英語教育ブームなのに知られていない「プリスクール」の落とし穴

島津優理子

子供

英語教育ブームなのに知られていない「プリスクール」の落とし穴

今、子どもの読解力低下が深刻な社会問題になっています。実はこれ、幼稚園の代わりに英語で保育を行なうプリスクールに子どもを通わせている家庭が増えていることが大きく関係しているんです。

なんと、プリスクールから日本の小学校に入学した子どもは、”国語の読解力に欠ける傾向にある”のです! そのため、「我が子に英語を話せるようになってほしい!」と安易にプリスクールを選んでしまうのはちょっと危険!

そこで今回、国産バイリンガルの育て方講師の加藤由希子さんから、意外と知らないプリスクールのデメリットについて教えていただきました。

 

■子どもの読解力が低くても意外と気付かない

もちろん、国語の読解力が低いのはプリスクールの子だけではありません。日本の幼稚園に通っていても、読解力がない子はいるそうです。

しかし、加藤さんの話では、「とくにプリスクール出身の子どもに、”長文読解が苦手”というのが顕著にあらわれている」とのこと。また最近では、算数なども文章問題が多く出題される傾向にあるため、国語だけでなく、全ての教科で不利になる可能性もあるのだとか!

これは、公立小学校や、私立でも中学受験をするような小学校でなければ、気付きにくいかもしれません。

そのため、気付くのが中学、高校ということも考えられます。そして中には、プリスクールに通いながらこういった部分をカバーしている方も多いと思います。

よって、「そのあたりを踏まえて進路は考えたいですね」と加藤さんからコメントをいただきました。

 

■「英語しか興味を持てない」となる危険性が!

読解力は、すぐに身に付くものではありません。

そのため、「何だかうちの子、読解力が低いな~」と気付いたとき、慌てて国語の専門塾などに駆け込んだとしても、すぐに読解力が身に付き、成績があがるというものではないのです。

筆者の娘は、プリスクールに通い始めて3ヶ月が経ちました。家で毎日ひらがなや数字などのワークブックをやっていますが、ここ最近ひらがなや日本語の絵本にあまり興味を持ってくれないため、少し困っています。

このままだと、確実に数年後「国語の読解力がない」と悩むことになりそう……。もちろん、そうならないように全力でカバーしていくつもりです。しかし今通っているプリスクールでは英語しか耳に入らず、教室の掲示板にもひらがなやカタカナはなく……。

仲のいい友達との会話も全て英語のため、日本語に興味を持たせるのが難しい状況なのです。

 

■絵本の読み聞かせも無理強いは絶対にNG

それで、早めに国語の読解力を身に付けさせたいと思っています。

その方法として、すぐ頭に浮かぶのは”絵本”ですよね。子どもに日本語の絵本をたくさん読み聞かせることが効果的な気もするのですが、実際はどうなのでしょうか?

加藤さんに疑問をぶつけたところ、「絵本を読んでいれば、必ず読解力がつくのかといえば、そうではないです。でも、読んでいない子よりも、読んでいる子のほうが有利です」と教えていただきました。

そのときの親の関わり方や声かけで”本嫌い”になってしまうこともあるそうです。よって、決して無理強いしないように気を付けましょう。

このアドバイスを聞いて、筆者も「気を付けよう」と思いました。今、娘は本屋でも英語の絵本しか選ばないため、「日本語の魅力的な絵本を増やしてみよう」と考えています。

お子さんをプリスクールに通わせているみなさんは、試してみませんか? もちろん、これから通わせる予定のママも参考にしてほしいと思います。

 

最後に、加藤さんから「結局はどこに入れるにしても、メリットデメリットを理解した上で、足りないところは家庭での取り組みで補いたいですね」とアドバイスをいただきました。

子どもに英語力を身に付けてほしい気持ちはよくわかります。しかし、英語力だけで考えずに、その後の進路を考えて選べるといいですね!

 

【取材協力】

※ 加藤由希子・・・国産バイリンガルの育て方講師。英文科を卒業しても使える英語が身につかなかった自身の経験から、独自に息子に英語を教える。息子は2歳から英語を話し始め、幼稚園ではバイリンガルに。今はママさんたちにその方法を伝えるセミナーなどを開催している。

ブログ『国産バイリンガルの育て方:親の英語力は問題ではありません』からも”バイリンガル育児”の情報を配信中!

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