ドラえもんよりスゴイ!? なんと子育てロボットは「近い将来できそう」と判明

ドラえもんよりスゴイ!? なんと子育てロボットは「近い将来できそう」と判明

子どもがほしいと思ったとき、「ちゃんと子育てできるかな?」といった不安が出てきますよね。

国立社会保障・人口問題研究所の「結婚と出産に関する全国調査」(平成22年6月)でも、“夫婦が理想としている子どもの数”は2.42人となっています。また、実際に“夫婦が予定している子どもの数”は2.07人。どちらも過去最低の数字です。

理由として最も多いのは、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」。そして他には、「子育ての心理的、肉体的負担に耐えられないから」といった理由もあることがわかっています。

つまり、経済的な理由はあるものの、それプラス“負担”で悩んでしまう夫婦が多いのです。

しかし、もしそんな負担をロボットによって減らせるとしたらどうでしょうか? 今、お掃除ロボット『ルンバ』が一般家庭にあるくらいです。近い将来、子育てロボットも可能性はあるのではないでしょうか?

気になる疑問を、ロボット技術による少子高齢化社会への貢献を目的とする東京大学IRT研究機構の機構長・下山勲先生にぶつけてみました! さっそく以下から、下山先生に教えていただいた情報をご紹介します。

 

■家事・介護を支援してくれるロボットは既にできていた!

ドラえもんよりスゴイ!? なんと子育てロボットは「近い将来できそう」と判明

IRT研究機構は、人が使う様々な道具や装置を使って家事・介護支援をしてくれる『ホームアシスタントロボット』を開発しています。

このロボットは、掃除後片付けを行う技術や食器洗いを支援する技術があります。そのため、実用化されれば家事の負担を減らすことができるのです! 具体的には、以下のような技術が搭載されています。

(1)トレイに乗せた食器の運搬

(2)洗濯機への洗濯物投入

(3)ほうきを使った床掃除

洗濯物は、落としても自力で拾って洗濯機に入れてボタンも押すことができます。もちろん、失敗しても自力でやり直せるので、『ルンバ』のように“止まったら終わり”となりません。

他にもIRT研究機構では、食器の後片付け(食器の運搬、残り物処理、食器洗い、食器収納)支援技術、日用品の収納場所や薬の服用を教えてくれる技術、ネットの情報を使った移動支援技術も開発しています。

これらは、家事や子育てでも役に立つ技術ですよね! ロボットが人間の負担を軽減してくれれば、他のことに時間が割けるようになります。子育てしながら自分の時間を持つこともできそうです。

それでは、この『ホームアシスタントロボット』はいつぐらいに実用化されるのでしょうか? また、子育てのサポート動作ができるようになる予定はあるのでしょうか?

 

■小型・軽量化されたものが2020年には普及する!?

下山先生は、「実際に家庭で使っていただけるロボットは、多分、もう少し小型で軽量で柔らかいものになると思います。子育てのサポート動作は望ましいことですが、ロボットに何が求められるかのニーズをしっかりと調査して、企業が製品開発するものと考えています」と言います。

なるほど! 今の『ホームアシスタントロボット』は人間くらいの高さで、後ろに箱も付いているので、かなり場所をとります。重量も、軽い方が家の床に負担がかからないですよね。そうなると、もちろんそのためのコストがかかるので値段も高くなると思うのですが、一体いくらで販売されるのでしょうか?

「値段ですが、上記のようなロボットの部品数や、ソフトウェアは、ルンバにくらべて、多数、複雑になるので、このロボットの値段は自動車程度の価格になると考えています。いつ買えるようになるかは、企業の努力しだいですが、2020年までには単純なものから順に市場に出るものと想像しています」

自動車程度の価格。パッと思い浮かびにくいので、一般社団法人 日本自動車工業会のデータを見てみましょう。公式サイトに、ユーザー全体の平均購入価格は171.1万円とあります。

ちなみに、お掃除ロボット『ルンバ』はハイグレードモデル ルンバ780だと79,800円。つまり、『ホームアシスタントロボット』は家庭用に改良されて普及するとしたら、『ルンバ』の“約21倍の値段”になるのです。

そして2020年というと、あと7年。どんなデザインのロボットなのか、今から待ち遠しいですね!

 

子育てロボットについて、夢があって面白いお話を聞くことができましたね。みなさんはどのように感じましたか?

時間は、あっという間に過ぎるものです。時間が経って、時代が変われば、また子育ての負担も変わります。子育てについてあれこれ悩まないで、将来に対してもっとポジティブなイメージを持ってみませんか?

 

【取材協力】

※ 下山勲・・・東京大学IRT研究機構 機構長/東京大学大学院情報理工学系研究科 教授。1955年生まれ。東京大学工学部機械工学科卒。1982年、同大学大学院工学系研究科機械工学専攻博士課程修了。

2足歩行ロボットの世界初の実現、4足歩行ロボットの実現、MEMSの研究で知られる。日本ロボット学会論文賞、日本機械学会ロボティクスメカトロニクス部門ROBOMEC表彰、同学術業績賞、「今年のロボット」大賞2008、など受賞多数。95年、日本機械学会フェロー。The Institute of Physics(英国)フェロー。

 

【参考】

結婚と出産に関する全国調査 – 国立社会保障・人口問題研究所

クルマの使い方とクルマ志向 – 一般社団法人 日本自動車工業会

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