今スグはじめて!味覚の発達は「3歳までの」食事で決定

進藤ゆきこ

子供

食欲の秋ですが、お子さんはご飯をモリモリ食べていますか? 幼稚園や保育園では食べるのに家では全然食べない、お菓子や味の濃いお惣菜なら食べるけど、ママの作った食事は1口食べて終わり……、とお悩みのママもいるのでは。

子育てって“食”にまつわる悩みは尽きなくて、ママの心配をよそに食べてくれないことなんてしょっちゅうですよね。そこで今回は、大人がすっかり忘れてしまう、“子どもとの味覚のギャップ”を通して子どもの食事を考えていきたいと思います。

 

大人より子どものほうが味覚が敏感!

赤ちゃんが飲む母乳や粉ミルクの味を確かめたことはありますか? 赤ちゃんを育てる前は練乳を薄めたような、ほんのりと甘い味を想像していたママも多いのではないでしょうか。実際の母乳の味は……お世辞にも美味しいとは言えないですし、大人がゴクゴク飲めるような味ではないですよね。まさにここに“親子間での味のギャップ”があるのです。

人間の味覚は実は、生まれる前からすでに高度に発達していて、生まれた後も発達し続けます。新生児は味に対する反応が強く、味を感じ取る味蕾の数は成人の1.3倍も存在するのです。子どもの味覚は大人よりも味に対してかなり敏感なのです。

大人が好む味付けって、実は子どもにとってはものすごい刺激になっているかもしれないですね。

 

3歳までにたくさんの味を経験させて!

味は“甘味・塩味・酸味・苦味・うま味”の5つの基本味から認識されますが、豊かな味覚を形成するのには“経験”が必要です。特に3歳頃までにどれだけ多くの味を経験するかが重要だと言われいます。離乳食などを通して子どもの味覚を“育てる”という感覚を持つことがポイントです。

そこで参考になるのが、母乳は決して濃い味ではないということです。小さな頃から濃い味を覚えてしまうと、奥深い味覚の発達を邪魔してしまいます。薄味からスタートして色々な食材を使ってみましょう。市販の子ども用ジュースやお菓子の味もママが確認し、ママが美味しいと感じたら味が濃い可能性があります。できれば与える時期をなるべく遅くした方が薄味の食事をきちんと食べてくれるでしょう。

 

濃い味ばかりだと味覚が育たない

一昨年、東京医科歯科大学の研究グループが埼玉県内の小学1年生から中学3年生までの349人を対象に味覚の調査を行いました。その結果、驚いたことに基本となる4つの味覚のいずれかを認識できなかった子どもが全体の30%余りもいたとのことです。

毎日ジュースを飲んでいたり、野菜不足だったり、ファストフードなどの加工食品も好んで食べる傾向があったようです。

この状態が続くと、味のもっと濃いものを求めたり、食べる量が増えてしまい、食生活の乱れや生活習慣病につながる恐れがあります。そうならないためにも、味覚豊かに育ててあげたいですね。

 

もし、保育園や幼稚園で給食の試食をする機会があったらぜひ参加しましょう。出汁や素材の本来の味が感じられるはずです。マヨネーズやケチャップ、醤油に頼らなくても食が進むことでしょう。子どもをきっかけに親も健康的な食生活になることも多いです。この秋は親子でどんな味がしたか尋ねながら、ゆっくりと食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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【参考】

30%余の子ども 味覚認識できず – NHKニュース

コラム:味覚の発達と口の機能から間食を見てみると – 日本小児歯科学会

 

【著者略歴】

※ 進藤ゆきこ・・・専門家ライター。自身も子育て真っ最中の歯科医師、歯学博士。「毎日のオーラルケアをママとベビーのハッピータイムに」をモットーに、親子でお口の健康をもっと身近に感じてもらえるよう取り組んでいる。

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