損害賠償にも発展…!? 子どもの「自転車事故」と親が事前に注意したいポイント

気をつけたい子どもの自転車事故
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4月からの保育園・幼稚園への入園や公園デビューなど、お母さんたちはお子さんが新生活を迎える時期で期待と不安を抱えていることと思います。

お子さんが成長すると共に、自転車デビューや自転車で今までよりも遠出をすることもあるかもしれません。自転車デビューをした子は自分で初めてこぐ自転車が楽しくて、目を離したすきにものすごいスピードで自転車を走らせてお母さんの視界から消えていた……なんてこともあるでしょう。

そこで、今回は、お子さんが起こしかねない自転車事故について、弁護士で多くの事例を扱ってきた筆者がお母さんたちが注意すべきポイントと最善の対策を紹介したいと思います。 

 

■自転車保険に入らないで事故を起こすとどうなる?

自動車やバイクと違い、自転車には強制加入保険(自賠責保険)がありません。

なので、任意保険に入っていない場合に自転車事故を起こしてしまったときは、被害者の治療費、介護費用、休業損害、慰謝料、そして事故がなかったら得られたであろう収入(逸失利益)などを全額自己負担で賠償しなければなりません(もちろん、自分やお子さんの治療費も自己負担です)。 

平成25年に、事故当時11歳の男の子が高齢の被害者に自転車で衝突してしまった事案で、男の子の母親に約9,500万円の損害賠償を命じる判決が出されたことを覚えている方もいるのではないでしょうか。 

法律家から見ると、自転車は『車両』ですから、自動車事故と同様に高額の賠償責任を負うことは驚くことではありません。上記のようにかなり重い後遺症を負わないケースでも、自転車事故で数千万単位の損害賠償を認めることはよくあります。後遺症の中では1番軽い等級14級の後遺症でも約600万円の賠償が認められたケースもありますし、打撲とむち打ち程度のけがでも200万円以上の賠償が認められることがあります。

 

■まずは保険に入っておこう 

通常、数百万から数千万もの損害賠償を全額自己負担することはできません。そこで、まずは自転車保険に加入することが一番の対策です。 

自転車事故の重大性について多く取り上げられていることもあり、最近の自動車保険、傷害保険、団体加入保険には、自転車の事故の場合に1億円から2億円程度の補償が受けられる自転車保険(個人賠償責任特約)がオプションで付いています。 

個人賠償責任特約を付けても年額の保険料は1000~2000円程度しか変わりませんので、家計への負担は少ないといえます。お子さんが自転車デビューをするときには、ご両親が入っている保険をチェックし、オプションで個人賠償責任特約を付けておきましょう。

 

 

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