読むことで「コミュニケーション能力」が高まるような絵本7冊

読むことで「コミュニケーション能力」が高まるような絵本7冊

近年、子どものコミュニケーション能力が低下傾向にあります。この問題について、文部科学省や内閣府は色々なデータを発表していますよね。

さらに、『Benesse教育情報サイト』のアンケート「【小学生】最近の子どものコミュニケーション力は低下していると思う?」でも、約7割の方が「とても低下している」「少し低下している」と回答。

コミュニケーション能力がないと、社会に出て”自分と違う人”と触れるとき、意思の疎通に苦労してしまいます。

子どもがそうならないように、例えば”小さい頃から絵本を読んであげる”というのはどうでしょうか? 簡単にできて、子どもが大切なことに気付きやすいので、非常にオススメです。

そこで今回、絵本に詳しい佐藤美奈子さんから、「コミュニケーション能力を高めたい」と思うママに選んでほしい絵本を合計で7冊、教えていただきました。

中には、あなたが知らない絵本もきっとあるはず。どんな絵本がいいのか、確かめていきましょう!

 

■「コミュニケーション能力のある子になってほしい」と願うママに選んでほしい絵本3冊

(1)『たべたの だあれ』

これは、動物の絵の中に食べ物が隠れていて、それを見つけて楽しむ絵本です。発語のない赤ちゃんでもコミュニケーションがとれる内容になっています。読み手の問いかけに「これ!」と指さしして遊ぶことから、言葉のやりとりへとつながりますよ。

有名な絵本なので、表紙を見て「知っている!」と思う人は多いはず。大体、1歳頃からこの絵本を楽しめます。

(2)『14ひきのあさごはん』

子どもは、探し絵が好きですよね。そのため、『14ひきのあさごはん』もきっと喜ぶはず。これは、本文中の「●●してるのだれ?」などの問いかけに、指さして答えたくなる絵本です。

問いかけをちゃんと聞いていないと答えられないので、集中して聞こうという”傾聴態度”が育ちます。『14ひきのシリーズ』はどのお話もオススメなので、ぜひ季節に合わせて読んでみてください。大体、2歳頃から楽しめる絵本です。

(3)『どっちがへん?』

『どっちがへん?』には、字がありません。見開き2ページに似た絵が描かれていて、どっちが変か答えて遊ぶ絵本です。「どうして変なのか?」「どこが変なのか?」など具体的に意見を出し合うと、コミュニケーションに大事な表現力も身に付きます。

ちなみに、『どっちが?シリーズ』は、『どっちがピンチ?』『どっちがどっち?』もオススメです。CDサイズの小さな絵本なので気軽に持ち運びできます。これは大体、ユーモアのわかる4歳頃から楽しめます。

ここまでが、コミュニケーション能力を高めるような絵本でした。

また、最近はコミュニケーション以前のマナーや礼儀がちゃんとできてない人も多いですよね。そのため、コミュニケーション能力を高めるために、そもそものマナーや礼儀をしっかり身に付けて、相手を不快にさせないことも非常に重要と言えます。

よって次に、「礼儀やマナーも守ってほしい」と思うママに選んでほしい絵本をご紹介します。

 

■「礼儀やマナーを守る子になってほしい」と願うママに選んでほしい絵本4冊

(1)『ごあいさつあそび』

これは、元気にごあいさつの練習ができる”しかけ絵本”です。

ページをめくって実際にお辞儀をしているようにお話しできます。しかけが楽しくて、繰り返し読むうちに、上手にごあいさつできるようになりますよ! わかりやすいので、赤ちゃんから楽しめます。

(2)『こんなときってなんていう?おうちのなかで』

『こんなときってなんていう?』シリーズは、どれもオススメなのですが、『おうちのなかで』と『ともだちできたよ』が礼儀やマナーを学ぶのに最適です。

『おうちのなかで』は、おはようからおやすみまで、日常でよく使われる会話で構成されています。思わぬところで子どもが挨拶をしてくれるかも? また、最後が「おやすみ」で終わるので、寝かしつけにも使える絵本ですよ。

(3)『こんなときってなんていう?ともだちできたよ』

『ともだちできたよ』の方は、新しくできたお友だちに名前を聞いたり、「一緒に遊ぼう」と誘ったり、子ども同士の関わりが学べます。

どちらも等身大で、場面に合わせて学べるところがオススメです。「友達とうまく付き合ってほしい」と思うママは選んでみては? 1歳半頃から楽しめます。

(4)『ノンタンぶらんこのせて』

お友達と仲良く遊ぶためには、順番や約束を守らないといけないですよね。この絵本を読むことで、友達と遊ぶときにはどうすべきかを学ぶことができます。

佐藤さんの3人のお子さんもこれを読んでから、今までしていた2つしかない”公園のブランコの取り合い”をやめて、仲良く順番に遊べるようになったそうです。絵本でキャラクターに興味を持って、普段言ってもできないことができるようになるのは嬉しいですよね。

 

いかがでしたか? とくに子どもが小さい頃は、家族で会話を楽しむことがコミュニケーション能力を高めることにつながります。

また佐藤さんは、「読み聞かせをすることで、喜怒哀楽をつかさどる”心の脳”が発達し、健全な精神の子に育つ」と言っています。こういったことを聞くと、ますます絵本を読んであげたくなりますね。

そして絵本は、会話のきっかけにもなります。ぜひお子さんと絵本を読んで、楽しい時間を過ごしてくださいね!

 

【取材協力】

佐藤美奈子・・・7歳、5歳の双子、3児の母。5歳の難聴児の療育に専念中。子どもへの読み聞かせを通して、絵本の魅力に気づく。多くの方に、読み聞かせの素晴らしさを伝えるためにブログ『絵本で子育て楽しみませんか★』を更新中。

このブログは、難聴の子どもや言葉の出にくい子どもの母を中心に情報交換の場になっている。東京都出身・茨城県在住。法政大学文学部卒。

 

【参考】

【小学生】最近の子どものコミュニケーション力は低下していると思う? - Benesse教育情報サイト

五味太郎(1977)『たべたの だあれ』 文化出版局

岩村和朗(1983)『14ひきのあさごはん』 童心社

岩井俊雄(2006)『どっちがへん?』 紀伊國屋書店

木村裕一(1989)『ごあいさつあそび』 偕成社

たかてらかよ&さこももみ(2005)『こんなときってなんていう?おうちのなかで』 ひかりのくに

たかてらかよ&さこももみ(2006)『こんなときってなんていう?ともだちできたよ』 ひかりのくに

キヨノサチコ(2008)『ノンタンぶらんこのせて』 偕成社

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