子どもが不信感を持つので絶対にやっちゃいけない「叱り方」3つ

子どもが不信感を持つので絶対にやっちゃいけない「叱り方」3つ

みなさんは叱るとき、どうやって叱っていますか? 実は、叱り方次第では、子どもは逆に「言う通りにしてやるもんか!」と反抗的になって、言うことを聞かなくなってしまいます。

そして、子どもから不信感を持たれ続けると、いつの間にか親子の間に溝ができてしまう可能性も……。そのため、NGな叱り方を避けていきましょう!

叱るときにやっちゃいけない行為は、以下の3つ。

(1)その場にいない人や関係のない人の力を借りる

(2)「どうして」「なんで」と意味のない言葉をつけて理由を追及する

(3)「何度同じことを言われたらわかるの」「いつもそうなんだから」と過去を持ち出す

今回は、それぞれがよくない理由を『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』の著者の立石美津子がお話ししたいと思います。

 

■1:その場にいない人や関係のない人の力を借りるのがNGな理由

これは、自分が責任を取りたくないため”虎の威を借る行為”。親の威厳がガラガラと崩れてしまうからNGです。子どもだって見えない相手とお母さんに責められてとっても理不尽……。

具体例を3つ挙げます。

まず、遊園地に向かう電車の中、子どもが嬉しくて大はしゃぎしているとき。前に座っている強面のおじさんがさっきから、ジーッと睨んでいます。

怖い視線に焦りまくったママは、何とかおとなしくさせようと思わず「ほら、前のおじさんが睨んでいるわよ。今に怒鳴られるわよ。お願いだから静かにして!」と言い聞かせる。

もしくは、好き嫌いをしてせっかく作ったお弁当のブロッコリーを残したとき。「なんで食べないの! パパが帰ってきたら叱ってもらうからね!」とそこにはいないパパの力を借りる。

他には、おもちゃが散乱しているとき、「幼稚園ではお片付けしているんでしょ!連絡帳に書いておくからね。先生からも叱ってもらうからね!」と神様のような偉大な先生の力に助けを求める。

これらは全部、”水戸黄門の印籠” ”虎の威を借る狐”責任転嫁の叱り方。子どもからは甘く見られお母さんの威厳は急降下。

子どもにしてみれば何時間も経ってから、現場を目にしていない人に「今日、野菜を残したらしいな。わがままな子は大きくなれないぞ!」と言われると、とても不愉快。

口にこそ出しませんが、心の中で「お父さんはいなかったでしょ!」「先生は見ていなかったでしょ!」ときっと叫んでいるでしょう。言うことを聞かないときは大きな力を借りたくなりますが、グッとこらえてください。

お母さん自身が自分の言葉に自信をもって、「電車の中で騒ぐ人はマナー違反です。ルールを守れない人はこれからは歩いて行ってね」と毅然とした態度でしつけましょう。

 

■2:「どうして」「なんで」と意味のない言葉をつけて理由を追及するのがNGな理由

「どうして好き嫌いばっかり言うの!」「なんで散らかすの!」などと言っていませんか?

とにかく親は”なんで” ”どうして”と諭したくなるもの。しかし、理由を聞かれても子どもは答えようがありません。散らかしたいから散らかす、嫌いだから食べたくないのです。

例えば、自分がやりたがって始めたピアノを「辞めたい」と子どもが言い出しました。

そんなとき、「どうして辞めたいなんて言うの」と問い詰められても答えようがありません。

「ピアノを何故、幼児期から習わなくてはならないのか? 人生において何の意味があるのか、僕にはわかりません。音楽の道を進もうとは思っていません。だから練習したら眠くなり、しんどくなるだけなので辞めたいです」などと親を納得させるような説明なんて、語彙が少ない幼児には不可能です。

理由を聞かれても、反論しようがありません。”なんで” ”どうして”はお母さんの感情。理由を追求する言葉は、心の奥にしまっておきましょう。

焦る気持ちもわかりますが、早急に解決しなくてもいいのです。まずは「嫌だ」という気持ちを受け止めてあげましょう。

「ピアノの練習をすると眠くなるんだね」

「辞めたい気持ちになったんだね」

そう伝えるだけで、「あぁ、お母さんは僕の気持ちを受け入れてくれた」と子どもなりに冷静に自分の感情の整理ができるようになります。

そして、ピアノのレッスンを続けるか辞めるのかを、自分で解決しようとするのです。親が一方的に感情を押し付けるのではなく、子ども自身が自分の感情を整理し、問題解決する習慣をつけることが大切です。

 

■3:「何度同じことを言われたらわかるの」「いつも、そうなんだから」と過去を持ち出すのがNGな理由

教師という教育のプロなのにも関わらず、「この間もそうだったよね」と過去を持ち出したり、「後でおうちの人にも伝えておきます」と現場にいない人を持ち出したりする先生もいますが、これもよくない対応です。

子どもは今、その瞬間、悪いことをしているのです。だから”現行犯主義”で叱りましょう。

 

ちなみに、冒頭で「その場にいない人を引き合いに出してはいけない」と書きましたが、褒めることは別です! 例えば、パパがその場にいなかったとしても、頑張ったことを褒めてもらえれば子どもはとっても嬉しくなります。

態度が改善されたら、「おうちでもおもちゃをきちんと片づけられるんだって、立派だね」「野菜も残さず食べたんだな。偉いぞ!」などと褒めていきませんか?

 

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【著者略歴】

※ 立石美津子・・・1961年大阪市生まれ。聖心女子大学在学中、幼稚園教諭・小学校教諭免許を取得、佛教大学にて特別支援学校教諭許取得後、障害児教育に携わる。32歳で株式会社パワーキッズ(教室名:エンピツらんど)を起業。

現在、教室に3歳~小学校3年生まで7,500名の生徒が通う。講演家・作家・自閉症児の子どもを持つ1児の母。

著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』(中経出版)、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)、『はずれ先生にあたったとき読む本』(青春出版社)がある。

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