock、PR TIMES

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【著者略歴】

かんたろう・・・元幼稚園教諭・元保育士。2014年8月生まれの子どもを育てる一児の母。幼稚園教諭時には、発達障がいを持つ子と毎日楽しく過ごしていました。自身も発達障がいと10年前には二次障害も経験。発達障がいだから見えてくる世界観を大切にしながら、健常児の育児に奮闘中。

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