効果出ません!「やる気がない子」「言うことを聞かない子」へのNGしつけ法とは

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書道教室で、仮にあなたが一生懸命書いた文字を書家の大先生から「こんなのなっちゃない!」と赤い筆で真っ赤に直されたらどう感じるでしょう?

きっと「もう二度と書きたくない!」と思うのではないでしょうか。誰だって自分が一生懸命やった行為に対してけなされるのは良い気はしませんよね。

実は、子どものしつけも同じなんですよ。

今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、子どものやる気を失くさせてしまう“添削するしつけ法”についてお話します。

 

■どちらの採点用紙が「やる気」起こりますか?

ここに「ほ」と書かれた2枚の採点された紙があります。どちらも同じものです。

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唯一、真ん中の“ほ”だけが上の部分を飛び出すことなく正しく書けています。ほとんどの文字が間違っているので、おそらく正しく書けた文字はまぐれで“たまたま手が止まって結果的に突き出さなかっただけ”と思われます。

さて、子どもの身になってみたとき、どちらの採点方法にやる気が起こりますか? 上ですよね。正しく書けた文字だけに色鉛筆で綺麗に花丸をしてもらっているプリントの方です。

「これも間違っている、あれも間違っている」と真っ赤に直されたらプリント自体も見たくもありません。ましてや母親になんて見せたくはないでしょう。これではごみ箱に捨てたくなってしまいますよね。

これをじっくり眺めて「ふむふむ、ここを間違ったんだな。今度はしっかり気を付けて書こう」なんて思う子は誰一人いません。

ですから、もし子どもがもう少し大きくなって字が書けるようになった時、上手に綺麗な字を書かせたいと思うのならば、汚い字は無視して、乱れている中でも一番マシな文字を取り上げて「この文字はとても上手に書けているね。突き出ないで書けていて綺麗よ」と褒めてあげればいいのです。

すると、「そうか!突き出さないのが正しい“ほ”なんだ。これからはもっとたくさん花丸をもらえるように気を付けよう」となるのです。

 

■「添削」するNGしつけ法

学校の先生でも子どもの宿題やテストを真っ赤に直す人がいますが、“労あって益なし”なんです。添削は、採点する側は肩が凝りしんどくて手間のかかる面倒な作業ですが、受け取った子どもにはただそのまま添削しても効果がないのです。効果がないどころかやる気を失わせます。

子どものしつけも同じです。

悪い行動、出来ていないこと、不足の部分だけにスポットライトを当てて取り出して、毎朝毎晩「どうして早く準備しないの!」「どうして散らかしているの!」「出されたものを残してはダメでしょ」「何度言ったらわかるの!」と叱っているママがいます。

でも、子どもがちゃんと出来ているとき、早く準備しても、玩具を片付けていても、食事を全部食べても、“出来て当たり前”と思っているのか、特に声をかけることもなく無視しています。子どもだって面白くはありませんよね。文字の添削と同じです。

 

■子どもの行動が変わってくる言葉がけ

グズグスしていても、散らかしていても、食事残してもなるべく大きな声で叱らないでおきましょう。そして、これらが出来ているとき「準備早く出来ているね、さすが!」「上手に片付けているね」「全部、食べることが出来たね」の褒め言葉をたくさんかけてあげてください。先生に花丸をもらった喜びと同じように、ママから褒められた喜びが子どもの心に残っていきます。

そうして褒められた子どもの行動は、叱ってばかりいるよりも変わってくるはずです。

 

いかがでしたか。

これは心理学でも使われる“正の行動を強化し、負の行動を強化しない、すると負の行動は消滅する”という方法なんです。いいことをしているとき、そこを認めてやるだけで、悪い行動が減っていきます。ぜひ、試してみてくださいね。

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※ Sergey Nivens / shutterstock

【参考】

立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社

【著者略歴】

立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』

 

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