親馬鹿の始まり!? 「子どものケンカに出る」間違いだらけの親のNG行動とは

立石美津子

子供

“子どもの喧嘩に親が出る”という言葉は愚かな馬鹿親の代名詞のように使われます。けれども、現実に可愛い我が子の腕に歯型がついていたり、お友達に叩かれて泣いて帰ってきたら、親としては放っておけないですよね。

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子が子どもの喧嘩に親が出る行為についてお話しします。

 

■ママは刑事じゃない! 「中立の立場」で確認しよう

子どもが泣いて帰ってきたとき「可愛い我が子を泣かせた犯人は誰?」「これって苛めの始まり?」と頭に血が上り犯人探しが始めてしまうママ。でも“泣いている方が被害者、泣かせた方が加害者”と決めつけてしまうのは早急すぎます。 

兄弟喧嘩でも下の子が泣いていると“上のお兄ちゃんが泣かせた!”と思い込み「お兄ちゃんなんだから優しくしないとダメでしょ。弟に謝りなさい!」とつい身体の小さい下の子側についてしまいがちですが、最初に上の子の玩具を奪い取ったのは下の子だったかもしれません。

無理やり謝罪させられる上の子はとても理不尽な思いをしていたりします。

どんな状況だったか現場を見ないであれこれ推測し決めることはやめましょうね。あくまでも中立の立場を貫き、両者の意見を聞いて判断しましょう。

 

■「やられたら、やり返してきなさい」は間違い!?

いつもお友達にやられっぱなしで引っ込み思案な我が子を見て、もどかしいと感じているママのケースです。

“強い子になってほしい”の願いから“目には目を歯には歯を”の精神で「やられたら同じようにあなたもやり返してきなさい」と言いたくなるのもわかります。

でも、あなたのように強気ではない子どもだからこそ、ママの元にやってきて泣いているのです。それに、最初からやり返すことが出来たら泣いてなんかいませんよね。

子どもはただ悲しくて悔しくて大好きなママに抱っこされて、慰めてもらいたいだけなんです。「悔しいね、悲しいね」と気持ちに寄り添ってやるだけで十分。

やがて気分が回復し、またお友達の元に戻って仲直りすることもありますし、玩具を奪い返すこともあります。

 

■もし歯形がついていたらどうするべき?

通常、保育中の喧嘩により相手を傷つけた場合は保育士から状況報告があるはずです。でも公園や友達の家に預けている間に喧嘩が起こり、帰ってきてから風呂場で着替えさせた時に気が付いたらどうしたらよいでしょう。

所詮、子どもの喧嘩です。

子どもの代わりになって「敵討ちだ!」と言わんばかりに怒鳴り込むのは大人気ないです。ひょっとしてあなたのお子さんがミニカーでお友達の頭を叩いて、反撃さえて噛みつかれたのかもしれません。相手のお子さんの身体にもあなたの子どもがつけた傷があるかもしれません。

放っておけない怪我を見つけた時は頭に血が上って「うちの子を怪我させた!」と相手に電話する前に「くっきり歯型が付いていたんだけど、うちの子も○○ちゃんに怪我させていなかった?」と半歩譲って状況を確かめてみましょう。

 

いかがですか。

子どものいさかいに親が出るとかえってことがややこしくなります。「やり返してきなさい」と単に言ったことで少し被害妄想が強いママだと「あのママは子どもを使って攻撃しようとしている」と勘違いされることもあります。そして、ママ友の人間関係が悪化したりします。

子ども同士の喧嘩はコミュニケーション能力や社会性を育てる大事な機会です。怪我をする等、危険がない限り見守る姿勢も大切です。親がしゃしゃり出てあれこれ指示するのは控えましょうね。

 

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【参考】

立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)

【著者略歴】

立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』

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