驚愕!専門家が教える「奨学金利用率50%超時代」の学費事情とは

福島 佳奈美

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子どものライフプランを具体的に考えたことはありますか? 

日本学生支援機構の“平成24年度学生生活費調査”によると、何らかの奨学金を利用している大学生(4年制昼間部)の割合は52.5%と過去最高に上るそうです。

「自分の勉強のためにお金を借り、働きながら返すという仕組みは素晴らしい」という考えもありますが、この数字を見て、「大学の進学費用は奨学金を借りればいい」という安易な考えを持つと、子どものライフプランに思わぬ影響を与えることになります。

今回は2人の子どもの母親でもあり、教育費に詳しいファイナンシャルプランナーの筆者が、“教育費不足の注意点”についてお話します。

 

■奨学金を借りると毎月いくら返済するの?

子どもを大学に行かせる場合に4年間でかかる費用は、学校や学部によって異なりますが、私立大学の場合、文系で450万円、理系は650万円程度。奨学金利用率が50%を超えるのも仕方がない……と、ため息が出そうな金額です。

奨学金には様々なタイプがありますが、日本学生支援機構の第一種奨学金ですと、自宅から私立大学に通う場合は、毎月54,000円の貸与を受けることでき、貸与総額は260万円程となり、卒業後は毎月14,400円を15年間にわたって返済することになります(平成27年度入学者)。

利子付きの第二種奨学金ではさらに大きな金額を借りることができますが、返済の負担も大きくなります。

 

 ■約15年の返済は予想以上に大変

毎月15,000円程を返済するのは、そう難しいことではないように思われますが、それは安定した収入を得ながら順調に働き続けることができた場合のことです。

非正規雇用で働く人の割合が増えていて、経済的に返済が困難になることもあり得ます。失業や病気などの場合は猶予制度もありますが、返済が免除になるわけではありませんから、15年という返済期間は長い道のりです。

また、奨学金の返済を滞納すると、一定期間は信用情報に登録され、住宅や車のローンを組めないといった問題も出ています。

さらに、返済期間は子どもの将来の結婚・出産などの時期と重なります。何かとお金のかかる時期、返済額によっては出産やマイホーム取得が困難になるなど、子どものライフプランに影響を与える可能性もあります。

 

いかがでしたか?

目先の生活費や習い事などを優先して将来の教育費を貯めていないと、進学資金の多くを奨学金に頼らざるを得なくなり、子どもの将来に影響を与えることになります。

進学資金のための“子ども貯金”をすぐに始めて、少しでも将来の不安をなくしてあげたいですね。

 

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 【参考】

平成24年度学生生活費調査 – 独立行政法人日本学生支援機構

奨学金ガイド2015 – 独立行政法人日本学生支援機構

【著者略歴】

※ 福島佳奈美・・・大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務し、出産を機に退社。結婚、出産、育児…と目まぐるしく変わる生活の中で、慣れない家計管理に頭を悩ませ、子育て中の2006年にファイナンシャルプランナー(CFP®)資格を取得する。保険、住宅ローン、教育費、老後資金などのお金に関する話を教わる機会はなく、知らなくて困っている人がいるのではないか、と思いFPとして活動することを決意。その後、子育てママ向けセミナー講師、幅広いテーマでのマネーコラム執筆、個人相談などを中心に活動。身近なお金の話を分かりやすく伝えることを得意とする独立系FP。二児の母。

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