普通のスーパーよりちょっと高い「成城石井」が選ばれる理由

普通のスーパーよりちょっと高い「成城石井」が選ばれる理由

「成城石井って、商品は良さそうだけど、高いから食卓に並べるものはなかなか買えない……」

そう思っているそこの奥様!

『成城石井』の高値には、その価格以上の価値と、愚直過ぎるまでの社長、社員、パートさん、そしてそれに関わる全ての人達ひとりひとりのたくさんの想いが込められているんです。

それで、愛用者には「高くない、むしろ安い!」「んもぉ! こんなスーパー見たことないっ!」とまで言われています。消費者からこんなにも愛されている秘密は、一体何なのでしょうか?

今回、『成城石井』の秘密を徹底解剖すべく、『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』著者の上阪徹さんにインタビューを敢行。『成城石井』の秘密を徹底解剖して参りました!

まずは、『成城石井』の商品はなぜ大勢の人から選ばれ続けているのか?についてお伝えします!

 

■1:『成城石井』の野菜は他より傷みにくい!

『成城石井』の野菜はとても傷みにくいんです。なぜだと思いますか? それは、農家直営のシステムを採用し、その日採れたものを最短で入荷している野菜が少なくないから。

「10店舗しか受注できません」と言われても、おいしいものならお店に並べたい。だから、数店舗でも受注をお願いするのです。

『成城石井』には「全店舗と取引してくれないと取引しない」という他店で見られるような決まりは一切ありません。「美味しいものは少しでもお客様に届けたい」という点、それに尽きる、ということ。

そして、こまめに野菜の味を確認し、少しでも味が落ちた場合には取引を中止するなどしています。

店舗での管理状況も行き届いており、「じゃがいもなら冷暗所に」「この商品ならこの温度で」など、細かく管理が行なわれています。

”本当においしくて新鮮”な野菜だけがお店に並べられ、お店での管理も徹底しているから、傷みにくい野菜が『成城石井』にはあるんです。

 

■2:『成城石井』の牛肉はめちゃくちゃうまい!

『成城石井』の牛肉は、一番おいしいところだけを一番おいしいタイミングでお店に並べています。そして、牛肉の専門家が在中し、牛肉の状況をこまめにチェックしています。

他にも、ワイン専門、魚専門の店員など、ほとんどの店舗に食材の専門知識を持った社員が在中しています。

 

■3:『成城石井』のワインは本場ヨーロッパと同じ味

『成城石井』がワインを取り扱い始めた1980年代、お客さまから「ヨーロッパのワインはもっとおいしい」と言われ、ヨーロッパへすぐさま飛びました。

その地で口にしたワインは、同じラベルでも全く味が違っていました。徹底的にその原因を追求したところ、原因は輸送状況にあったのです!

ワイン輸送は、船便で2ヶ月かかります。冬でも30度近くまで気温があがる赤道直下のエリアを移動すると、コンテナ内部は沸騰状態になるほど熱い!

実際に、日本に到着したころにはワインの量が違っている時もあったそうです。

そこで、『成城石井』はリーファーコンテナと呼ばれる定温輸送で直輸入することにしました。また、完全定温、定質管理の倉庫を建て、そこにワインを保管しています。

その甲斐あって、『成城石井』のワインを求めて3時間かけて来店するお客様が存在するほどまでに。本場ヨーロッパの味と同じ味わいが楽しめるようになったのです!

 

■4:『成城石井』の総菜はレストランとほぼ同じ味

『成城石井』は、総菜を作る専門の調理場『セントラルキッチン』を持っています。

そこで調理しているスタッフは、元ホテルのシェフやレストランのシェフなどがほとんど! 彼らはホテルやレストランで提供していたものと同等かそれ以上のものを作るべく、日々メニューの考案をしています。

使用する食材も、オーガニックや無添加にこだわり、保存料や合成着色料、合成甘味料は一切使用しません。およそ半分の商品が、化学調味料も不使用。

新メニューは全て、『成城石井』の原昭彦社長がチェックします。そのチェックはとても厳しく、元一流シェフたちのメニューでさえほとんどが却下されています。

毎月店舗に並べられている新商品は、そんな難関をくぐり抜けた数点。だから、『成城石井』の総菜はレストランで食べるような本格派なのです!

一方で定番の一品も少なくなく、なんといっても、おすすめは“ポテトサラダ”! じゃがいもは、皮の真皮が一番おいしい。だから、その部分を皮と一緒に剥けるのを避けるため、毎日2,500個のじゃがいもを手剥きしているそう。

お見事です!

 

上阪さんは、「”うまい”には理由があるように、世に溢れている”安い”には安いなりの理由がある」と言います。

例えば、3パック100円の納豆。『成城石井』では3パック250円程するのに、なぜこんなに安く販売することができるのか?

それは、大豆が全て輸入大豆だからです。輸入大豆は、苦味があります。この苦味を消すために、添加物たっぷりの甘いだし醤油をセットにして販売しているのです。

高価ですが、『成城石井』の納豆は大豆自体に甘みがあり、無添加のだし醤油を少量かけるだけでとてもおいしいです。

そのため、「全て成城石井の無添加な商品で揃えるのはなかなか難しいかもしれないが、そういった食に隠された秘密を”知っておく”こと、その上で選別し、お子さんに食べさせるか食べさせないかを判断する必要があるのではないか」と筆者は感じました。

次回は、『成城石井』がお客様からも社員からも愛される理由をお送りします。

 

【取材協力】

上阪徹・・・1966年兵庫県生まれ。89年、早稲田大学商学部卒。アパレルメーカーの株式会社ワールド、リクルート・グループを経て、95年よりフリーランスのライターとして独立。雑誌や書籍などで執筆。取材相手は3,000人を超える。

著書に『僕がグーグルで成長できた理由』(日本経済新聞出版社)『職業、ブックライター。』(講談社)『成功者3000人の言葉』(飛鳥新社)他多数。

 

【写真協力】

※ 織田桂子

 

【著者略歴】

※ おおたけちほ・・・1988年生まれ。学生時代から、興味がある人には即アポ、即会いにいく性格で、過去にインタビューをした著者、経営者は1,000人を超える。

自身でも、経営者を経験した後、引き出しを増やすべく現在は都内の保育園に栄養士として勤務しながらフリーライターをしている。

 

【参考】

※ 上阪徹(2014)『成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?』 あさ出版

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