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子どもと自分の身を守るため「しっかり頭に入れておくべきこと」

子どもと自分の身を守るため「しっかり頭に入れておくべきこと」

ちゃんと帰る家があって、おいしいご飯が食べられる。

東日本大震災が起きて、こういったことを「当たり前と思ってはいけない」と気付いた方は多いのではないでしょうか。普段は忘れがちですが、よく考えたらありがたいことですよね。

日本は地震大国なので、これからもまだまだ地震が起こる可能性は非常に高いです。私達は、一体どんな知識が必要なのでしょうか?

そこで今回は、防災士の佐藤美嶺さんに“子どもと自分の身を守るために頭に入れておくべきこと”を教えていただきました。いざというときのために、以下の知識を忘れないようにしてください。

 

■1:壊れない家にしておこう

平成7年に起きた、阪神・淡路大震災での死亡者の約8割は、家屋の倒壊などによる圧死・窒息死でした。命を守るためにはまず、壊れない家に住んで、家具をきちんと固定しておくことが大前提です。

とくに乳幼児は、自分で危険を判断することができません。よって佐藤さんは、「お昼寝する場所や寝室などは、倒れてくるものや落ちてくるものがないセーフティーゾーンにしておくことをオススメします」と言います。

また、昭和56年5月31日以前に建てられた家は、“耐震診断”をした方がいいそうです。ただし、怪しい業者もいるそうなので注意しましょう。そして、万が一のときに再建できるよう、地震保険に加入しておくことも大事です。

 

■2:怪我をしないで生き延びよう

危険を感じたら、すぐに身を守る行動を取りましょう。子どもの頃、幼稚園や学校で避難訓練をしていたので、災害時にどういう行動を取るかは頭に入っている方が多いと思います。今まで自分が習ったことは、小さい子どもにもしっかり伝えていきましょう。

小さな子どもの場合は、うつぶせにして、その上から大人が覆いかぶさってあげてください。3歳くらいは、体を丸めて“ダンゴムシのポーズ”を。

時間が経って大きな揺れがおさまったら、足の保護、火の始末、出口の確保を忘れないように! 津波の可能性があるときは、急いで避難を開始しましょう。

 

■3:もしものときのことをイメージしておこう

災害は突然起こるものです。慌てて、冷静でいられなくなってしまうと思います。しかし、少しでも気持ちを落ち着けないといけません。そのために、佐藤さんは「もしものときのことをイメージしておくことがとても大切」と言います。

そこで、家の中と外出先でそれぞれとるべき行動を以下にご紹介します。ぜひ普段からイメージしてみてください。

[家の中でとるべき行動]

(1)キッチン・・・とても危険なので、すぐにその場から離れましょう。

(2)リビング・・・丈夫なテーブルの下などに入ります。このとき、テーブルの脚をしっかりつかむことが大切です。

(3)寝室・・・うつぶせになって布団をかぶりましょう。

(4)トイレ・・・ドアを開けて、避難路を確保しましょう。

(5)お風呂・・・ドアを開けて、避難路を確保しましょう。風呂のふたで頭や体を守ることができます。

[外出先でとるべき行動]

(6)エレベーター・・・階のボタンを全て押して、ドアが開いたところで降りましょう。

(7)映画館・・・座席の間に低い姿勢になり、頭を守りましょう。

(8)運転中・・・ハザードランプをつけて減速し、路肩に停車する。避難する場合は、鍵をつけたままにしましょう。

 

■4:避難するときのポイントをおさえておこう

また、避難するときはどうしたらいいのかをイメージしておくことも大事です。

(1)子どもを連れて避難する場合

佐藤さんは、「歩ける子どもでも、原則“前抱っこ”をオススメします」と言います。おんぶしてしまうと、荷物(リュック)が背負えなくなる上、目が届かないので子どもの様子がわからなくなるからです。

すると、避難場所までの道に危険があっても守ってあげることができないので、気を付けてください。

(2)家族と連絡が取れないまま避難する場合

行き先を書いたメモを置いておきましょう。ただし、このメモは、空き巣に入られないために、事前に家族と決めておいた“他人からはわからない場所”に置いておきましょう。

そして家から出るときは、ガスの元栓や電気のブレーカーを切っておくと、ガスや電気が再開したときに、火災が起こるのを防ぐことができます! 慌てていると忘れてしまいそうなポイントですが、“元栓・ブレーカーOFF”はちゃんと覚えておいてください。

 

■5:助けられ上手になろう

災害では、“子どもと自分だけ”にならないようにすることも重要です。自分ひとりだけでも大変なのに、子どもが一緒だと大変さは数倍になります。一人で頑張ろうとせず、うまく周囲の助けを借りてください。

とくに子どもが二人以上いる場合は、避難するときも周囲の助けが必要となります。普段から、ご近所の方やママ友に自分のことを知っておいてもらうこともとても大切なことなのです。

実際に東日本大震災のときにも、「津波から避難するときに、近所のおじさんが子どもを一人抱っこしてくれた」「食料を持ち寄って食事を作った」「避難所で地区のみんなに子どもの面倒を見てもらった」など、助け合いに感謝する声が多く聞かれたそうです。

 

■6:安全な地域に避難することも考えよう

佐藤さんは、「小さな子どもと一緒に被災地で生活するのは簡単なことではない」と言います。よって、あてがある場合は安全な地域に避難することも、選択肢のひとつです。普段から遠くの親戚や友人と連絡を取り合っていると、避難のときも頼りやすくなります。

 

いかがでしたか?

災害はいつ起こるかわかりませんが、事前に準備をしておくことができます。最後に佐藤さんから、災害にあって心に余裕がなくなってしまったときに思い出してほしい言葉をいただきました。

「少しの時間でもゆっくり子どもと向き合って微笑むことができたら、ママも子どもも心が落ち着くと思います」

もしものとき、子どもの不安をやわらげるのはママの笑顔、そして、ママの不安をやわらげるのは子どもの笑顔です。備蓄など物の備えももちろん必要ですが、心の備えも忘れないようにしてください。

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【取材協力】

※ 佐藤美嶺・・・防災士。特定非営利活動法人 日本防災士会/防災士会みやぎ 正会員。現在、子育て真っ最中の一児の母。山形県出身。仙台市在住。

乳幼児親子を中心に、ママ目線での防災・減災に関する講座やワークショップなどの講師として活動を行っている。手遊びや体験を交えて、“忙しいママにもできる実践的な防災・減災のアイデア”を伝える防災講座はいつも好評。

詳しい情報は、ホームページ『ママの立場で考える防災・減災 佐藤美嶺』で公開中。連絡は、minesato.bosaicoza@gmail.comへどうぞ。

 

【参考】

阪神・淡路大震災の経験に学ぶ 第1章 死者を減らすために – 国土交通省

地震防災マニュアル – 総務省消防庁

※ 地震から子どもを守る – 危機管理教育研究所

※ 防災プロテクティブ・アクション – マンション・ラボ

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