海外の親には不思議!? 日本人が子どものケンカを止めない理由

小泉りさ

子供

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子どもが2、3歳頃になり、お友達とコミュニケーションを取りながら遊べるようになった姿を見るのは、とても微笑ましいもの。親としても子どもの成長を感じる瞬間ですね。

同時に、オモチャの取り合いで泣き出したり、お友達を叩いてしまったり、とトラブルも発生するため、見ている親はヤキモキする時期ですが、まずは様子を見るという方が多いのでは?

子どもの中には丸裸になって下半身を見せびらかすといったやりたい放題の子もいます。子供がお尻を出してふざけるのは、世界共通ですが、強く注意せずに笑い返すといった、子どもの悪ふざけに最もおおらかな対応をとるのは日本ということをご存じでしたか?

これは、集団の中での自己解決力や周りが我慢する力を重視する、日本人特有の考え方によるもので、外国人の親からすると、異なる認識で捉えているようです。

今日は、メイリン・ホプグッド氏の著書『こんなにちがう!世界の子育て』をもとに、日本と海外の親の介入の違いについてご紹介したいと思います。

 

■アメリカ式介入とは?

例えば、アメリカでは、子ども同士のトラブルの兆候を早めに察知し、喧嘩が起こる前に親がいさめて正し、罰を与えるというのが、一般的な考え方です。30年程前までは、日本のように子どものケンカを様子見するという親が多かったようですが、現在は、法的な面倒が起ることを恐れ、ケンカを放置できないのです。

いじめやケンカでも学校を訴える親が多いのがアメリカ。そのため、トラブルが発生すれば大人の介入とお仕置きで状況をきちんとコントロールしようとします。

その結果、多くのアメリカの子どもはケンカやいじめは、「罰を受けるからしてはいけない」という付帯的な理由でやってはいけないと考えるのです。さらに、アメリカ式介入だと争いや問題行動が本格化する前に親が子どもの行動を正すべきだと考えるので、子ども同士の小さな問題にも介入してくれる存在となります。

 

■日本式不介入

日本では、子どもは上から言われるよりも、仲間とのやり取りを通して自らの行動を抑制する方法を学ぶ事が重視されます。子どもが危険な状態になればすぐに割って入るが、些細な小競り合いは子ども達同士で問題解決させようとします。

大人による子どものトラブルへの不介入は“方針”ではなく“手段”なのです。争い事を切り抜けたり、問題を起こす子とどう向き合うかは、外での生活での大事なレッスンであり、苦手な子と折り合いをつける方法を学ぶことで子ども達は人としての完成度を一層高めるのです。

そのため、多くの日本の子どもはケンカやいじめは、他の子を傷つけたり、自分や家族が嫌な思いをするからしてはいけない、という本質的な理由でやってはいけないと思うのです。
一方、日本式不介入だと、子どもには自力で解決できないこともあり、子ども内でいじめを誘発する可能性も指摘されています。

 

■あなたは、介入型?不介入型?

それでは、現在子育て中の私達はどうしたら良いのでしょうか? 日本でもいじめの深刻化や訴訟問題が増加している今、どちらが有効な育児法なのでしょうか?

一番良いのは、両方の良い点をバランスよく取り入れること。極端な問題でない限り日本式不介入で、問題の発展の様子を見てアメリカ式介入をして、上手く組み合わせられるのが理想です。

問題が起きたら悪いことはなぜいけないかという本質的な説明をしっかりして叱り、良いことをしたら褒めてあげましょう。また、どんな状況にも対処できる知識を親として身に付けておくことも大切です。

グローバル化の進む昨今では、日本に住んでいても、外国人家族とのお付き合いも多くあり、子育てに関しての考え方が全く異なることがあります。そんな時にも「日本人はどうして子どものケンカを止めないのか」を誇りを持って説明できるようになりたいもの。

環境の違いから生まれる誤解を知り、お互いの理解を深めることは、海外の子育て事情を知る素晴らしい勉強となります。そして、それをただそのまま真似るのではなく、日本の良い所と海外の良い所の両方を取り入れて、より良い子育て環境を目指していきたいですね。

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【参考】

※ メイリン・ホプグッド (2014) 『こんなにちがう!世界の子育て』 (中央公論新社)

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