「子どもは風の子」説は消滅!? 現代っ子は冷えている

進藤ゆきこ

子供

142311223

昔から「子どもは風の子」と言われ、大人は冬でも薄着で元気に外で遊ぶ子どもの姿を目にしてきました。でもここ最近異変が……。外遊びよりも、おうちで静かに遊ぶ子どもたちが増えてきているようです。

実際、「うちの子はすごく寒がりで、あまり外で遊びたがらない」「疲れやすいので、家の中で遊ばせている」なんてママの声を耳にします。

実は最近、低体温の子どもが増えてきているのだとか。女性の大敵である”冷え”が子どもにも及んでいるとしたら……。

今回は最近問題になっている子どもの“冷え”について考えていきたいと思います。

 

■ 現代っ子は冷えている!?

生まれてすぐの赤ちゃんは体温が高く、その後生後3ヶ月以降は徐々に下がってきます。2歳ごろまでは37.5度未満は平熱です。

子どもの発熱ばかりに注意がいきがちですが、逆に低体温へ目を向けると意外な事実が分かってきました。なんと、36度未満の低体温の子どもが増えてきているのです。テルモ体温研究所の調査結果によれば、朝、保育園に登園した5歳児の体温を計測したところ、約3割の子どもが低体温であったことが判明しました。

人は朝は体温が低く、午後から夕方にかけて高くなり、夜に下がるというサイクルを日々繰り返しており、その日中変動幅は1度以内となっています。しかしながら、朝の2時間だけで1度以上も変動する子が年々増えてきています。まさに最近の子どもは低体温で、体温調節機能も乱れている傾向が伺えます。

 

■ 冷えの原因は生活リズムにあった

体温調節は自律神経のはたらきによって行われています。自律神経に影響を与えると考えられる生活の実態を調査した研究報告があります。その結果、生活習慣の乱れと睡眠リズムのずれが分かってきました。

・運動不足

・寝る時間が遅い、睡眠不足

・朝食の欠食、もしくは不十分な量(便が朝出ない)

・エアコンを使いすぎる住環境

・テレビ、ビデオなどを見る時間やゲーム時間の増加

これらの生活習慣の乱れが、自律神経の乱れにつながり、体温の異常や“イライラ”、“すぐ怒る”などの心の問題へとつながっていると考えられるのです。

 

■ 大切な我が子を低体温から守るママの対処法!

まずは早寝早起き、外で元気に遊ぶといった規則正しい生活に戻すことが重要になってきます。

-体温がピークになる午後3時から5時までに体を動かす

低年齢の子どもでは午前中に思い切り体を動かすだけでも夜は早めに眠くなり、生活リズムが整います。年中さん以上では午前中に動いてもお昼には回復するので、午後3〜5時の体温ピーク時を狙ってできるだけ体を動かすことが重要です。

夕食は遅くとも午後7時まで、就寝は午後9時頃までに

子どもの就寝時間が年々遅くなっており、睡眠不足の傾向が進んでいます。子どもの場合、夜に10時間以上の睡眠時間を確保することが、次の日を元気に過ごすために必要なようです。

十分な睡眠は脳内の温度を下げて身体を休めるホルモン「メラトニン」や、成長ホルモンの分泌を促します。生体リズムが乱れると、これらのホルモンの分泌が悪くなり、”日中元気がない”などの影響が出てくると言われています。

午後9時までの就寝のため、午後6〜7時には夕食を済ませ、お風呂に入ってリラックスした状態で眠るのがオススメです。

朝7時前には起床、朝食を十分に摂り、排便を済ませる

朝になったらカーテンをあけ、陽の光を利用し、光刺激で自然に起きるような環境を整えてあげましょう。朝の寒さで自然に起きるのもこれからの季節、うまく利用したいですね。

体温を作り出すために、食事は欠かせないモノです。食事は体内でエネルギーを生み出します。朝食を食べない子は体温が低くなっているという報告もあります。

また、朝食の量が少ないと、便のかさが不足して排便が促されないままに。朝、排便を済ませていないと、日中に充分に筋肉を使って力を出すことができず、元気に活動できないこともわかっています。

 

テレビだけだった昔に比べ、スマホやパソコンなど、現代は生活リズムを乱すモノに囲まれて生きています。だからこそ、親として子どもの生活リズムをきちんと整えてあげることが、その子の健康のためにも将来のためにもなります。

どんなに子育てで大変な毎日でも、子どもが小さい時期はあっという間に過ぎていきます。「もっとこうしてあげれば良かった」と後に後悔のないよう、工夫しながら、親子で早寝早起きや外で運動をするなど、規則正しい生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

【関連記事】

※ 絶対にやめて!どんどん子どもの行儀が悪くなる親のNG行動5つ

※ 3歳までが勝負!ママが毎日すると「自信がある子」に育つ2つのコトとは

※ なんでおやつは「15時」なの? おやつ時間と人間の消化力のよくデキた関係とは

※ 「歯磨き粉」って何歳から使うの?プロがすすめる年齢別歯みがきアイテム

※ 叩いちゃダメ!今までの常識を覆す最新の「布団ケア事情」とは

【姉妹サイト】
●●は小さくすべし!「食費がかさみがちな人」のNG習慣5つ

税金も払えてポイントも貯まちゃう!? クレジットカードの賢い使い道3つ

【参考】

子どもの低体温 ― 体温と生活リズム―テルモ体温研究所

吉崎達郎・明橋大二 (2009) 『子育てハッピーアドバイス 知っててよかった 小児科の巻』 (1万年堂出版)

関連記事

コメント

コメント