どうしてやる気にならないの?子どもを励ます時に「ガンバレ!」はNGな理由

立石美津子

子供

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子どもが何かにチャレンジする時や落ち込んでいる時、「ガンバレ!」と励ましていませんか?

かけやすい言葉なので、親はつい使ってしまいがちですが、子どもはそう言われてもなかなか頑張ることができません。それはなぜなのでしょうか?

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、子どもがメキメキやる気を出す励まし方についてお話しします。

 

■1:具体的に「頑張る方法」を伝える

「ガンバレ!」という言葉には具体性がありません。「やる気を出せ」「努力しろ」「素直になって」といった言葉も同様です。

例えば、あなたが上司に「やる気を出せ」と発破をかけられたらどう思いますか?

これまでの経験を踏まえてある程度理解できるかもしれませんが、いまいち納得いかなかったり、上司の考えている“やる気”とは違うことを考えてしまうかもしれません。

経験の乏しい子どもには「ガンバレ」という抽象的でつかみどころのない言葉はピンとこないことでしょう。

そういったことから、子どもに「ガンバレ」と声をかけたい時には、“どう頑張ればよいのか”を具体的に伝える必要があります。

「背中を真っ直ぐにして『はーい』と元気よく返事をしてみよう」

「昨日よりも早く走れるように、あそこの電柱までお母さんとかけっこしてみよう」

というように、次にやるべき行動を具体的に示すのです。頑張ろうという“やる気”や“気合い”はその行動の結果として出てくるものなのです。

 

■2:子どもの感情は親でもコントロールできない

子どもが、落ち込んでいる時にも親は励ましの言葉をかけるものですが、子どもが泣いたり怒ったりしているときに、「ガンバレ」の意味を込めて「泣くな」「怒るな」「笑って」と言っていませんか?

一見、具体的な指示を与えているので問題がないように思えます。でも、“悲しい”“悔しい”“怒り”などの感情はコントロールできないものなんです。親が口を出して変えることができるなら、誰も苦労はしていません。

このような時は、子どもの感情ではなく、行動について具体的な指示を与えることで、子ども自身が感情をコントロールするきっかけを与えることができます。

例えば

「泣くな」・・・「涙を拭いて、3時になったらおやつを食べよう」

「怒るな」・・・「悔しくて怒りたいよね。でも相手に仕返しして叩いちゃダメよ」

「笑って」・・・「ここ(口角)をこうやって上げてみて、楽しくなるよ」

といったように、子どもの心に寄り添って、感情をコントロールできるようにサポートすることが大切なのです。

 

■3:「あなたにしか言えない言葉」で褒める

子どもが一生懸命頑張った次のステップは、今度はその努力を褒めてあげましょう。

もうお分かりかと思いますが、この時「良かったね」「スゴイね」「エライね」と抽象的な言葉を使ってはいけません。

これらの言葉は、「ガンバレ!」と同じように具体的でない上に、誰にでも簡単に言える褒め言葉だからです。

誰にでも言えて、誰に言っても良い言葉は心に全く響きません。かけられた相手は嫌な気分になることはありませんが、ものすごく嬉しいものでもありません。

人はいつも誰かに認めてもらいたい生き物です。この“承認欲求”が満たされるためには、「相手が自分を認めている」と感じることが必要なのです。

つまり、誰にでもかけられる言葉ではなく、自分のことを認めている、自分だけに向けられたメッセージを欲しているのです。

ですから、子どもに励ましの言葉や褒め言葉をかける際には、

「前はナス食べられなかったのに今日は全部食べられたね。ちゃんと食べれてエライね。」

「昨日はパジャマのボタン2つしか留められなかったけど、今日は全部留められたね、スゴイね。」

というように、ずっと見守っていたあなたにしか言えない、子どもだけに向けたメッセージで承認欲求を満たしてやりましょう。

 

いかがでしたか。

“具体的な行動を含んだ言葉で励ますこと”や“自分にしか言えない、相手だけに通じる言葉”をかけることは子どもだけではなく、大人相手でも通用することです。

相手をよく観察して、あなたと相手だけの“励まし方”を探してみてくださいね。

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【参考】

立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)

【著者略歴】

立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』

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