選び方は「ハンカチの作用」で!子どもの可能性をつぶす習い事、伸ばす習い事

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もうすぐ新学期ですね! 可能性がいっぱいの子どもたちに新しい習い事をはじめさせようという方も多いのではないでしょうか。

「運動系がいいかな? 芸術系がいいかな? それとも、塾に入れたほうがいいのかな……」と、どんな習い事をさせようか、親としては迷いますよね。

でも、ちょっと待ってください! 

選ぶ基準を間違えると、せっかくの習い事が子どもの可能性を奪うものになってしまうこともあるのです。 

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子が子どもの才能が伸びる習い事の選び方についてお話します。

 

こんな理由で習い事をさせようとしていませんか?

・運動が苦手だから、サッカー教室に通わせよう

・勉強ができないけど、塾にいったらきっとできるようになるだろう

・落ち着きがないから、お習字を習わせて落ち着かせよう

ギクッとした方、多いんじゃないでしょうか。

これらは、はっきり言って“オススメしない”理由ばかりです。なぜなら、子どもはきっと辛い思いをするからです。

もちろん、できないことを「やらなくていいよ」と排除するのは過保護です。でも、すでにできることや得意なことには「やらなくていい」と言い、いつも子どもができていないことばかりに目を向けるとどうなるでしょうか? 

ある小学生の例を見てみましょう。

その子は、算数の計算問題は得意なのですが文章題ができませんでした。文章を読むことに抵抗があり、読んでも理解できないので文章自体嫌いなようです。

母親は、文章題だけのドリルをどっさり与えて、苦手を克服させようとしました。すると、苦手な文章題ができるようになるどころか、得意だった計算すら嫌いになり、勉強から目を背けるようになってしまったのです。

このように、無理に苦手の克服ばかりさせていると、子どもは成功体験を味わうことができません。そして、できないことによるストレスがかかり、自信がドンドン失われていきます。

しかし、得意なことや好きなことばかりやらせて、苦手なことをやらせないなんて、親としては甘やかしているような気分になってしまいますよね。

では、どうしたらよいのか。

 

■「ハンカチの作用」で重点的に伸ばす

その疑問に答えるキーワードが“ハンカチの作用”です。

床に落ちてしまったハンカチを拾い上げようとするとき、ハンカチの真ん中を指でつまんで上に持ち上げると、四隅も自然と上がってきます。しかし、四隅すべてをつまもうとすると、うまくつまめずに、結果的にハンカチを拾い上げるといった当初の目的に至りません。

“ハンカチの作用”は心理学などで用いる“汎化作用”をハンカチで例えた造語ですが、子どもの教育でも、全部を平均的にそれなりに伸ばそうと手を下すよりも、強み見つけて重点的に強化したほうが子どもは伸びていきます。

 

伸びる人材は「自分の得意、不得意を分かっている」人

大人になっても自分に自信がある人や果敢にチャレンジできる人って「自分には不得意なことがあるけれども、他に得意なことがあるから大丈夫」と思っている人だったりします。

そういう人は小さいころから、「算数は苦手だけれど文字だけはきれいに書ける」「勉強は今一つだったけれども好きな部活や係り活動を一生懸命がんばった」ということを褒めてもらった経験が多いのです。 

さっきの文章題が苦手な小学生も、計算問題9割、文章題1割くらいの分量で勉強をさせていたら、計算問題を解いている勢いで、意気揚々と文章題にもチャレンジできていたことでしょう。

これは、勉強や習い事に限らず、生活習慣にも当てはまります。

食の細い子に「これしか食べていない」というのではなく、少しは食べられたことに「これだけ食べられたね」と褒めてあげた方がいいのです。

普段から短所ばかりが目に付くママは気を付けなければなりませんね。

 

いかがでしたか。

大人の世界でも、人当たりがよいけれども、緻密なことが苦手な人は営業職などが、慎重でミスが少ない人はデータ作成などのデスクワークが向いていると言われますよね。こうした適材適所で社会はうまく回っているのです。

できないことを克服しようと上を目指すとキリがありません。

何を習わせようか迷ったら、子どもに「習ってみたいことはある?」と、聞いてみてください。きっと興味のあることや好きなことからリクエストしてくれるはずですよ。

 

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【参考】

立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)

【著者略歴】

立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』

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