小さい子どもの遊びが「男と女で大きく違う」脳科学的な理由

小さい子どもの遊びが「男と女で大きく違う」脳科学的な理由

子どもの遊びを見ていると、「こんなに小さい頃から男女の違いは出るものなのね」と感心してしまいませんか?

ほとんどの男の子は、車のおもちゃで遊びます。一方、女の子は人形などで遊ぶことが多いですよね。そして男の子に女の子の遊びをさせても、楽しんでくれません。

実際、筆者は子どもの頃、ミニカーやレゴで遊びたい兄がリカちゃんでは一緒に遊んでくれず、よく喧嘩になりました。妹が泣くと、母に怒られるのはいつも兄……。今思えば、ひどいことをしたと思います。

しかし、どうして子どもの性別でここまでハッキリ好きな遊びが違うのでしょうか。環境が原因なのでしょうか? それともやっぱり、元々の素質によるものなのでしょうか?

色々と調べてみたところ、面白いデータが見つかりました! 今回、脳科学の見地でこの謎が明らかになったので、ご紹介したいと思います!

 

■周りの大人の働きかけと生物的な差が関係している?

聖徳大学・児童学部の相良順子先生は、大きく2つの原因があると『心理学ワールド』で説明しています。

「1つの説明は、周りの大人の働きかけによるものだというものです。

私たちの社会では、車や電車で遊ぶことが“男らしい”、人形で遊ぶことが“女らしい”と考えられているので、男の子であれば車や電車で遊んでいればそれが促進され、女の子であれば、人形で遊んでいることが周囲から促進されるということになります」

確かに、男の子には車のおもちゃを買い与えたり、絵本を読ませたりしますよね。働きかけはあると思います。

「もう1つの説明は,男の子と女の子の生物的な差によるものだというものです。これはホルモンや脳の構造上の違いから説明する立場です。1歳の乳児に人の顔や車の映像を見せると、男児は女児より車を、女児は男児より人の顔を見る時間が長かったという報告(Lutchmaya & Baron-Cohen,2002)があり、かなり早期の段階から、ものへの興味の示し方に男女差があるようです。

さらに、先天性副腎過形成のために胎児期に過剰にアンドロゲン(男性ホルモン)を浴びた女児が、男児のような遊びの好みを示すケースが多いなどという報告から、生物学的な要因も関係していると考えられます」

好みにはホルモンが影響している、というのも何だか納得できますね。

 

■男女で右脳と左脳の大きさが違うことが原因だった!

また、阿部メディカルクリニック院長で医学博士の阿部聡先生は、著書『「イライラ脳」の人たち』で、「男の子と女の子は脳の性能が違うので楽しんで遊べるものも違う」と言っています。

本書によると、脳の性差は、母親のお腹の中にいる胎児の頃から始まっているそうです。母体にいるとき、胎児は脳の左半球の成長を遅くするテストステロンをたくさん浴びます。

このとき男の子は、女の子と違って自分でテストステロンを出します。そのため男の子は左脳があまり発達せず、逆に女の子は男の子より左脳が発達しやすいそうです。左脳には、話すために必要な言語中枢があります。

よって女の子は、言葉のための脳が男の子より成長して生まれる、というわけです。阿部先生いわく、そのため女の子はおままごと、お人形遊び、お買いものごっこといった言葉に関する遊びが得意になりやすいのだとか。

一方、男の子が言葉のいらない遊びをしやすいのは、ミニカーや電車のおもちゃだと黙々と遊べるからだそうです。

 

脳科学でこんなことまでわかるなんて、面白いですね! ちなみに、女性が男性にイライラしてしまうのも、脳が違うからだそうです。詳しくは、『「イライラ脳」の人たち』に書かれています。脳の男女差について知りたい方は、一度読んでみては?

 

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【参考】

※ 日本心理学会(2008)『心理学ワールド 42号』 実務教育出版

阿部聡(2006)『「イライラ脳」の人たち』 光文社

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