こんな親が子どもを追い詰めて不幸にする!恐怖の毒親タイプ3つ

平川裕貴

家族

こんな親が子どもを追い詰めて不幸にする!恐怖の毒親タイプ3つ

もう30年以上前の1980年、20歳の予備校生が両親を金属バットで殴り殺すという事件があり、世間は大きな衝撃をうけました。

ところが、その後子どもが親を殺すという事件だけでなく、親が子どもを殺す事件、そして、子どもの自殺も多発するようになりました。

一体どうして、こんなに家族間の殺人事件や子どもの自殺が増えてしまったのでしょうか?

今回、『グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』の著者・平川裕貴が、これまでの事件を参考に、子どもを追い詰め不幸にする父親のタイプについて取り上げたいと思います。

 

■1:絶対君主で厳し過ぎる父親

例えば、子どもの頃から頭が良くて、勝ち負けにこだわり、学校でも塾でもいつも成績は1番や2番。目指す仕事にスンナリ就けて挫折を知らない男性。

会社でもやり手で通り、議論しても誰にも負けないほど口がたち、記憶力も優れていて、昔のこともいつまでも覚えている。

こういう男性が結婚しやがて父親になると、子どもにも自分と同じような能力を期待し始めます。

いつも、優秀だった自分と比較して、子どもの能力不足を受け入れられず許せません。それでいつも怒鳴ってしまいます。

「こんなこともわからんのか!」「いつまでモタモタやってるんだ!」「なんだこの点数は!」「そんなことでは一流の学校には行けないじゃないか!」「誰に似てそんなに馬鹿なんだお前は!」

言葉の暴力だけで済まないケースも多々あります。 かつて筆者は、バスの中で、幼稚園児くらいの男の子の父親の、こんな言葉を聞いたことがあります。

「どっちに行ってるんだ! バスに乗ったらすぐ右側に行って席を取れと言っただろ! トロトロしているから席を取られたんだ! 社会にでたら、モタモタしていたらやられてしまうんだぞ! お姉ちゃんは俺の言うことを聞いたから、ちゃんと席が取れたんだ! おまえは馬鹿か!」

さらに、この父親は混雑するバスの中で、こんなことを大声で言いました。

「外見てみろ! さっきモタモタしていた子どもがいるだろ。あの親を見てみろ! ボーとして馬鹿みたいな顔してるだろ! だから、子どもも馬鹿になるんだ!」

体質的にあまり強くなく、周りからもおっとりしていると言われることが多い筆者は、心底この子に同情しました。

こういう父親は子どもが口答えしたら、たいていまた怒鳴ります。だから、子どもはいつも黙って聞くしかありませんが、それをまた腹立たしく思うのがこういうタイプ。どちらにしても気に入らないのです。

子どもはどんな風に感じているでしょう?

恐らく、「父さんは頭がいいけど、ぼくは違う。ぼくはどうしようもない馬鹿なんだ!」「父さんは馬鹿なぼくが嫌いなんだ。ぼくなんかいてもいなくてもいい存在なんだ!」「父さんはぼくをいつも馬鹿にしてなじる。父さんなんかいなくなればいい!」といったもののはずです。

 

■2:過保護で甘やかし過ぎる父

例えば、いつもニコニコしていてやさしく、声を荒げるのを聞いたことがないと近所でも評判の父親。子どもが可愛くて仕方がない。子どもが欲しいと言ったものは何でも買い与える。

優しい父親でいたいから、子どもを叱らない。

子どもが、レストランで走り回っても、可愛くてついニコニコして見てしまう。走り回る子どもがウエイトレスさんとぶつかりそうになった時、父親は思う。

「ぶつかって、子どもが怪我しなくて良かった」

かつて筆者は、周りに迷惑をかけている子どもをニコニコしながら見て、こう言い放った母親を見ました。

「うちの子は自由にのびのび育てているんです」

子どもはどんな風に思うでしょう? 恐らく、「ぼくの欲しいものは何でも手に入る!」「ぼくのしたいようにしていいんだ」「ぼくは何をしても許されるんだ」など。

子どもが大きくなっても、話の分かる父でいたいから、バイクが欲しいと言った時も、一番いいバイクを買ってやった。子どもは気に入って乗り回し、やがて夜中に思い切りエンジンをふかして帰ってくるようになった。

それが大きな問題だと気付いた父親は、止めようとしたが、子どもは父親の言うことを聞かない。父親は力づくで止めようとする。けれど、子どもの身体は父親より大きくなっていた。もう体力では敵わない。

子どもは、仕事に就くこともせず、家で暴君のように振る舞う。なぜなら、何でも自分の好きなようにしていいと教わってきたから……。

 

■3:自分の人生の穴埋めを子どもにさせようとする父

例えば、頑張り屋で努力家。貧しくて、高校にも大学にも行けなかった父親。中卒でも、頑張っていろいろな資格を取り、会社では中卒でただ一人課長になった。

自分が高校へ行けなくて苦労した話をいつも子どもにする。

そして「中卒だと、いくら仕事ができてもバカにされるんだ。 お前は一流大学へ行けよ!」「金は父さんが一生懸命働いて出してやる。 有名塾へ行け。 そして、一流大学へ行けよ!」と言う。

子どもが塾で、どれ位の成績かいつも気にして、試験でいい点数を取ると大喜びする。試験の点数が悪いと、がっかりして落ち込む。

子どもは、本当は大学へは行きたくない。子どもの頃から動物が好きで、北海道の牧場で働くのが夢。だけど、父親には言えない。

父親の夢は子どもが一流大学へ行くこと。自分と同じ苦労はさせたくない。自分ができなかったことをさせてやりたい。

ある日、塾の試験の結果が出て先生から、「こんな成績じゃ、お前の親の望む学校へは行けないな。 明日、お前の親に説明するからな」と言われた。

子どもはどう感じるでしょう。

「どうしよう……。父さんきっとがっかりするだろうなぁ……」「どうしよう……。ぼくのために、毎日必死で働いてくれているのに、ぼくは父さんの期待に添えない」「どうしよう……。父さんになんて謝ればいいんだろう」

子どもが親を殺すほどに親を憎み、親が子どもを殺すほどに苦しみ、子どもが自らの命を絶つほどに追い詰められるのですから、こんな一言で言えるほど単純ではないと思います。

けれど、どこかで、必ず子どもはサインを出しているはず。

親としての自分のあり方が、子どもに及ぼす影響について、少しでも関心を持って考えることができれば、少なくとも最悪の事態は避けられるのではないかと思います。

 

……もし、自分の配偶者が「子どもを追い詰めるタイプかもしれない」と思ったら、次のような対応を取ってください。

(1)一緒になって子どもを責めない&甘やかさない

(2)子どもの将来に及ぼす影響や子どもの気持ちを代弁して配偶者に伝える

(3)子どもの愚痴や思いを聞いてやる(傾聴と言って、ただ聞いてあげるだけで発散になります)

上記のような父親は、おそらく人の言うことは聞かないでしょう。でも、「いつも母親が取りなしてくれる」ということが子どもの救いになります。

子どもに逃げ道を作ってあげる、自分を理解してくれる人間がいると分からせてあげることが大切です。

 

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【著者略歴】

※ 平川裕貴・・・日本航空国際線CA、外資系英語スクールを経て、1988年に子ども向け英会話教室を設立。

30年以上に亘り子ども英語教育に携わり、現在3歳から6歳までの子どもにバイリンガル教育を実施中。近著は『グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』

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