しっかりした子は「ゆるくテキトー」な母親から育まれる理由

育児書の読み漁りやネットサーフィンで“理想の子育て”を目指して頑張っているママも少なくないと思います。

でも、“子育てを通して自己実現”と旗を掲げ「子どもが良く育つこと=自分が母親として高く評価されている」と思っているママやその子どもは筆者としては誠に危険かと思っております。

今はママの言うことに素直に従っている子どもでも、子どもの心にはいつしか抱えきれないストレスが溜まり思春期以降、歪みが生じる傾向があるからです。

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子が“テキトーに育てた方が子どもが将来幸せになる”ことをお話します。

 

■こんなママは子どもを苦しめます! 

(1)完璧主義のママ

 「僕は何を手に入れても満足が出来ない不幸せな人間に育ってしまった」と言った人がいます。こう呟いています。

 “僕が子どもの頃、65点のテストを持ち帰った時、母は叱った。

「なんで65点なの!クラスの平均点は80点なんでしょ?」更に追い打ちをかけるように「どうして平均点行かなかったの! 恥ずかしい」と泣いた。母に恥ずかしい思いをさせてしまい僕は自分を責めた。

次のテスト、頑張って平均点以上の95点獲得! 母が褒めてくれるだろうと、喜び勇んで帰ると衝撃の一言! 「なんで95点なの。あと少しで100点だったのに」と。

だから、今度は猛勉強して100点をとった。すると「100点……今度も落とすんじゃあないよ。2番にならないようにね」釘を刺された。

どう転んでも評価されない、サンドバック状態。だから何をしても満足できない人間になってしまった”

完璧を求める子育てをした結果です。不幸な人です。

30点だって40点だっていいじゃないですか。「よく頑張っていたもんね」と勉強していた過程を褒めてやりましょう。その積み重ねで、どんなに失敗しても“自分のあるがまま”を受け入れる、真に幸福な人になれます。

 

(2)「誰とても仲良く」のポリシーを押し付けるママ

子ども社会の中にも“馬が合う・合わない”があります。自分の真の心に蓋をして誰とでも仲良くする必要はありません。それなのに誰とでも友好関係を結ばなくてはならないと押し付ける親。

子どもにとって親の言葉は絶対的なもの。子どもはママの言葉を字義通り受け取り「意地悪してくるお友達とも仲良くしないとダメなんだ。嫌な相手に対してもニコニコしていなくてはならないんだ」と思ってしまいます。

 

(3)「好き嫌いしないで何でも食べる子」 を強要するママ

食べ物だって好みがあります。嫌いなものがあって当然です。世の中にあるすべてのもの食べなくてはならないなんてちょっと厳し過ぎ。 

嫌いな食べ物だからと床に落とすようなことをしたら躾として“やってはいけないこと”として叱る必要があります。人間関係においても、嫌いだからと相手を傷つける言葉を言ってはならないのと同じです。

でも「嫌いな食べ物は少しだけだべれば十分よ」「嫌だと思う相手と特に仲良くしなくてもいいよ」と言ってやるだけでいいのではないでしょうか。

 

 

いかがでしたか。 

一見、子供のためを思った良さそうな理想の子育ても、子ども側に立ってみると生き辛く、苦しいことが沢山あります。「ワガママを言わない子」「人に迷惑をかけない子」も「自分の気持ちより他人の気持ちを優先させなさい」と言われているのと同じこと。

こんな風に育てられると「いつも良い子でいなくてはならない」「自分の気持ちは押し殺さなくてはならない」と思うようになり自分自身の軸がない大人に育ってしまいます。

完璧で理想の子どもを目指すと子どもが不幸になります。“テキトー”って“いい加減”って意味もありますが、本来“良いさじ加減”“程よい”という意味がありますよね。もっと肩の力を抜いて緩くテキトーに育ててみませんか?

 

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【参考】

立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)

【著者略歴】

※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』

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