実は「土用の丑の日」にうなぎを食べることに深い意味はなかった

実は「土用の丑の日」にうなぎを食べることに深い意味はなかった

実は「土用の丑の日」にうなぎを食べることに深い意味はなかった

今年の夏も、『土用の丑の日』がやってきました。みなさんはうなぎを食べる準備、できていますか?

最近、うなぎの価格が高騰しているので庶民の手に届きにくくなってきていますが、やっぱり大々的に宣伝されていると食べたくなりますよね。

でも、うなぎを食べることにおせちのように深い意味が隠されているわけではない、ってご存知でしたか?

そこで今回は、イラストレーター・さとうひろみさんの著書『大切にしたい、にっぽんの暮らし。』から、『土用の丑の日』にうなぎを食べることになった由来をご紹介します!

 

■『土用の丑の日』は平賀源内が作ったキャッチコピー

夏にうなぎを食べるイメージがすっかり定着していますが、実はうなぎの旬は冬! それで昔、夏にうなぎ屋が流行らず、困った挙句『土用の丑の日』とキャッチコピーをつけたらヒットした、というだけなのです。

「江戸時代、うなぎは夏場にはあまり売れませんでした。困ったうなぎ屋は、知恵者で有名な学者・平賀源内に相談しました。

源内は”丑の日には『う』がつく食べ物で、夏バテ解消に良いうなぎを食べるといい”というアイデアを考えます。そしてうなぎ屋に”本日、土用丑の日”という貼り紙を出して宣伝したところ大繁盛!

これが全国的に広まったといわれています」

平賀源内のキャッチコピー力は素晴らしいですね。「日本人は限定に弱い」と言われますが、それは昔からだったようです。

 

■うなぎと梅干しが悪い食べ合わせというのは大嘘!

ちなみにうなぎを食べるとき、梅干しと一緒は避けた方がいい、という言い伝えも聞いたことがありませんか?

最近はあまり言われなくなりましたが、今の50代ぐらいは信じているのではないでしょうか。確かに、何となく酸味の強いものと脂肪の多いものの組み合わせは良くなさそうな気がしますよね。

しかし、ただの迷信です。兵庫栄養調理製菓専門学校のサイト上で、「一緒に食べると夏バテ防止になる」とあります。

「昔から”悪い”といわれる梅干しとの相性ですが、実はぴったり。胃酸の分泌を促し、脂肪分の多い鰻の消化を助けてくれます。

食べ過ぎないための戒めだったなどと諸説あるようですが、一緒に食べてみてはいかがでしょうか」

梅干しは、あの酸っぱい匂いと味が、食欲も唾液も胃液も増やしてくれます。夏バテ対策のためにも、ぜひ一緒に食べてみてください。

 

『土用の丑の日』は、うなぎを食べないといけない理由がちゃんとあるではないなんて、意外と適当ですよね。

ちなみにこの『大切にしたい、にっぽんの暮らし。』には、意外と知らないマナーやルールがたくさんつまっています。正しい日本の知識を子どもにも伝えていきたい女性は、必読の一冊です。この連休に読んでみては?

 

【参考】

※ 【vol.48  鰻(うなぎ)】”鰻と梅干し”で夏バテ防止 - 兵庫栄養調理製菓専門学校

※ さとうひろみ(2013)『大切にしたい、にっぽんの暮らし。』 サンクチュアリ出版

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