相手を不快にさせず「逆にいい人間関係を築ける」魔法の断り方

相手を不快にさせず「逆にいい人間関係を築ける」魔法の断り方

「その仕事、やってあげたいけど、ちょっとキツイ……」

子育てしながら働いていると、やむを得ず上司や同僚から頼まれた仕事を断らないといけないときもあると思います。

そんなとき、「忙しいから無理です!」とストレートに断っていては、周囲との関係がこじれてしまうきっかけになりかねません。

相手を不快にさせない、スマートな断り方があれば、ぜひマスターしておきたいですよね。

今日はコミュニケーションライターの黄本恵子が、働くママが知っておきたい”デキる人の断り方”についてお伝えしていきます。

 

■人間関係がこじれないスマートな断り方

(1)最後まで相手の依頼を聞く

まず大前提として、依頼を断るときは、最後まで話を聞くことが大切です。即座に断らなければいけないような案件でも、話の途中で「それは無理です」「ごめんなさい」は、NG。

話を途中で遮るというのは、本来、とても失礼な行為です。あなたも話を途中で遮られて不快な思いをしたことがありませんか? 話を最後まで聞くことは、断るときに関しても、とても大切です。

まずは相手の言い分を最後まで聞き終えてから、「申し訳ありません」「ごめんなさい」と、その依頼を受けられないことを伝えましょう。

(2)代替案を提案する

最後まで相手の依頼を聞いて、受けられないことを伝えたら、今度は”できない理由”を述べます。しかし、ただできない理由を述べるでは、相手の反感や不快感を買ってしまう可能性があります。

では、どうすればいいか? このようなときは”代替案”を用意して伝えてみましょう。

「申し訳ありません。今日と明日は別の仕事で手一杯で。いつが締切でしょうか?明後日からだったらなんとか取り掛かれそうなんですが……」

「ごめんなさい。今週は私、別の仕事の締切が迫っていて。よければ私の方からアルバイトの●●さんにお願いしてみましょうか? 彼女、以前の会社で同じような制作やったことあるらしいですよ」

来週からなら取り掛かれそう、代わりにやれる人を探してみる、など代替案を用意することで、相手にあなたの誠実さが通じ、「仕事のデキる人」と思ってもらえます。

(3)譲歩した条件を伝える

代替案と似ていますが、「これは無理だけど、これなら大丈夫」という譲歩した条件を出す断り方もあります。

「申し訳ありません。今日は子どもとの約束で絶対早く帰らないといけなくて。ただ、20時までの残業は無理ですが、19時までならなんとかいけます」

譲り合いの精神は、仕事をする上でも大切です。このように譲歩した条件を伝えることで、相手もあなたの条件を飲み込みやすくなります。

(4)相手を持ち上げながら、自分の能力不足をアピールする

特に代替案などが無いときに、使える断り方のテクニックがあります。それは、”相手を持ち上げながら、自分の能力不足をアピールする”という断り方。

「課長の依頼だったらなにがなんでもやりたいんですけど……。ちょっと今の仕事に手一杯で……。申し訳ありません、私が能力不足なばっかりに……」

「いつもお世話になってる●●さんのためならぜひ代わってあげたいんだけど……。これ以上は私もキツそうだから……。ごめんね、無能な私で……」

このように相手を持ち上げることで、相手はたとえ断られても「自分は大切に思ってもらえてる」と感じることができます。

断られたということの反感や不快感が軽減できるのです。加えて相手は「悪いこと頼んじゃったな…」とあなたに対して申し訳ない気持ちも抱きます。

代替案や譲歩の条件と組み合わせて使っても、もちろんOKです。

 

■気が乗らない案件のスマートな断り方

ただ、中には、「受けようと思ったら受けられるけど、これはやりたくない…!どうも気が乗らない…!」といった案件もあるかもしれません。ついでに、そういうときに使える断り方もご紹介します。

(1)デメリットを伝えて断る

「今度の会議の進行役、受けたいのは山々なんですが、それを受けちゃったら中途半端になっちゃって、かえってご迷惑をかけてしまいそうなんですよ~」

自分が引き受けることで、あなたにもデメリットが発生するかも、ということを伝えてやんわりと断ります。

(2)言葉を濁して断る

「うーん……、それは難しいかも……。ほら、時期が時期だけに……。ねぇ…?」などと、意味がよく分かったような、分からないような伝え方で断ります。

 

断り方も、色々なパターンが考えられますね。働くママは忙しい。依頼がきたものを全部受けていたら、体がいくらあっても足りませんよね。

仕事の断り方で、その人のスマートさや人柄が表れる気がします。今日ご紹介した、相手を不快にさせず良い関係を築ける断り方をぜひマスターして、仕事もプライベートも充実させていきましょう。

 

【著者略歴】

※ 黄本恵子・・・2010年、ライターとして独立。自己啓発・コミュニケーションスキル系の本や、医療・医学系の本の編集協力・代行執筆を数多く手がける。現在、1児の母。日々ヤンチャぶりが増す息子に振り回されながら、執筆業に励んでいる。愛飲家で、ビールが大好き。

 

【参考】

松橋良紀(2013)『ちょっと気のきいたモノの言い方事典』 三笠書房

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