専門家が警鐘!誰でも「爪楊枝事件の犯人」になり得る理由

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昨今巷を騒がせている少年による異物・毒物混入事件。犯行の様子を動画に撮ってネット配信していた19歳の少年が逮捕されましたね。でもこれって決して他人事ではないのです。

親が何気ないと思っていることでも日々積み重なっていくと子どもの心に深い影を落とし、やがてこのような事件の加害者になってしまう可能性は誰しも持っているのです。

 そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、子どもの深層心理についてご紹介します。

 

■「注目を浴びたい」のは子どもの特性、でも過剰はキケン!

お友達のバッグに土や小石を入れる。人のモノに唾をかける。周りが嫌がることをして注目を浴びようとする子ども。

わざと物を隠して「先生、なくしてしまいました」と泣き真似をする子どももいます。

どんな子どもだって親に愛されたい、先生に自分だけ注目されたいと思っています。

それは子どもならではの特性とも言え、小さいうちはある程度の範囲で許される行為とされています。

でも、この行為が過剰になると将来、極めて危険なことに。

筆者は長年、大勢の子ども達を見ていますが一定の割合でこういう少し過剰とされる子に会います。実際に出会った2人の子どもを紹介します。

 

■“見捨てられる恐怖”の多いA君

A君の両親は歯医者。開業していて仕事はとても忙しい。保育終了後、いつもお迎えに遅れるママ。「6時にお迎えに行くからね」と子どもに約束しているのに平気で10分、15分と遅れます。

ママにとっては、たった10分でも子どもにとってママのお迎え時間はとても楽しみな時間。親にすればちょっとの遅刻も子どもには1時間、もしくは半日くらいに感じられるのです。

先に迎えにきたママとお友達が帰っていく様子を見ながら段々と不安が広がります。時間が遅くなれば子ども心に「一生迎えに来てくれないのでは……」と不安が最高潮に達します。そんな時保育士はお気に入りの絵本を読んでやるなど子どもの不安を取り除いてあげようとしますが、気もそぞろです。

なかなか来ないママに、子どもが可哀想なので「お迎え時刻に遅れないで下さい、電話1本連絡を!」と注意しますが、「残業で電話する暇がなかったんです」とママ。

こんな経験を毎日している子はママのしらない間に子どもには“見捨てられ感”が沁み付いていってしまいます。

 

■自分を「ダメな子」と決めつけてしまったB君

B君は勉強させても常に最下位、やる気はありません。態度も悪く隣の子に鼻くそをつけたり、椅子を蹴飛ばしたり物を投げたりします。

そして他人と比較されて育っている子に多い発言をよくします。

ある時B君ひらめきました。

「頑張っても無理。イイ事をしても僕よりもっとすごい子が沢山いるから先生に褒められないよ。だったら、悪いことをして目立った方がいい。そしたら先生からも友達からも注目浴びられる。」

こう考えたB君はその日からありとあらゆる悪態をつき始めます。「先生なんか死ね」と言ったり、友達の筆箱に虫を入れたり……。

これに気がついた先生は「なんでそんなことするの?」と躍起になります。他の子に関わるのを中断してB君の行動を1日注意してみているのでかかりっきりになります。

でも、B君はこのことに心の奥では喜んでいます。だって先生を一人占めして、お友達からも注目されるのですから。

 

いかがでしたか?

ニュースでは虐待する親を逮捕したり、事件を起こした少年・少女を少年院に送り込むことが最終的な解決のように伝えられていますが、彼らがなぜそんな行為をするに至ったか。その心の闇を解決しないと同じような事件が繰り返されます。

親なら誰だってみな忙しいのです。だからと言って全て自分を中心に行動すると、次第に子どもの本当の気持がわからなくなってしまうということを学びましょう。

子どもと同じ目線で話してあげたり、家で子どもの園での1日のできごとを聞いてあげたりして寄り添ってあげることで、今子どもが何に関心を示し、何に敏感かが分かってくるはずです。 ぜひ子どもと向き合う時間を少しでも多くつくってあげてくださいね!

 

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【参考】

立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)

 

【著者略歴】

※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』

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