子どもが将来「経済的に自立しやすい」アメリカのお小遣い事情

福田ミホ

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子どもが将来「経済的に自立しやすい」アメリカのお小遣い事情

子どもがある程度大きくなると、周りにお小遣いをもらう子が出てきて「うちもあげなきゃいけないかな~」なんて思うこともありますよね。

また、子どもにお小遣いをやりくりさせることで金銭感覚を身に着けさせる機会にもなるといわれます。

でも何歳くらいから、いくらくらいで、どんなあげ方がいいのでしょうか? これは、正解のない疑問ですよね。

そこで知恵を求めてアメリカの状況を調べてみたところ、日米の意外な違いや共通点を発見しましたので、以下にまとめていきたいと思います!

 

■アメリカのお小遣いはなんと日本の10倍だった

『Time』に紹介されていた『Vouchercloud.com』の調査によると、アメリカの10歳以下の子どもが1ヵ月にもらうお小遣いの平均金額はなんと”113ドル(約1万1400円)”になるそうです。

「1万円を超えるなんてちょっと多すぎるのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、米国公認会計士協会(AICPA)の調査でも”平均1ヵ月65ドル(約6600円)”という結果が出ていて、日本と比べると多めが普通のようです。

日本人のお小遣いに関しては、知るぽると 金融広報中央委員会の調査で、「小学生では平均月1,000円前後、中学生でも平均月2,500円ほど」という結果が出ています。

つまり、小学生で比較すると、アメリカのお小遣いは日本の10倍にもなるんです!

とはいえ、アメリカでも日本でも、子どもが必要とするお金のすべてをお小遣いでまかなっているわけではありません。

日本の家庭は、子どもに対して”お小遣い”として直接渡す金額は少なくても、その分洋服やおもちゃ、本などは別枠で買ってあげているのが一般的です。

日本では子どもにかかる費用のごく一部を子どもに管理させている、という感じですね。それに対し、アメリカでは子どもが自分に関する支出を自ら管理する割合が比較的高いです。

なので、「お小遣いをたくさんあげているから甘やかしている」「少ないから教育的意味がある」とは一概に言えません。

どちらかというと、”何をお小遣いでまかない、何は別枠なのか”をハッキリさせてそれに見合うお小遣いを渡し、お小遣いが足りなくなっても親が安易に別枠を発動しないことが大事なのではないでしょうか。

 

■家のお手伝いでお小遣いをあげるのはダメ?

日米ともに、そもそも子どもにお小遣いをあげること自体に懐疑的な人も一定の割合でいます。

ただ、アメリカではお小遣いをあげている人が約75%(Vouchercloud.com調べ)、日本でも80%前後(知るぽると調べ)と”あげる派が多数”なのは共通しています。

また、「お手伝いをしたから」とか「良い子にしていたから」という風に、子どもの行為とお小遣いを結びつけることについては日米ともに専門家の間でも意見が分かれます。

たとえば3人の子どもを持つファイナンシャルプランナーのスージー・オーマンさんは”お手伝い”への支払いにはお小遣いという言葉を使いません。

代わりに、”賃金(Work Pay)”とよんでいます。つまりお金が労働の対価なのだと明示すべきという姿勢なのです。

一方、お手伝いとお小遣いを関連づけることに反対する人もいます。

心理学者のメアリ・ケリー・ブレイクスリーさんは、「子どもはお金をもらわなくても家族に貢献すべきだと学ぶ必要があります。家族の一員とはそういうことだからです」と語ります。

賛成・反対どちらの立場でも、子どもが家事をするのを”お手伝い”というより”子どもが担う責任”と考えているところは興味深いですね。

ともあれ、結果的に多くの家庭では”ベースのお小遣いを定期的に渡し、お手伝いによってプラスアルファをあげる”という折衷案に落ち着いているようです。

 

■アメリカでは低学年からお金を稼げる!

ただ、アメリカと日本で大きく違うところがあります。それは、かなり小さい頃から子どもが何かを売ってお金をもらう習慣があるところです。

小学校低学年くらいの子どもが、自宅の前や公園などに即席のレモネードスタンドを作り、レモネードやクッキーを売る姿はアメリカの夏の風物詩になっています。

どの程度お金を稼げるかは地域ややり方によってかなりの幅がありますが、金額そのものより、6、7歳の子どもが”他人からお金をいただく”ことを学んでいることに意味があるのではないでしょうか。

レモネードスタンドにとどまらず、アメリカの子どもたちは近所の家の芝生を刈ったり、犬の散歩を請け負ったりといったアルバイトもローティーンの頃から始めています。

筆者の家の近所(ニューヨーク郊外)でも、高校生が雪かきや芝刈り、ベビーシッターなどをしています。

働くのは必ずしも家計を助けるためではなく、高校生くらいになると「自分のお小遣いは自分で稼ぐ」という意識に変わっていくようです。

このように比較的早い段階から自分で収入を得る経験ができることで、より経済面での自立心が養われていくのかもしれません。

 

以上、アメリカのお小遣い事情でした。

日本と共通する部分もいくつかありますが、全体的には日本より早い段階で子ども自身がお金を管理したり、稼いだりといったことを教えていき、自立につなげるのがアメリカ流のようですね。

 

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【参考】

You Spend Over $1,300 a Year Bribing Your Kids - TIME

How Much Allowance Should You Give Your Kid? - CheatSheet

子どものくらしとお金に関する調査(第2回) - 知るぽると 金融広報中央委員会

Average Allowances in America, by Age - Mint.com

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