男の子でも女の子でも「性別で育て方は変えなくてもいい」理由

立石美津子

子供

男の子でも女の子でも「性別で育て方は変えなくてもいい」理由

本屋の子育てコーナーに行くと”女の子の育て方” ”男の子の育て方”のタイトルの本がズラーリ。

でも、そもそも男女別の育て方って実際にあるんでしょうか? また、女の子用or男の子用と育て方を変えた方がいいのでしょうか?

そこで今日は、この疑問について『小学校に入る前に親がやってはならない115のこと』の著者の立石美津子が語りたいと思います。

 

■今の時代に”女らしく” ”男らしさ”は不要!

確かに、生まれつきの女性脳や男性脳はあるかもしれません。体つきも成長も、男女差はあります。

成長すると、何故だか男の子は電車や車に興味を持ち、女の子は人形遊びやママゴトに興味を持ちます。

また、女の子はピンクや赤など可愛い色が好きで男の子は青系が好きです。そのため、元々、興味の対象などまるで本能かのように決まっているようにも見えます。

その中で、男の子だけどぬいぐるみやお人形、サッカーよりも料理が好きな子どももいますよね。

女の子だけど”鉄子(=女性の鉄道ファンの俗称)”や、ママゴトするより鬼ごっこが好き、虫やカエルの解剖に興味を持っている子どももいます。

そんな”性に逆行しているかに見える我が子”を見ると、ママはつい「男の子らしくしてほしい」「女の子らしくしてほしい」と願いを押し付けがち。

でも、それって「男の子だからたくましく」「女の子だからつつましく」などの価値観を押し付けていることですよね。

そのような価値観、果たして今の時代に合っているでしょうか。さらに、子どもがやりたいことを禁止するのはいかがなものでしょうか。

(ちなみに筆者も幼い頃、剣道を習いたくて仕方がなかったのですが「女の子らしくない競技だからダメ」の一言でやらせてもらえませんでした……)

 

■幼い頃から枠にはめて育てなくても大丈夫

今は、女性も当たり前に仕事をする時代です。専業主婦や家事手伝いが、死語になりつつあります。

女の子は女の子らしいママゴト、お人形遊びをしていればいいのではありません。将来は社会に出て、バリバリ働き、会議で意見し、客先でプレゼンすることが求められるかもしれません。

男の子だって、結婚して共働きで家事もしなくてなりません。というのも、老人になって夫婦どちらが先に逝くかはわかりません。

奥さんに先立だれお茶もわかせない、靴下のありかもわからない、料理一つできなくては生活上困ります。

そもそも男、女である前に子どもも一人の人間です。

性差による脳の違いを持って生まれてきますが、そこに親からの子育てという環境が加わり人間形成がされます。放っておいても、女の子は女らしく男の子は男らしく結果的になります。

よって、最初から「男はこうあるべき!」「女はこうあるべき!」と枠にはめて育てる必要はありません。

ただし、子どもから大人へ身体が変化する思春期、第二次性徴の時期に男女差を意識して親が対応することは大切です。

 

子育ては、「人間を育てている」という観点だけで十分ではないでしょうか。子どもが幼い頃はぜひ、男女問わず「身だしなみに気を付ける」「笑顔で挨拶をする」などしつけることを優先してください。

 

【著者略歴】

※ 立石美津子・・・1961年大阪市生まれ。聖心女子大学在学中、幼稚園教諭・小学校教諭免許を取得、佛教大学にて特別支援学校教諭許取得後、障害児教育に携わる。32歳で株式会社パワーキッズ(教室名:エンピツらんど)を起業。

現在、教室に3歳~小学校3年生まで7,500名の生徒が通う。講演家・作家・自閉症児の子どもを持つ1児の母。

著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』(中経出版)、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)、『はずれ先生にあたったとき読む本』(青春出版社)がある。

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