赤ちゃんポスト2例目!? 「赤ちゃんポスト」の必要性と問題点

source:http://www.shutterstock.com/

何らかの事情により育児を続けていくことができない親が匿名で安全に子どもを保護させるための、『こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)』という施設の存在はみなさんも知っているかと思います。

『こうのとりのゆりかご』は今まで熊本市にある慈恵病院の1つだけでしたが、関西で『こうのとりのゆりかご』の設置に向けたNPO法人が設立されたようですので、近いうちに日本で2つ目の『こうのとりのゆりかご』が設置される見込みです。

『こうのとりのゆりかご』のような赤ちゃんポストについては賛否両論がありますが、今回は、「なぜ赤ちゃんポストが必要とされているのか、赤ちゃんポストは法的に問題がないのか」ということなどを解説したいと思います。


1

木川 雅博
星野法律事務所(港区西新橋)パートナー弁護士。損害賠償・慰謝料請求、不動産の法律問題、子どもの事故、離婚・男女間のトラブル、墓地・お寺のトラブルその他、法人・個人を問わず様々な事件を扱っています。

 

 

赤ちゃんポストの必要性

赤ちゃんポストに対しては、

(1)育児放棄を助長させる
(2)倫理的に許されない
(3)赤ちゃんポストに預けることは子どもの遺棄に当たる

などの批判が寄せられています。

しかし、上記のような批判は専ら赤ちゃんポストに預ける両親側に向けられているものですし、赤ちゃんポストがなくとも、遺棄される子どもは減少している等のデータに基づくものではありません。既に『こうのとりのゆりかご』によって救われているお子さんが100人以上いるという結果がある以上、必要性は優に認められるでしょう。

もっとも、赤ちゃんポストで保護された子どもが、最終的に里親や養親によって育てられ続けるシステムがないことや、匿名性と出自を知る権利の両立の問題等、運用面での問題・課題はあります。

慈恵病院もあくまで『こうのとりのゆりかご』に預けることを推奨してはおらず、原則として事前相談を必要としているように、赤ちゃんポストは最終手段として取るべき選択肢の1つという位置づけであるべきでしょう。

LINEで送る