ビリ、大失敗、挫折…「努力は報われる」「次は頑張ろうね」が子どもに悪影響なワケ

運動会の駆けっこの練習。毎日、毎日頑張っています。でも、本番では転んでビリになってしまいました。でも、ここでこそ“世の中、努力しても報われないこともある”ことを経験をさせる絶好のチャンスです。

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子“努力しても報われないこともある”についてお話ししたいと思います。

 

■「ピアニストになれなかったら」失敗ですか?

小さいうちからピアノの猛特訓。雨の日も風の日も体調が優れなくても、泣いてもぐずっても練習。でも、皆が皆、有名ピアニストになれる訳ではありません。ピアノの先生や幼稚園の先生になるかもしれません。

そんな時「せっかく幼い頃から時間とお金をかけて習わせていたのに、趣味で弾いている程度に留まってしまった。生かせる職業といったら保育士くらい。努力は無駄だった」と思わないようにしましょう。

ピアノが全く弾けない人に比べて、身近に音楽に接し心豊かな日常が送れているでしょう。ピアノが弾けなければ保育園、幼稚園の先生に採用されることもなかったわけですから十分、努力は実っています。

こうして得たものが大きいのに常に最高レベルを求められて育つと、自分が手に入れているものの有難味を感じられなくなってしまっています。残念ですよね。

 

■「次は頑張ろうね」がNGな理由

幼児教室に通い、積木やプリントを沢山こなして、お受験の面接訓練も受けていたのに不合格。でも、「私とこの子の今までの苦労はなんだったの」と嘆かないでください。子どもと一緒に通った幼児教室で学んだ知恵、お作法はしっかり体験として身に付いています。

小学校でのテスト。必死で勉強していたのに返ってきた点数は60点。でも、結果は出なくても勉強したことによる学力は相当付いている筈です。

運動会の晴れ舞台。駆けっこの練習をずっとしてきました。予行練習では1等賞。ところが当日、転んでしまってビリ。

この様子を見て「ああ、折角あれだけ練習していたのに。努力が実らなく残念だったね。来年は転ばないように頑張ろうね」と言葉をかけるのは止めましょう。毎日、走る練習をしたことにより筋肉も発達し、相当な体力もついた筈です。

そして、ビリになる悔しい経験、挫折を味わうことにより精神的なタフさもついているはずです。小さな挫折を体験しないまま大きくなると弱い心、小さなつまずきで立ち直れない心が育ってしまいます。実際、人生初めての失敗が中学受験不合格で“自分には生きる価値がない、死にたい”なんて思ってしまうこともあるのです。幼いうちは結果が出なくて泣いたり大騒ぎする程度“自分は消えてしまいたい”なんて思う子どもはいません。

 

■「努力と結果」に固執しすぎないで

・努力すれば何とかなる

・結果が出ないのは努力が足りないからだ

・努力は必ず報われる

高い目標を立てて、思うような結果が出なかったときに自分を責めるのや止めましょう。世の中の価値基準を元に思い込むと自分が苦しくなってしまします。

 

いかがでしたか。

ママだって必死でダイエットしているのに思うように体重が減らなくてイライラすることがあるでしょう。でも“ダイエットして美しくなろう”としている気持ちだけでも向上心があっていいのです。カロリー考えて料理して知識も腕も上がったかもしれません。

努力しても報われないこともありますが、結果が出なくても無駄なことは一つもはないのですよ。

 

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【参考】

立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)

【著者略歴】

立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』

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