「なぜ段ボールで寝てるの?」ホームレスを指して質問されたら…

source:http://www.shutterstock.com/

ホームレスの人を指さして、

「どうして、あのオジサンは段ボールのおうちに寝ているの?」

と子どもに質問されたら、あなただったら、どう答えますか?

“子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方”の著者の立石美津子の著者がお話します。

立石美津子

2つの対応の方向性

2つの対応を例にあげます。

(1)×「あの人はお勉強をしっかりしていなかったから、いい学校へ行けなかったのね。だから仕事にも就けずお家も手に入れられなかったのね。○○ちゃんは大人になったときあんな風にならないように、今のうちからしっかりお勉強しようね」

(2)○「どうしてかしらね。何か事情があって住むお家がなくなってしまったのね。夜なんか寒いでしょうね。大丈夫かしらね」

この、どちらの対応をとるかで、子どもの“ものの捉え方”が変わってきます。

 

「先生の言葉は神の声」大人の言葉を素直に信じ切ってしまう危険

保育園に発達障害の一つである注意欠如/多動性障害(AD/HD)と診断されている男児がいました。

紙芝居の時間もウロウロと歩き回る、教室から脱走する、給食の時間も友達の給食を食べてしまったり、すぐにキレて暴れていました。

こんなとき、担任の保育士が「○○君の態度はよくないね。みんなも真似してはダメですよ」と悪い例として挙げてしまったら子ども達はどう感じるでしょう。

幼児にとって“先生の言葉=神様の声”です。きっと「あの子はどうしようもない子だ。ダメな子なんだ」の目で見るようになってしまいます。

もし、「あの子変だ、気持ち悪い」のような発言をしたときには「本当に気持ちが悪い子ね」と親は同調するのではなく、「同じように言われたらどう感じるかな。それはよくない言葉だよ」と教育するのが大人の役割ではないでしょうか。

前述のホームレスの人について質問されたときも同じことが言えますね。

 

「他の子と比較して褒める」と弱者を馬鹿にする考えがつく

わが子を褒めようと他の子と比べて「あの子は努力しなかったからダメなのね。その点あなたは頑張っているから○○できたね」の褒め方も、“弱者を馬鹿にする考え”がついてしまいます。

クラスで自分だけ私立の小学校に合格した子どもが、周りの友達に「皆は勉強できないから、地元の区立の小学校に行くんだ~」と叫んでいました。これを5歳児が自分の考えで言うはずはなく、親が家庭で言っているのを耳にして真似しているのです。

怖いのは、だんだんと子ども自身もそのような考えになっていくことです。これほど子どもは親の考えに感化され、与える影響は大きいのです。

人生には予期せぬことが起こります。突然、仕事を失うこともあります。事故や病気で脳にダメージを受けて障害者になることもあります。そんなとき「あなたの存在は価値がない」の発言をされたらどうでしょう?

昨年、津久井やまゆり事件で19人が死亡、26人が負傷する事件が起こりました。犯人は、

「障害者は人の形をしているだけで、人間ではない」「障害者に使っている税金は無駄」

と言いました。

その思想の影響がどこにあったのか明らかにはされていませんが、成長の過程のどこかで、歪んだ考えが根付く要因があったのではないかと思います。

人をこのように見てしまう“考え方の根っこ”を、幼い頃から作ってしまうことのないようにしたいものです。

 

【参考・画像】

※ 〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
テキトー漫画

※ 『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』
cover_subaru_ikuji2

※ Anna Demjanenko / Shutterstock

【関連記事】

※ 【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】#56 食事をよく残してしまうのですが…

【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】#55 「ちゃんとしなさい」と何度叱っても、ちゃんとしてくれないんですが…

※ 基本情報まるわかり♪赤ちゃんの月齢別ガイドが超便利!

ベストショット自動選定♪上質フォトアルバムが「最短10分」で完成の神アプリ[PR]

ドバっと抜ける髪… 産後より気になるママ達におすすめの抜け毛・白髪対策方法は?[PR]

(2017年2月19日の記事を再掲載しています)

LINEで送る