幼児期の「体力づくり」が小学校以降に大きく影響する理由【3歳児神話#16】

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3歳まではママが育てないと子どもの成長に悪影響が生じる……という“3歳児神話”。どこまでがホントなのか気になるところです。この連載では“3歳まで”をキーワードに、様々なケースを取り上げます。

子どもは1歳を過ぎるころから歩き出し、3歳になると手足の力が強くなり走るのも早くなります。幼児期は歩き始めこそ差はありますが、同じような流れで発達・成長します。

ですが、これが小学生にもなると話は別。明らかに運動が苦手な子どもが出てくるのです。

そこで重要なのが、乳幼児期に体を動かすこと。今回は、子どもの体力についてお伝えします。

佐藤理香

 

今回の「やっておこう」ポイントをまとめると次の通りです。

○:やっておこう

「体力低下がもたらす影響を理解し行動する」

 

身長・体重は増加しているのに体力は低下傾向

文部科学省が1964年から実施している「体力・運動能力調査」(いわゆるスポーツテスト)によると、子どもの体力や運動能力は1985年ごろから徐々に低下傾向にあります。

一方で、身長や体重は今の子ども世代の方が上。つまり、体が大きくなったのに、体力や運動能力は下がっているという状況で、子どもの身体能力が深刻であることを示しています。現代の子どもは、くつひもを結べない、スキップができないなど「自身の体をあやつれない」という指摘もあります。

 

体力低下4つの影響

子どもの体力が低下するとどんな影響があるのでしょうか。

少し古い資料ですが、文科省が2002年に発表した「子どもの体力の現状と将来への影響」という資料では以下の4つにまとめられています。

1.生活習慣病や肥満リスク

体を動かさないでいると、運動不足どころか生活習慣病や肥満のリスクが高まります。肥満はいろいろな合併症を引き起こし、糖尿病、脂質異常症、高血圧の原因にもなります。

子どもの肥満は、大人の肥満のもとなるため、さまざまなところで注意喚起がなされているのです。

2.気力の低下

文科省は子どもへの教育の方向性を定めた学習指導要領のなかで「生きる力」を身に付けさせることが重要であり、その構成要素のひとつとして「体力」を挙げています。体力は活動の源なので、低下すると生活全般に支障がでます。考える、判断するという意欲や気力まで低下してしまうのです。

体力がない子どもは、すぐに疲れてダラダラ・グズグズの原因にもなります。

3.集中力の低下

体力がないと、集中することができず学ぶ意欲が下がってしまいます。小学校では、体力がないために授業中に疲れて寝てしまうという問題もあるほどです。

体力低下は勉強にも影響が出るのです。

4.社会全体の活力の低下

「社会全体? 自分には関係ないな」と思った方は要注意! 一人ひとり体力の低下が、国民全体の体力低下につながります。心身が不健康な人が増えると社会全体の活力が低下し、医療費などのコストの増加にもつながります。

子どもが大人になったときに、職場環境の悪化や税金アップといった生活に関わる部分で負担が増してしまうのです。

 

体力は一朝一夕には育たない

小学校に入学すると、座学中心の生活になります。そのため、乳幼児期の今から毎日体を動かし、それを「楽しい!」と感じることができる習慣づくりは大切なことです。

運動が苦手なママは、例えば買い物帰りは毎回10分だけ公園に立ち寄る、近場ならベビーカーなしで出かける、雨の日は児童館や大きなショッピングモールに出かけるなどもオススメです。

体力は一朝一夕にはつきません。

大人は“意識して”体を動かす環境を子どもに提供し、子どもは“無意識に”楽しめるようになるといいですね。

 

【参考・画像】

※ 平成27年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について – スポーツ庁

子どもの体力の現状と将来への影響 – 文部科学省

※ Robert Kneschke  / Shutterstock

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