まだ叱ってるの?子どもが自然と「問題を解決できる」力をつける3プログラム

舞スーリ

子供

トイレトレーニング、お片づけ、お友達との関わり……子どもに覚えてほしいことはたくさんありますが、なかなか克服できないことってありませんか? そんな時、つい「△△しないで、こうしなさい」「なんでそんなことをしたの?」と言ってしまいますよね。

でも、原因を突き止めようとしても、子どもの方でも実は“なぜしたのか”を分かっていなかったり、誰でも自分の問題について話したくなかったりで、逆効果になってしまいます。

これが“フィンランド式育児法”だと、原因を問い詰めることなく、子ども主体で解決方法を見出すため、ママもストレスなく取り入れることができるのだとか!

そこで今回は、フィンランドの精神科医ベン・ファーマン氏が開発した育児プログラムに詳しく、臨床心理士であり『キッズソリューションズ』代表のバレイ(佐俣)・友佳子さんに“子どもが悪いことをした時・できないことがある時の解決方法”について取材をしてきました。

 

■ステップ1:子どもが“学ぶべきスキル”を見つけ出す

まず、“できなかったこと”について話すのではなく、“問題解決に役立つスキル”を見出すのが最初のステップ。

●解決したい問題1:「イライラすると、お友達をぶってしまう」

・・・学ぶべきスキル →怒りたくなったら、他の方法で伝える。例えば、地団駄を踏む、ポケットに手を入れる、など

●解決したい問題2:「お友達の邪魔をしてしまう」

・・・学ぶべきスキル→順番を待つ

子どもの行動の間違いを正すのではなく、“正しい行動の仕方=スキル”を学ばせることが目標と考えてみましょう。問題1でママは「お友達に何か言われて嫌な気持ちになったら、ぶつ代わりに何ができるかな?」、問題2でママは「ケンカしないようにするには、何と言ったらいいかな?」と働きかけましょう。

<ポイント1:本人が困っているときに取り組む>

お片付けを全くしない子に“片付ける”スキルをつけさせようとしても、本人が困っていないので、やる気になりません。そこで、例えば部屋が散らかって遊びたいオモチャがすぐ見つからない時に、話を持っていきましょう。

“本人が困っている問題を克服したい”という気持ちがある時に「すぐにオモチャが見つかったら早く遊べて嬉しいよね~?」と、自然に質問を持ちかけるのが有効です。

<ポイント2:言葉ではなく視覚的に教える>

また、 言葉の理解がまだ完全でない子どもの場合、絵や動作で示す、実際に模擬練習をするなど、“視覚的に訴える”方法が良いです。実際に、友佳子さんもお子さんと画用紙に「こうなったらいいな」という状態を一緒に話し合いながら絵にして、そこからスキル構築をすることもあるとか。絵を壁に貼っておくと、リマインダーにもなります!

3ステップの中で最も重要なパートなので、この第一ステップに一番力を入れてくださいね! これができれば、後のステップは自然にできます。

 

■ステップ2:モチベーションをサポートする

次のステップでは、子どものスキル習得意欲が高まるようにサポートすること。

誰に、どんな風にサポートしてほしいかを子どもに聞いて、サポーターを募りましょう。子どもがスキル習得に取り組み始めたらみんなで応援します。その際、こう言うと効果的。

「ママ、パパ、おじいちゃんやおばあちゃん、私たちみんなが、xxちゃんにこれをできるようになって欲しいと思っているんだよ」「xxができるように、ママがお手伝いできること、何かある?」

周りに支えられていることを実感すると、やる気が出るのは大人も同じことですよね!

 

■ステップ3: お祝い会をする

“スキル”を身につけたら家族でお祝い会をすると、子どもの達成感が高まります。パーティーや、動物園に行くなど子どもの好きなことをしても。スキルの練習段階で子どもと一緒に計画を始めると、意欲が高まる効果もあります。

また、お祝い会であればスキル習得をサポートしてくれた人に、感謝を示す機会を設けましょう。周りに支えられてできたことを感謝し、一緒に喜びを分かち合う経験から「自分一人で達成したのではなく見守ってくれた人がいるんだ」と、周囲とのつながりを実感することができるからです!

 

そもそも、フィンランドでは古くから男女平等の社会で68.8%と女性の就業率が高く、大人になったら男女共に自立して働き続けることが、当たり前。子どもの頃から“自分で考える力”を養うことが重要と考えられています。だから、子育ての仕方にも自立心を向上させる工夫がいっぱい!

子どもの潜在能力の中に解決方法があると信じ、それを引き出してあげるというこの育児法だったら、ママも負担なく取り組めますよ。

 

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【取材協力】

※ バレイ(佐俣)・友佳子さん・・・臨床心理士、『キッズソリューションズ』代表。

早稲田大学第一文学部心理学専修卒業後、アメリカコロラド州アダムスステート大学院にて、カウンセリング修士号を取得。卒業後は日本の教育、医療機関や企業でカウンセラー・コンサルタントとして勤務。2013年夏に『キッズソリューションズ』を立ち上げた、現役ママ。ベン・ファーマン氏の著書を翻訳するとともに、ベン先生の開発した数々の解決志向プログラム『エンジョイ子育て!』を日本で広めている。キッズソリューションズでは11月8日、9日「エンジョイ子育て!」週末プログラムを実施予定。

 

【参考】

ベン・ファーマン(バレイ・友佳子訳)(2013)『フィンランド式 叱らない子育て 自分で考える子どもになる5つのルール』(ダイヤモンド社)

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