「1日でも早く話せるようになって…」言葉が遅い子に必要なたった1つのコト

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周りのお友達が「ワンワン来た」なんてしゃべっているのに、わが子が無言だったら、不安になりますよね。かといって言葉を出す訓練をしたらドンドン話すようになるのでしょうか……。

そこで“子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方”の著者の立石美津子がお話します。

立石美津子

1日でも早くおしゃべりができるようになりますように…

息子は自閉症なのですが6歳になるまで言葉を話しませんでした。

周りの子を見て焦りまくり、教会や神社、お地蔵様の前を通るたび、条件反射的にパチパチと手をあわせ、「神様、どうか1日でも早くおしゃべりができるようになりますように……」と祈っていました。

 

言葉を教えこんでも単語を覚えるだけで「しゃべる」ようにはならない

あるとき、主治医に「言葉を話せるようになるために、トレーニングを受けさせたい」と言ってみました。

けれども、医師からは「立石さん、言葉を教え込んでも、単語を単に覚えるだけ。これを操ってしゃべるようにはなりません。社会性の遅れがあるので言葉の発達が遅くなるのです!」

確かに「リンゴ」と単語を教えても「リンゴ」というだけ。「ママ、その林檎とっても美味しそうだ。僕食べたいな」の“会話”にはなかなか至りません。

たとえ二語文を話したとしても、例えば電車内という状況が一致していない場面で、学校の担任が普段口にしている「お友だちの眼鏡をさわってはなりません」の言葉を交通安全の標語のようにオウム返しして、真似しているだけです。

それに、よく考えてみると、人間って言葉だけが単独に発達することはありません。

かといって「なんとか社会性を育てよう」と考えて公園に連れて行ったとしても、友達に関心を持って、「一緒に遊びたい」という気持ちが起こらなければ、そこに誰かがいても交わることはなく、地面の石ころや葉っぱを一列に並べるだけです。

 

「本人の動機」が言葉をしゃべらせる?

英語も「外国人と喋って旅行を楽しみたい」いう気持ちがあって、どんどん関わって上手になっていきます。一方、英単語だけをたくさん知っていても、交わることを避けていてはうまくなりません。

赤ちゃんが立つのも「あの玩具を触りに行きたい」。歩けるようになるのも「あそこに移動したい」という気持ちがあって歩けるようになってきます。小学生で「勉強しなさい」と親がいくら口を酸っぱくして叱っても勉強しない子がいます。それは「知らないことを知りたい」という気持ちがないからです。

言葉だって「相手とコミュニケーションとりたい」という気持ちがなければ、喋るようにはなりません。これは、障害児に限らず健常児でも同じことが言えるのです。

息子の場合の初めての言葉。それはうどん屋に連れて行ったときのこと、店員が切れ端が1本残っていた食器を「お下げいたします」と持って行こうしたとき、「まだ、食べる!」と喋ったのです。

しかも、いきなり2語文でした。“「まだ食べたい」という強い思い”が、言葉をしゃべらせたのだと思います。

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出典: It Mama(イットママ)

 何事も、強い動機があって人は動きます。言葉だけが独立して発達するわけではなく、「人と喋りたい」「これこれこういうことを訴えたい」という気持ちが生まれてきて、初めて言葉が出るのです。

友達におもちゃを取られる体験も「いやだ、止めて」という言葉を出すきっかけになるかもしれませんね。

言葉が遅いと悩んでいるママ、「こう喋りなさい、こう話しなさい」と訓練するよりも、本人が「こうしたい」という気持ちが持てるようになるまで辛抱強く待ってみませんか。

 

【参考・画像】

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【参考書籍】

※ 『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』

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※ 〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』

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