大人になっても娘に依存してくる「母の呪縛」から逃れる方法

大人になっても娘に依存してくる「母の呪縛」から逃れる方法

子を思うことは親として当然です。それは、母性があるからです。でも、いきすぎて「子どもが私の生き甲斐~」となると、その子どもが窮屈に……。

今、親の”呪縛”に困っている女性が非常に増えています。NHKの『あさイチ』でも「母が重たい……」というテーマが取り上げられ、たいへん話題になりました。

子育てを通して、自己実現する。つまり、「子どもがちゃんとした作品に育つことが自分の価値を決める」と思っている50代の母を持つ、そこのあなた!

子どもを生んで母となっても、日常生活に侵入してくる自分の親に苦しんでいませんか?

そこで今日は、『小学校に入る前に親がやってはならない115のこと』の著者の立石美津子が”母親の呪縛から逃れる方法”について語りたいと思います。

 

■1:依存親と物理的に距離を置く

まずは、物理的に距離を置いてください。顔を合わす時間や回数が減ると、親の呪縛から解放されていきます。一緒に住んでいる場合は、あなたが家を出ましょう。

もし、”味噌汁の冷めない距離”に住んでいて嫁に行っているのにあれこれ干渉される場合は、遠い場所に引っ越すことが大事です。

同居が避けられない場合は、食事や買い物に誘われても断ってください。最初は罪悪感があるかもしれませんが、「私以外の人と関わる楽しみを持つべき」と信じましょう。

自分に依存させないために、「たまにはお父さんと行きなよ」などと勧めるのもひとつです。

 

■2:「私がいないとダメ」と思わない

親の仕事は、子どもを自立させ、世に送り出すことです。いつかは誰しも、親離れをしないといけません。

そのため、「自分の世話をやきたがる母から、生き甲斐を奪ってはいけない。私がいないと母はダメになる」と思うのはNG。

娘依存症のお母さんに、「別の世界を持ってほしい」「私以外にやりがいのあるものを見つけてほしい」「母が重くてうっとうしい」と思いながら、「まだ私が”困ったちゃん”でいて世話を焼いてもらおう」という気持ちもあると、次第に”共依存”の関係になってしまいます。

親の呪縛から逃れるには、これを断ち切らないといけないのです。「私がいないと母はダメになる」と思わないで、「親離れしないと母がダメになる」と思うようにしましょう。

 

■3:「親は感謝しなくちゃダメ」と思わない

子どもを持つことを選択したのは、親の意志です。よく、「産んで育ててもらったのだから親に感謝しなくてはならない」と言う人がいますが、こんなことを気にする必要はありません。

価値観は人それぞれですし、全ての親が優しくて子ども思いとは限らないです。幸せな家庭で育った人の言うことに、流されないようにしましょう。

あなたの人生は、親のものではなくあなたのものです。あなたが主役なのです。あなたは自由になってもいいのです。

”干渉してくる親を憎む心”をあなたが持ったとしても、”罪悪感を感じない”こと。呪縛から逃れるには、一般論にいちいち振り回されない心構えが大事です。

 

■4:「私は幸せになっちゃダメ」と思わない

仕事で夜遅くに帰宅して、「毎晩、遅いのね。私はあなたを妊娠した時、仕事を捨てて専業主婦になったのよ。せっかく苦労して育てたのに私を独りにして……」と娘の幸せを妬むような言動が見えたら要注意です。

「苦労して自分を育ててくれたのだから、母以上に幸せになってはいけない」と思わないこと。親子でも、別々の人間です。一緒の生き方をする必要はありません。

また、昔と今では時代が大きく変わっているので、堂々とお母さんができなかったことをしていけばいいのです。

娘が自分よりいい夫を選び、いい家庭に嫁いだ、仕事で成功した、ということを妬む気持ちは、親としてはかなりおかしな感情。

子どもに自分の不幸を押し付けるのは、正しいこととは言えません。「お母さんの考えはおかしい」と考えましょう。

 

■5:嫌なことはハッキリと「嫌」と言う

子どもが風邪を引いた時、「あなたがいながら、何で風邪を引かせるの! ちゃんと気温に合わせて服を選んでいるの?」と孫が体を壊す度にネチネチ言われる。

すると幼い頃「何でこんな成績とってくるの!」と暴言を吐かれた光景がフラッシュバックする、ということはありませんか?

こんな時、もう我慢することありません。「私の子どもだから心配してくれるのはいいけど、指示や命令はこれ以上しないで、私はそのキーキー声が小さい頃から苦しかったの」とハッキリと言いましょう。

「そんな風に感じていたなんて思いもよらなかった」とお母さんは思うでしょう。

関係性が良くなる保証はありませんが、ある程度の距離をお母さんが置いてくれるに違いありません。すると、親の支配が少しずつ消え、自分らしく子育てできるはずです。

 

もし、あなたの親が毒親なら、ちょっと荒療治ですが上記5つをやってみては? 徐々に長年苦しめられてきた呪縛から解放されていくはずですよ。

 

【著者略歴】

※ 立石美津子・・・1961年大阪市生まれ。聖心女子大学在学中、幼稚園教諭・小学校教諭免許を取得、佛教大学にて特別支援学校教諭許取得後、障害児教育に携わる。32歳で株式会社パワーキッズ(教室名:エンピツらんど)を起業。

現在、教室に3歳~小学校3年生まで7,500名の生徒が通う。講演家・作家・自閉症児の子どもを持つ1児の母。

著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』(中経出版)、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)、『はずれ先生にあたったとき読む本』(青春出版社)がある。

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