子どもが辛いとき「助けて!」と素直に言える家庭の作り方

子どもが辛いとき「助けて!」と素直に言える家庭の作り方

小さい子どものひきこもり、どれぐらいいるのかご存知ですか? 実は、文部科学省が2013年度に発表した「学校基本調査」によると、不登校の小中学生が全国に約11万人以上いることがわかっています。

人口が1億人だと仮定すると、その1.1%が不登校の小中学生というわけです! ちょっと異常な数字だと思いませんか? 中には、こういった話を聞いても、あまり自分事として捉えられないママもいるかもしれません。

しかし、小中学校でのいじめの認知件数は1年間で約18万件とかなり多いのです!

いじめ問題について、教育カウンセラーの諸富祥彦先生は著書『あなたのお子さん、このままでは大変なことになりますよ』で、「悲しいことですが、いまの世の中、いじめから完全に身を守ることは不可能です」と述べています。

教育のプロがこのように語る以上、今の時代”事前のいじめ対策”が必須と言えますよね。そこで、諸富先生の著書を参考に、子どもが小さいときから家庭でできる取り組みについてご紹介します。

 

■SOSが出しにくい家庭の雰囲気とは

まず、諸富先生は「子どもがいじめを受けたり、何かで悩んだり苦しんだりしているときに、”助けて”と言える雰囲気がある(弱音を吐ける)家庭をつくりましょう」と言います。

みなさんは、”助けてと弱音を吐ける雰囲気がある”のは、どんな家庭だと思いますか? 何となく、いつも笑顔で、愛情たっぷりの楽しい雰囲気の家庭だと弱音を吐きやすい気がしませんか?

その考え方は大間違い!

なんと、諸富先生によると、「お父さんもお母さんも立派で、笑顔あふれる理想的な家庭だからこそ、子どもは自分の胸の内を明かせない」のだそうです。

子どもは、いつも笑顔が絶えない家族の”素敵な雰囲気”を”自分がいじめられているという事実”で壊したくないと考えてしまうのです!

もし、我が子がそんなふうに考えて、ひとりで耐えているかもしれないと考えると、とても悲しいですよね。とはいえ、弱音を吐ける雰囲気はすぐに作れるものではありません。

少しずつ、以下のような行動をとっていくことが大事です。

 

■弱音を吐ける家庭作りのコツ2つ

(1)パパやママが1日に5分でいいからグチや弱音を聞き合う

子どもに弱音を吐いて欲しくて、「辛いときは辛いって言わないとダメよ! 弱音ぐらいちゃんと吐きなさい」とストレートに言ってしまうのは、絶対にNG。

子どもをさらに追いつめてしまうため、ますます弱音が吐けなくなります。諸富先生は、「1日5分でいいからお子さんの前で、夫婦がお互いにグチや弱音をこぼしあう」ことを推奨しています。

子どもは、どういうふうに弱音を吐いたらいいのかわからないため、パパやママがお手本を見せてあげることがいいのだそうです。

いつでも子どもが助けを求められるように、普段から家族がなんでも話せるような雰囲気を作っておくといいでしょう。

(2)子どもにいつも肯定的な言葉を使って話しかける

また、いつも否定的な言葉ばかり話していると、子どもの性格まで否定的になってしまいます。すると、「どうせ私は……」「私なんか……」が口癖になってしまう恐れも。

諸富先生は、「何かあったら”ごめんね”と素直に言う。何かしてほしいときには”お願いね”と言えて、何かしてもらったときには”ありがとう”が言える。そんな家庭をつくってほしい」と言っています。

「●●してね」「●●しましょう」といった肯定的な言葉の循環を作ってみましょう。

 

以上、弱音を吐けるあたたかい家庭づくりのコツでした。よくよく考えてみると当たり前のことなのですが、みなさんはできていますか?

我が子を守ることができるのは、家族だけです。暖かくてSOSが出しやすい雰囲気の家庭を作って、子どもをしっかり守りましょう。

もっと詳しい情報は『あなたのお子さん、このままでは大変なことになりますよ』につまっているので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

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【参考】

※ 学校基本調査-平成25年度(速報)結果の概要- - 文部科学省

※ 学校のいじめ過去最多20万件 児童にストレス、被災3県急増 - MSN産経ニュース

※ 諸富祥彦(2009)『あなたのお子さん、このままでは大変なことになりますよ―カリスマカウンセラーが語る究極の子育て術』 アスペクト

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