「●●だから」の条件付けは逆効果!? 子どもがケンカをした時の親のNG行動とは

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子ども同士仲良く遊んでいたはずなのに、気がつけばおもちゃを取り合ってケンカに!

そんな時、「躾のできるいいママと思われたい」「ママ友といい人間関係を保っていたい」という気持ちから、間に入って仲裁していませんか?

でも、そんな親の行為こそが子どもの社会性の芽を摘んでいることもあるんです。 

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者、立石美津子が子どもがおもちゃの取り合いをした時にしてはならないNG行動についてお伝えします。

 

■「お兄さんなんだから貸してあげなさい!」はNG

大人はつい、「お兄さんなんだから」「女の子なんだから」「もう●歳なんだから」と、条件付けをして子どもをコントロールしてしまいがちです。

でも、子どもは自ら選択して長男、長女として生まれてきたわけではありませんし、性別も好んで生まれてきたわけではありません。自分の努力では変えられないことを理由に「おもちゃを貸してあげなさい」と言われても納得しません。 

たとえ言うことを聞いたように見えても、それは“ママが怖いから”従っているだけです。

「お兄ちゃんなんだから」と言われて弟になんでも譲るように指示され続けていると、上の子は「弟は自分の自由を奪う存在」だと思い、優しくなんてなれません。また、下の子は下の子で「自分は弟だからなんでも譲ってもらえるんだ」と勘違いするかもしれません。 

筆者は現在保育園で5歳児に授業をしていますが、ある日、言うことを聞かない生徒とこんな会話になりました。

筆者「そんなことしていたら小学生になれないよ」

生徒「4月になれば自動的に小学校に上がれるよ」

6歳を迎えていれば4月から義務教育が始まる。そんなことは5歳児でもわかっています。脅しだと見透かされ、子どもの手のひらで踊らされてしまった筆者でした。 

ここまで反発しなくても、年齢を理由に説得された子は理不尽な思いをしているはずです。

それでは、どうすれば理不尽な条件をつけずに 、おもちゃの取り合いに対処できるのでしょうか。

 

■子どもは“ケンカ”から社会を学ぶ

おもちゃの取り合いが始まっても、すぐに仲裁に入らずに見守りましょう。“ケンカは人間関係を学ぶ絶好のチャンス”です。

しかし、ケンカがエスカレートするようであれば大人の出番。

まだ言葉で「おもちゃ貸して」と言えない1歳児は、手で押したり足で蹴飛ばしたり、歯で相手の腕を噛みつくことがあります。

そんな時、親が裁判官になって「どっちが良い子でどっちが悪い子か」を決めるのではなく、子どもたちがコミュニケーションをとれるよう、通訳、アドバイザー役に徹しましょう。

例えば、おもちゃを貸したくなくてお友達を噛んでしまった子には「噛むととっても痛いよ」と話しかけます。そして、おもちゃを取ろうとした子には「手を出して“ちょうだい”ってしようね」と手本を見せてあげましょう。

噛んだ子がすんなり貸さないことも多々あります。しかし、「貸してほしいと言っているんだから、貸さないとダメよ」と導いてはいけません。それは、「お願いしてもダメなこともある」ということを知らしめる機会を奪っていることになります。

この場合は、おもちゃを取ろうとした子に対して「貸したくないんだって。折角、お願いしたのに残念だったね。今はほかのおもちゃで遊ぼうね」と言いましょう。

このやり取りで子どもたちは「貸してほしいと頼んでも貸してもらえないことがある」ということ、「自分が使いたいときは相手に頼まれても断っていい」ことを学ぶことができます。

 

■おもちゃを貸さない我が子…どうしたらいい?

ママ友が子どもを連れて家に遊びにきたのに、おもちゃを貸してやらない我が子。親としては「いつでも遊べるでしょ。お友達に貸してやりなさい!」と叱りたくなります。

しかし、3歳児くらいだと友達とおもちゃの貸し借りをして楽しく遊べる発達段階に達していません。そのため、 「私の大好きなお人形を貸すと永遠に戻ってこない」という不安な気持ちを抱いています。

4歳くらいになると社会性が発達し、役割分担をしてままごとをすることもできますが、3歳くらいまでは個々の世界で遊んでいます。保育園の砂場でもみんなで山や池を作っているのは年中さん以上。低年齢児は個々に遊んで完結しています。

子どもがまだ小さいうちは、大人の価値観である“譲る美徳”を無理に押し付けてはいけません。子どもがおもちゃを貸さない場合は、それぞれが自分のおもちゃで遊べるようにママ友と打ち合わせをしておきましょう。

 

いかがでしたか?

今回はおもちゃの取り合いを例にお話ししましたが、ケンカは人間関係を学ぶ絶好のチャンスです。エスカレートしないうちは子どもたちのやり取りを見守るようにしましょうね。

 

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【参考】

立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)

【著者略歴】

立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』

 

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