想定外に「将来に悪影響」な何気ないママの一言って?

立石美津子

子供

0919

子どものお迎えに行った時、保育園の先生が子どもを褒めてくれて嬉しいのに、何だか気恥ずかしくて「そうですか? そんなことないですよ」と答えてしまうママ。でも、実はその言葉に子どもは結構傷ついているんですよ。こういう幼少期の傷つきが、人間形成の点で後々問題が露わになることもしばしばあります。

そこで今日は、『小学校に入る前に親がやってはならない115のこと』の著者・立石美津子が“今はいいけれど将来、ひずみが生じてしまうかもしれない何気ないママの一言”についてお話したいと思います。

 

■NGワードその1:「家ではちっとも●●しないんですよ」

「つまらないものですが……」と、お客様が持ってきた菓子折り。空けてみるとかの有名な●●屋の羊かん。「とってもいい品物じゃないですか! “つまらない”なんて、老舗の●●屋に悪いじゃないか!」と、筆者は心の中で強く思ってしまいます。

子どもについても“老舗菓子店の羊かん”のように子どもが優れたものを持っているのに、他人の前で謙遜するママがとっても多いです。 

筆者は教室で子ども達に文字の読み書きを指導しています。授業中に様々な発見、成長があります。授業後、お迎えに来たママに「○○君は自分で机の上を整理整頓できていて素晴らしいです」と伝えます。そうすると「家ではちっともお片付けしないんですよ」と謙遜する人が99%。

なかには「ありがとうございます。家でもいい子なんです」と子ども褒める珍しい人もいますが、外国育ちだったりします。“謙遜の美徳”は日本独特の文化です。訪問先に奮発して老舗のお菓子を持っていても「立派なものを持ってきました」ではなくマナーとして「つまらないものですけれど」と差し出します。のし紙には“粗末なもの”として“粗品”と書かれていたりしますよね。

 

■「人前でこそ」子どもを褒めましょう

けれども、子どもには日本人の独特の文化である“謙遜の美徳”はまだ通用しません。他人が褒めてくれても、ママから人前で平気でけなされるとプライドはズタズタになってしまいます。「世界一大好きな人から認めてもらえない」と感じています。

「親バカと思われたくない」「うぬぼれママと思われたくない」そんな思いで発してしまうママの何気ない一言ではありますが、我が子を卑下してしまっているこのようなやりとりに、子どもは大きなダメージを受けているものなのです。

「ちょっと親バカ」と思われてもいいですから、絶対に他人の前で子どもをけなさないでくださいね。

「うちの子、太っていて嫌だわ」と思っても、「ぽっちゃりしていて可愛いでしょ」と他の人の前では褒めましょう。

「うちの子、おじさん顔だわ!」と思っても、「インパクトある顔でしょ」と褒めましょう。大好きなお母さんから認められることほど、子どもにとって嬉しいことはないんです。

 

■NGワードその2:「このぐらいのことで泣くんじゃないの!」

子どもが転んで泣いている時、「そんなことくらいで泣くじゃないの!」「男の子でしょ!」と言っていませんか? 

“強くなってほしい”という愛情から出る言葉なのは分かりますが、子どもにはまだそんな親の想いは伝わりません。実際には痛くて傷ついている上に、“傷口に塩”を塗らたように深くダメージを受けてしまいます。 

人間にとって湧きおこる感情はコントロールできないもの、泣いたりわめいたり怒ったりして感情を吐き出すことで精神の均衡を保つことが出来るのです。湧き上がる感情を押し殺すクセを小さい時につけてしまうと、思春期以降にひずみが生じてしまう傾向があります。自分の思いを吐き出すことに抵抗を持つようになってしまい、いつも自分が我慢する悪い癖に苦しむ大人になってしまうことに……。

 

感情に共感しましょう

わがまま放題はよくありませんが、辛い時、悔しい時、痛い時は思い切り泣かせてあげましょう。そんな時、傍でママが先ずやることは“ギュッと抱き締めてあげる”ことです。そして、「泣かないの!弱虫ね」なんて言わないで「辛いね、悲しいね、悔しいね」と感情に寄り添ってあげましょう。

 

「ママ友に親バカと思われたくない」「泣き虫でいてほしくない」と“親側の今”を優先することなく、“子どもの今”に寄り添ってあげるのが子育てには必要だと思います。

 

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【著者略歴】

※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』

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