あなたの子どもは何タイプ?発表会で「ハズレ役」ができる子の力とは

保育園や幼稚園での運動会や発表会は、わが子にとって人生初めての晴れ舞台とも言えます。

そんな晴れ舞台の本番当日、みんなを代表してしっかりあいさつする子、発表会の劇で物怖じせずに主人公を演じる子、このように、はたからみると一目置かれる“アタリ役”が回ってくる子がいます。そんな子はママにとっても誇らしく思うはず。

でもいっぽうで、舞台の端で目立たないハズレとも言える脇役を演じる子もいます。

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子が、ママが知っておくべき“子どもの役割分担”についてお話ししたいと思います。

 

■あなたの子どもは何タイプ?

大人でも人前に立つのが苦手な人、司会をしたり、堂々とプレゼンをするのが得意な人がいます。営業向き、プレゼン向き、広報向き、コツコツと定型作業をミスなくこなす事務職向き、気働きが必要になる秘書職向きと、様々ある仕事の中で、適材適所で働くことで会社全体がうまく回ります。

それは子どもだって同じ。

ママは、我が子が代表になって人前に立ったら誇らしく思うかもしれませんが、子どもにだって向き不向きがあり、やりたくて嬉しく思うことや、やりたくなくて嫌で嫌で仕方がないと思うこともあるんです。

そのため、発表会や運動会では、先生が子どもの資質や向き不向きを考えて役割分担を決めることが多いです。

でも、発表会などで白雪姫の劇をやることになったら、女の子の多くはヒロインの姫役をやりたがりますよね。毒りんごを食べさせる魔女役にはなりたくありません。男の子も小人1、小人2ではなく白雪姫を助ける王子様をやりたいものです。

そして、子どもがはたから見て“いい役”につけないと、「えこひいきしないでください。」「平等に役を与えてください。」なんてクレームをする親がいます。

そこで、白雪姫を7人、王子様も7人に増やし、魔女や小人を先生がやる、といった変更を余儀なくされ、結果的に劇としておかしな仕上がりになるだけでなく、子どもの特性を無視することにもつながるのです。

 

■“ウンチ”役を演じる子の力

これは筆者が聞いた実際にあった話です。

猿蟹合戦の最後の場面で猿が牛の糞(糞ではなく昆布になっている話もあります)を踏んで滑って、そこに鴨井から臼が落ちてきて蟹のお母さんを殺した猿がコテンパンにやられるシーンがあります。これは“牛の糞”(昆布)がなければ成立しない話です。

誰もやりたがらない役……。すると、ある5歳児が「ぼく、“ウンチ役”やる。だってウンチがなければ最後に猿をやっつけることができないから」といって見事に演じていたそうです。

この子はウンチ役という誰もやりたがらない役を自分がやることにこだわるよりも、物語が成立するよう、全体の流れを見通して考えられる力がある子と言えるでしょう。

とても頼もしく将来が楽しみな子どもと感じませんか?

 

いかがでしたか。

年に何回かある行事で「うちの子は3年間で1回しか前に立たせてもらったことがない」とか、卒園アルバムを隅々まで見て「○○ちゃんは10か所に写っているけれど、うちの子は7か所しか写っていない」などど思うのはやめましょう。

子どもの特性に合った役割をママが認めてあげて、それを成し遂げたことで得られた力、学んだことにスポットをあて、「○○ちゃんは○○ができるようになったね!」と思いっきりほめてあげましょう。

そうやって、子どもの最初は目立たない芽はどんどん伸びていきます。

 

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【参考】

立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)

【著者略歴】

立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』

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