日本のいい子は「素直な子」だけど海外では意味が全く違うと判明

福田ミホ

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日本のいい子は「素直な子」だけど海外では意味が全く違うと判明

日本で「いい子」は、「素直」「従順」「協調性がある」などの意味で使われることが多いですよね。でも、海外では協調性より独自性のある子が「いい子」と評価されているようなイメージがあります。

これについて、実際にはどうなんでしょうか?

海外サイト『The Atlantic』で、アメリカやイタリアなど6ヵ国の親が子どもを描写するときにどんな言葉を使っているか、比較した研究が紹介されていました。

これはコネチカット大学のサラ・ハークネス氏とチャールズ・M・スーパー氏による研究で、6ヵ国それぞれで6ヵ月から8歳の子どもを持つ親60人ずつを調査対象として行われました。

親たちが子どもについて話したときに「頭が良い」「おとなしい」などどんな言葉を使っているか、言葉ごとに頻度を数えたものです。

「いい子とは何か」を直接聞いたものではないので、ネガティブな言葉も若干混ざっています。しかし、基本的にはポジティブな表現が多くなっています。

子どもに対して使われている言葉から、国ごとに子どもに対してどんな性質が求められているかを見てとれるので、ご紹介しましょう。

 

■アメリカは賢さ重視、イタリア・スペインは扱いやすさ重視

アメリカで子どもに対して他の国より目立ってよく使われる言葉は、「よく質問をする(Asks questions)」「頭が良い(Intelligent)」「認識が発達している(Cognitively Advanced)」「独立している(Independent)」「Rebellious(反抗的な)」「Adaptable(順応性がある)」でした。

全体的に、賢さや鋭さ、自主性の強さが重視されているようです。

子どもの賢さとか自主性を気にするのは普通のことで、特に問題ないように思えます。でも、アメリカ在住のハークネス教授は、反省をこめるようにアメリカと他の西洋圏を比較しています。

イタリアで子どもについて一番よく言われるのはどんなことかというと、「扱いやすい(Easy)」「バランスのとれた(Well-Balanced)」「落ち着いた(Even Tempered)」などでした。

どちらかというと子どもが穏やかであることが重視されているように見えます。

イタリアよりさらに「扱いやすい(Easy)」が多いのは、スペインでした。20%を超える親が自分の子どもを「Easy」だと言っていて、次いで「ハッピーな(Happy)」「頭が良い(Intelligent)」となっていました。

日本的ないい子も、「扱いやすい」とか「おとなしい」という意味で使われることが多いので、そう考えるとアメリカよりイタリアやスペインといったラテン系の国に価値観が近いのかもしれません。

 

■オランダ・スウェーデン・オーストラリアはハッピーさ重視

一方、アメリカと同じように「よく質問をする」がやや多く言われているのがオランダでした。しかし、意味合いが変わってきます。

アメリカで質問は知的好奇心や積極性の現れと受け取られるのに対し、オランダではネガティブな意味に変わり、「依存心が強すぎる」と見られているのです。

そんなオランダでは「質問」以外では、「ハッピーな(Happy)」「集中力が長続きする(Long Attention)」「Attention‐Seeking(気を引きたがる)」「人生を楽しむ(Enjoys Life)」などが特徴的。

子どもながらに、充実した人生を送ってほしいという思いが強いようです。

そして、北欧のスウェーデンではまた少し違う傾向が見られます。「ハッピーな」が飛び抜けて多く、18%を超える人がこの言葉を使っているのです!

続いて「扱いやすい(Easy)」、「落ち着いた(Even Tempered)」「バランスのとれた(Well-Balanced)」。素直で明るい子どもが良い、というイメージですね。

オーストラリアでも「Happy」が特に多く、14%オーバー。次いで「頭が良い(Intelligent)」「質問をする(Ask questions)」「おとなしい(Calm)」「繊細な(Sensitive)」などでした。

 

こうして見ると、同じ西洋圏でも子どもに対して求められる性質は本当に様々。価値観の多様性が、改めて感じられますね。

海外のいい子を知ったうえで日本的ないい子について考えると、それはそれで日本の価値観が反映された子ども像ではあり、とくに否定することもないような気がします。

でも、子どもは本来多様なもの。さらに世界の色々な価値観に触れられる今、日本的いい子でない子どもを「うちの子はちっともいい子じゃない」などと捉える必要もないはず。

むしろ今は、日本的いい子でない子どもがたくさんいる方が自然なんじゃないでしょうか。

 

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【参考】

How Parents Around the World Describe Their Children, in Charts - The Atlantic

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